第102話 反省会

 今は宿の俺の部屋に全員が集まっている。今日の反省会の為だ。


 聡太「今日はお疲れ様!これからの話と今日の反省会を開きます!」


 フレディ「反省ってなんかあるのか!?盗賊も大した怪我もなく全滅させたぞ!皆よく戦ったと思うが」


 聡太「うんそこなんだよ。取り敢えず明日から皆御者は大丈夫だと思うんだけど、何で盗賊に襲われたかなんだ。俺達以外にも旅の者はいたよな?なんで俺達は襲われたんだと思う?」


 リーナ「そりゃあカモだと思われたからでしょ!」


 聡太「どうしてそう思う?」


 リーナ「だって襲われた時って御者は全員女性陣よ。襲ってと言わんばかりでしょう。自分で言うのも何だけどうちらって美女、美少女ばかりよ」


 聡太「確かに美女ばかりだな。それで強姦目的で襲ったというのか!?どうしたら防ぐ事が出来ると思う?」


 モナ「あの、お師匠様?あの馬車の運用っていかにも襲ってくださいと言っているようなものだったので、てっきり盗賊をおびき寄せて撃退するいわゆる盗賊喰いを仕掛けているものと思っていたのですが、違うのですか?」


 聡太「えっ!ひょっとして皆そんな感じに思っていたのか!?」


 半分位が頷く。


 聡太「あう。俺のミスとはいえ疑問に思ったら聞いてくれよ。俺はまさかあんな昼に街道で襲われる事は無いと思っていたんだけどさ」


 リリア「えっ!私もモナと同じでしたよ。結果オーライかな!」


 聡太「皆俺が異世界人ってのを忘れてやしないか?盗賊なんてアニメや小説、映画の中でしか知らんぞ。それと移動の体制はどうするべきだと思う?俺達の立場だと護衛なんて雇えないぞ。雇った護衛に寝首を掻かれ兼ねないからな」


 モナ「では馬を2頭買い足してお師匠様と私がいかにもって言う感じの装備をして護衛を演じ、御者席にはフレディ殿とビグザ殿が常に座り男が多いと見せ掛ける位でしょうか」


 聡太「そんなんで誤魔化せられるものなのかな?」


 モナ「あくまで護衛を雇わずに出来る一例ですが、まず持って無理でしょうね。気休め程度で、誤魔化せれたら御の字ですよ。護衛を雇わなければ盗賊に狙われる率は高いと思いますよ」


 俺は悩んだ


 聡太「じゃあ狙われるのを前提で行くとなると俺達はさしずめ盗賊ホイホイか」


 フレディ「盗賊のお宝って倒した者に権利が有るんだろ?だったら襲ってきたらぶち殺して今日みたいにお宝を頂こうぜ。この先生きていくのに金もいるだろう。襲われない対策よりも襲われた時の対処を考えた方が良くないか?」


 リーナ「あら!珍しくまともな事言うのね。私もそう思うよ。この際周辺の盗賊の駆除もしておけば?私達盗賊団如きに遅れは取らないでしょ。生かしといたら私達は以外だと襲われるて殺されるわよ」


 聡太「うん。そうだな。やっぱり襲われると身構えて返り討ちにしよっか。じゃあミーナとソニアを全力で守ろう!。でも一応俺とモナが馬で護衛に出よう。もし手に負えない人数でも俺のホールで街道に穴を開ければ簡単には追ってこれないだろうから!俺は外にでなきゃだからミーナを頼むよ。ミーナはソニアの護衛ね」


 反対が無いのを確認し


 聡太「リリア、エミリィ、モナ、俺は異世界人だ。だからこういう旅は初めてだし知識がない。あれ?っと思う事は聞いて欲しいんだ。頼むよ!」


 そうして明日の朝一番で馬を追加で購入すると決めた。

 そして細かい事を決めて解散となり明日に向けて休むのであった。



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