第3話 悪がいない!(2)

「<千里眼>」


 ジャパンはアイザの石像に向かって能力を発動させた。

 すると、予想はしていたが、やっかいな事実が判明した。


対象:アイザ(固有名)

職業:救世主

呼称:勇者

状態:永続石化

意識:なし

認識:なし

備考:魔王の道連れ能力により状態異常を継続中。解除には魔王の復活が必要。


 魔王の復活かあ……。

 ジャパンはがっくりとうなだれる。

 それができれば苦労はしない。


 あ、でも。


「思いついたぜ。起死回生の策!」


 ジャパンは魔王が根城にしていたという城に向かった。

 広場の喧噪が邪悪な悲鳴に聞こえた気がした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る