シナリオ

ピースサイン/診療所＋検索

【診療所(近くの病院)】

ちゃんとした病院と言うよりは、診療所のようなところだ。入口からすぐ近くには受付があり、そこに女性が座っている。制服からしてこの診療所の人間だろう。

→受付に話しかける

｢はい、丁度ただいま空いておりますので、すぐにご案内させていただきますね。取り次いでまいりますので少々お待ちください｣

｢…お待たせ致しました。では、診療室までどうぞ。診療室はこちらの廊下をまっすぐ進んだ先となっております。｣

診療室の中に入ると、医者が椅子に座っていた。

｢こんにちは｣と愛想良く笑みを浮かべる。

医者はBを自分の目の前にある椅子へ、ACはその隣の椅子やベッドに座るよう促すと優しい笑顔で話しかけてくる。

｢本日担当させていただきます山田と申します。頭痛がひどいと窺ったのですが、具体的にどんな感じですかね？｣

｢症状を聞くに、…記憶喪失が疑われます。これは困りましたね…。家族は？身元は？今、連絡を取れる方はいますか？｣

｢記憶喪失における頭痛というのは、何かを思い出しそうな時に起こるものです。完全に頭痛を取り除きたいのなら、やはり思い出すことを諦めるか強引にでも思い出すしかありませんね…。気持ちばかりにはなりますが頭痛薬をだしておきましょう。ただ、やはりこのままでは不安でしょう。さて、どうしたものか…｣

｢ただ、今すぐにでも頭痛を取り除きたいのならやはり諦めることが1番です。実際に記憶喪失になった患者さんの中にも諦めた方は多くいらっしゃいます｣

｢わかりました…。では薬を用意しますので、受付前の椅子に座ってお待ちください｣

｢ああ、それと。｣

｢そこのお二人さん。少し残ってもらってもいいですか？｣

｢そちらの方は戻っていただいて大丈夫ですよ。セルフでお水のサービスもあるので、少しの間そちらでお待ちください。｣

｢…さて、少しお話しなければいけないことがありまして。｣

｢記憶喪失というのは強く頭を打った時に起こるものです。恐らくお連れ様もそうだとは思いますが、その…たまに頭を打ったショックで幻覚症状に囚われたり、奇行に走ったり、自分を物語のキャラクターだと思う方もいらっしゃるんです。大変申し上げにくいのですが、お連れ様にもその可能性があります。…もし、Bがそのような言動をとった場合、決して否定することなく受け入れてあげてください。｣

(※頭痛に苦しむBがそのうちこうなるかもしれないぞ、という脅し。探索で中弛みさせない為に不穏な要素をどんどん付け足しておくとよい。)

→榊家について

｢榊家ですか…。先程申し上げた通り、やはりインターネット等で検索する方が確実かと。榊家は代々医学に携わってきた家系で、私などとは比べ物にならないほどの実績を残しており、榊先輩と関わるなんて恐れ多くて。｣

｢くれぐれもお願いしますね。引き止めてすみませんでした、もう戻っていただいて大丈夫ですよ。｣

｢いえいえ、どうかお大事にするようお伝えくださいね。｣

｢お待たせ致しました。そちらの方、受付の方でお支払いをお願いします。｣

頭痛薬を5錠ゲットする。

｢お会計は4580円となっております｣

【インターネット】

何のキーワードで検索するかによって出てくる内容を変更する。下はあくまで一例。

【榊家 死亡】[🔍]

・大人気アイドル死亡！犯罪者一家榊家を許すな

・医療ミス その後死亡を確認。榊忍の責任

・榊家とかいう殺人一家世間的に死亡確定www

・榊原康政の子孫が語る江戸時代！

【榊家 息子】[🔍]

・殺人犯榊忍の自宅特定！家族構成は？

・榊光＝榊忍の息子確定！クソガキww

・榊光とかいう殺人予備軍について語るスレ

・榊忍の長男と同じ学校だけど質問ある？www

・榊光の学校特定！本人の写真付き

《Bに記憶を渡す》

・榊光の学校特定！本人の写真付き

サイトを開くと、そこは2chというもののようで色んな書き込みが置かれていた。中でも特に目を引くのは、2枚の写真が添付された1番上のコメントだろう。

1枚目には金髪の少年が体操着姿でグランドを走っている姿が写っている。2枚目は校門の写真、門には｢青空高等学校｣と書かれている。

その写真から下は、光に対する誹謗中傷のコメントとスレ主に対する賞賛の声ばかり。

｢榊忍の長男と同じ学校だけど質問ある？www｣

・青空高校にいること

・3年1組であること

・毎日のように光が｢医者になる｣と言っていたこと

・先生や生徒からも嫌われていたこと

・友達がおらず、みんなに嫌われていたこと

・榊光がいじめを行っていたこと

・暴力的で何人も病院送りにしたこと

・絶対に謝らない人物だということ

・万引き常習犯であるということ

・猫を虐待して遊んでいるということ

が分かる。

(※虚偽の情報が混じっている)