第5話 悪がいない!(4)
ジャパンが出した結論。
「魔王がいないならおれが魔王になればいいじゃなーい」
そのままだと芸がないと思い、ちょっとだけ盛って大魔王としてみた。
以前の魔王を千里眼能力で知ることができるとはいえ、同じようにするつもりもなかった。
「おれはおれの大魔王をやってみるぜ!」
魔王っぽいイメージの虐殺はやらなかった。
世の中をかき乱したいジャパンではあるが、好きこのみはある。
ジャパンが手を加えたのは主に経済である。
前の世界でお菓子屋をやっていたので、需要と供給くらいは知っているし、どうすればお金が動くか直感でわかっていた。
人間と魔族で食べ物が違うものは問題が出ないだろう。
問題を起こすなら人間と魔族で食べ物が同じもの。
その食糧を急激に減らした。
生き死にの問題に発展し、世の中は大混乱に陥ったのだった。
ここからのち、大魔王ジャパンの名は知れ渡っていくことになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます