第36話 ランチ
エミリーの案内で連れられて行ったのはおしゃれなカフェ!では無く場末の食堂な感じだ。
まあそこそこ美味しいかったったと思うし安かったけど、エミリーに食事をする店を任せるのは危険と判断する事となってしまった。
服はとてもオシャレで、センスもとても良く素晴らしいのだが、残念ながら天は完璧な者にはしなかったようだ。そう食事の拘りがない。
若い女性なら小洒落たお店を好む物だ。無論俺の経験から学んだ事だ!? ?
どうやってその経験を積んだのか分からない。
食事の時にスマホの事をしきりに聞かれ、食事を待つ間にスマホの画像を見たりしていた。ふと皆の目がメモを写した画像で止まる。そう、女性のお腹と俺のお腹にペンで書かれたメモだ。これだけを見ると訳がわからないが
女性と思われる者のお腹には
火 回復 風 そせい ひみつ テレポート 追加マ力反しゃ
俺のお腹と断定したのには(ほくろの位置で確定)
∞収納 秘密 アースホール SPボーナス 魔法全ok 生活魔法 レベルup+P 気が付け俺
とある。書体から俺の手で書いたっぽい。それと思い当たる事があり、収納の中の早い時期の物を探るとこの記録を控えたメモも出てきて、女性の名前が分かった。美菜という。お腹のメモを書き写した紙に美菜って書いてあるからだ。
そして俺の紙のメモには追記した内容で【魔法コピー但し喰らったの限定】【転移時100P全員に付与で自分で振り分けたっぽい】とある。
己のメモを確認しz二人に読み上げて考えを聞く事にした。
順番に考えていく。俺の収納は無限収納というのらしい。無限収納とアイテムボックスって何が違うのかな?そう思うとゲームの画面みたいなのが頭の中に出てきてギフト比較として能力が家電のカタログにある仕様書のような感じで記され、よくわからないがポイントも表記されている。
アイテムボックスは容量制限があるが、俺の無限収納には制限がなく、時間も停止できる。かなりのチートだ。
秘密って事はメモを残した時点で人に知られないようにする必要があるのだと認識したっぽい。
魔法もホールしかまともに使えないのが何となく理解できた。俺のホールはどうやら取得した魔法じゃなくギフトらしい。
全魔法okについてリリアに聞くと
リリア「あのね、魔法を覚えようとすると適正がないと覚えられないの。聡太の場合今までに4属性を使っているから全て使えるのはこのメモを残した時には理解していたようね」
なるほどと思い軽く考えて生活魔法は既に使っているなと思い、レベルup+Pについて考える。そう言えばメモの感じだと100ポイントのポイントを召喚時に付与されていて、自分でポイントを使ってギフトを選んだっぽい。先の無限収納は99とあったな。ホールのポイントは?と思うと、ギフト一覧が出てきて1ポイントと有った。俺はギフト局振りをしたんだな。気付け俺とあるのは恐らく記憶が消されるから体にメモを残してあの僅かな内容から何が起こってどういう選択をしたのかを未来の俺に送ったメッセージと確信し説明する。
ポイントが合わないがSPボーナスはスペシャルボーナスか?何かしらの理由で条件を満たし100ポイントとは別に追加で能力を貰ったっぽい。多分先程見えたギフトの一覧に無いのが一部もしくは全て貰ったのかと思う。レベルの話はひょっとしてレベルが上がるとこのギフト一覧にあるギルトを取得する為のポイントをゲットできるのかな?試しにレベルアップポイントと念じると出た!使用可能なポイントと己のレベルだ。
レベル30
使用可能ポイント30とある。
レベルってギルドでパーティー申請した時って確か28だったよな?と思っているとレベルの事を口に出していたようでリリアが
リリア「私も上がったんですよ!何と25です。聡太様もあの犯罪者を倒したからレベルが上がったんでしょうね」
なるほどなと思う。俺の28ってひょっとしてあのデービッドとかいう騎士?を返り討ちにしたから一気に上がったんじゃないかと思う。ボイスレコーダーの記録開始時に訓練中、デービッドに不穏な動きあり。裏切られるかも?念の為録音し収納に入れておくとメモを吹き込んでいたから返り討ちと判断出来た。ここじゃまずいなと思い、後で二人に打ち明けなきゃと思った。
いつの間にか食事を食べ終わっていて二人がニコニコして俺を見ている。
察するにあーんされたっぽい。うっ!記憶にない!折角の美少女二人からのアーンなのに!
確認すると俺があまりに真剣に考えに集中しているが口に食べ物を入れると食べていて面白いから食べさせていたという。
ポイントで何が取得出来るのか、採るべきか待つべきか相談しようと思う。
店を出て少しぶらつく。
人気のない公園のベンチがありそこに座り二人に打ち明けようとすると
エミリー「あの3人の女性は聡太の彼女ですか?その中にあの美菜という方も居るのですか?記憶が戻ったら私達の元を去って彼女達の元に行ってしまうの?」
泣きながら聞いてくる。リリアも涙目だ。二人を抱き締め
聡太「その時はその時だが皆を俺が娶るのじゃ駄目か?この国ではそれが認められているのだろう?もし彼女達が俺の想い人であったとしてももう君達と離れられないよ!複数ヲ娶るという俺を軽蔑するか?」
エミリー「良いのですか?娶ってくださるのですね!」
リリア「聞きましたからね!私達をちゃんちゃんこ娶りなさいよ!」
俺は縮こまって頷いた。失言に気が付いた時は既に時遅しだ。写真からだれが美菜なのかは分かっている。この3人の中にいればだが、体格とウエストラインから、体の鍛え方を見て分かったので二人に記憶がないが彼女蛾美菜だろうと伝えて暫く俺と嬉しそうに腕を組んでいる写真を見てふとリリアが
リリア「あのね、同じ様に私達との写真というのを作れないの?」
俺はデリカシーのなさに自らを呪った。二人にシャッターの切方を教えると先ずはリリアと撮り、次にエミリー。ついでに自撮りを緩行すると両頬にキスをされて鼻の舌を伸ばす俺の写真になり二人がキャッキャと喜んでいた。リリアの笑顔が戻りホッとした。
そして二人に告げた。俺は召喚者だと。
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