第85話 vs50階層ボス
俺は悩んだ。
さくっとやるべきかドロドロの戦いで皆の経験値にするかを考えていて、結局ユキリンに投げてボス戦の指揮を経験して貰う事とした。
ユキリンは驚くが指揮が取れる者が二人以上いないと、いざという時に困るので経験させておこうと決めたのだ。
聡太「じゃあユキリン指揮いっとうこか。俺も使ってね。但し、俺とミーナはヒーラーだから総力戦の時以外はどちらかを後方にね二人共気絶したら治す人がいないからね」
ユキリン「えーと私なんかで良いのでしょうか!?」
聡太「うん,きのうの感じだと状況判断も的確だし、何より周りをよく見ていて相手の力量もちゃんと判断でこていたからね。指揮官に向いていると俺は思うんだよ。チームを分けたりする時にもう一人指揮が可能なメンバーが必要で、それをお願いしたいんだ。ミーコも出来なくは無いけど、タンク役だから厳しいんだよ」
何とか納得してくれて、50階層のボス部屋に足を踏み入れる。体育館位の大きさの部屋だった。
実はもっとゆっくりやって行きたかったのだが、とっとと未踏破エリアに行き、万が一の追いつかれる可能性を早々に低くしたくて指揮が取れる者の育成も急いでいた。
そして戦闘が始まる。出てきたのはケンタウロスのような外観の者で両手にロングソードを構えている。そして腕が4本有った。身長?は2,5m位だ。
先ずは俺とモナとで斬りかかるが剣で防がれる。もう一度アタックしモナが切り結んでいるがお腹を殴られ吹き飛んでいく。
俺はファイヤーボールを飛ばし牽制とし何とか体に小傷を与える。
そして一旦距離を置き、リリアとフレディが切り結ぶ。エミリーとユリアがモナを引きずってミーナの所に連れて行く。ミーコがそちらに向かったボスを盾で防ぐ。
しかしミーコが蹴られて縦ごと吹き飛んでいた。
リーナとサーヤの魔法が襲い掛かるが剣を振り消し去った。
ユキリン「トニーは右側から、リリアは左から、正面へはリーナとビグザの魔法で」
既にミーコの所にサーヤとフレディが駆けつけミーナの元に連れて行く。
ミーコは呻いているが直ぐには動けない。
俺とリリアが切り結んでいて、がリリアが腕の一本を切り落とす事に成功した。
そして俺も一本をウォーターカッターで切り落とす。本当は切り札にしたかったが、そうも言っておれなくなったから出し惜しみを辞めた。リーナのサラマンダー?が全身を焦がす。ビグザの魔法も体を切り刻んでダメージを蓄積する。
怒り狂った奴が魔法を放ったリーナ目掛けて燃えた状態で突進した。ユキリンは咄嗟に反応出来ず後手に回る。モナが体を張って喰い止めるがお腹を刺されるもリーナを守った。これまでだと判断し、俺の能力をフルに使い一気に決める事に変更した。
聡太「ユキリン指揮を変わる。怪我人と後方要員をまとめてミーナを絶対守ってくれ。リリアとフレディは牽制し他は怪我人を護れ」
俺は切り結ぶと見せ掛け、少し打ち合うと引いた。ヘイトを稼ぎウォーターカッターで攻撃も躱される。当たらなかったのだ。左右からフレディとリリアが切り結び足が止まった。チャンスだった。
ホールを使い2mの深さの円筒形の穴を開ける。頭上からその土を落とすが腕でガードしてダメージを減らしていた。ただ、下半身は完全に土に埋まり、今では動けないマトだ。
聡太「今だ!皆いけーー!」
そう言うと各々の得意技魔法を放つ。ドンドン当たり出し虫の息だ。それでも俺を睨んで剣を振る。俺は強い力を込めたウォーターカッターで胴体を切り裂き、ようやく決着したのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます