第72話 初日の終わり
昼食後は27階層まで来ていた。友樹が段々と苦しそうになってきた。テニスで腕力と肩は強いが剣を振るのとは訳が違う。俺と一緒で力任せな感じだからだ。
皆の体力からこれまでと判断し引き上げる。美菜達が先で、ジゴロはもう一階層進んでおく。
ダンジョンを引き上げたのはおそらく16時前後だ。
一旦家に帰った。今日からはモナも一緒に住む事にし、不足な物を買い足す為モナの荷物の確認だ。
中を見て呆れた。バックパック一個分の服しかない。
今まで服はビキニと短いスカートだから着替えも同じと。
俺はおそらく独占欲からだろう、彼女の水着姿をあまり他の男に見せたくないと心の奥底で思ったのだ。モナは憎めない性格だ。ちょっと苦手ではあるが、なんだかんだと言って面倒みも良いし、ダンジョンンでの気の配り方も優しさを感じられる。信じたく無いが好意を持ってしまった。
聡太「お前泊まる所無いのだろう?エミリーもリリアもが良いと言うから一緒に住むか?」
モナ「ああ!今日が初夜なのね」
俺はデコピンを喰らわせ
聡太「今なんか言ったか?」
モナ「もうお師匠様ったらいけずなのね。うふ。お世話になります。夜伽のローテーションはエミフュアアぐやああ」
口ににグーパンチをくれてやった。もっとも間髪入れずにヒールを掛けたから一瞬痛む程度な筈だ。睨むと縮こまっている。
聡太「なあモナ。お前綺麗な顔をしているのだから、ちゃんとした服を着ている方が魅力的だと思うぞ。エミリーも言ってるしな。これからも今日みたいに普通の服を着る事が出来ないか?男からすればビキニはそそるが、品がない。単に目の保養になるだけだぞ」
モナ「師匠が私の事を魅力的だなんて!はい!でも、普通の服はあの一着だけなんですう」
聡太「よし、じゃあこれから服を買いに行こうぜ」
モナ「あの、師匠、怒らずに聞いて貰えますか?」
聡太「真面目似話すならな」
モナ「真面目に話すので本当に怒らないで下さいね。今日服を着て戦闘をしたのですがやっぱり駄目でした。あの階層だと何とかなりますが、私の戦闘スタイルがビキニアーマーでの戦いなのです。あれも理由があるんです。肌で空気の流れを感じ取り、危険を察知しての戦闘スタイルなのです。戦闘は出来ればビキニアーマーで戦いたいのです。勿論ダンジョンの外の移動等はマントを羽織り肌を隠します。家の中では普通の服を着ますから」
俺はモナをじっと見る。真剣な目だ。そう思っていると目を閉じ上目遣いにして唇を突き出している。やはりデコピンの刑だ。
俺はため息をつく。
確かに戦闘中の話は説得力がある。ダンジョンで戦闘中に時折首を振っていたのはそういう事だろう。流石にキョウセイハ出来ない。
聡太「そういう事なら仕方が無いが、不必要に肌を晒すなよ!お前が他の男共からエロい目で見られるのが嫌だからな!」
そうしてエミリーとモナの3人で吹くを買いに行く。リリアは食事を作りたいと一人家に残ったのだった。
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