ピースサイン/冒頭

ACの移動中、道端にBが倒れている。

(※どこへ移動しているかは探索者の自由だが、事前に渡した榊家の住所を意識させる等して探索への流れを作っておくと自然な導入になる)


長いこと話し込むようであれば周りがひそひそ話し始める。

「なに、あの子具合悪いの?」

「さっきから榊さんちの話してない?ほら、医療ミスの…この辺りに住んでるらしいわよ」

「関係者か?やべぇ、写真撮って載せようぜ!」







【榊家】

表札に榊と書かれている。


→インターホン

応答はない。


→インターホン(2回目)

「おとーさん…?」

中から出てきたのはまだ幼い少女。

「おとーさん…じゃない!おにーちゃんたち、だあれ?また怖い人…?」


→娘さん?

「! うんっ!じこしょーかいしてあげる!」

《Bに記憶1を渡す》

少女はパッと明るい笑顔を浮かべる。

「わたしはゆいしょただしき さかきけのちょうじょ、さかきここあ!ごさい!」

「あれ?おにーちゃん…(B)!けがしたの?あたまいたいの?わたしがなおしてあげよーか!」

(※Bが記憶を失っているだけで面識があるので、名前を呼ぶことができる。)


Bは心当たりがないだろうが、思い出そうとすると頭痛が起きる。


「わっ!?わぅ、う……。(B)!だいじょーぶ!?」

「おうちでやすむ?なかはいろ?」


→ACも家に入りたい

「えっ!?ふたりもおうちはいるの!?…でも、いまおそとはあぶないからしらないひとはいれちゃだめっていわれてる…」

ここあは明らかに嫌そうな顔をしている。どうやら見知らぬ人物を家に入れることに抵抗があるようだ。

「おにーちゃんおねーちゃん、だあれ?わたしがなのったらなのりかえすのがすじでしょ!」

「(B)のおともだち…?(じっ)」

「(B)のおともだち…。…うーん、ならいいよ。でもまってて!いれていいかきいてくる!」

家の中から階段を降りる音が聞こえてくる。それと共に、「はやくはやくっ!」とここあの声もした。

暫くすると、再び扉が開いた。しかしそこにいるのは先程いた少女ではない。


→ACは家に入らない

Bが入ろうとする直前で水橋が現れる。

以下同じような流れで。





「ごめんなさい、待たせちゃいました!」

中から出てきたのは八尋と同じ年頃ぐらいの少女だ。メイド服に身を包んでいる。

少女はふわり、と愛想良く笑うと

「えっと、私よくわからないまま呼ばれちゃって。なにか御用がございましたら承ります♡」

と探索者に頭を下げた。

(※慈愛病院側の陣営なので粛々と、冷淡な対応をする。内心水橋は探索者らを警戒している。)





→色々矢継ぎ早な質問

「え?えっと…。ごめんなさい、どちら様でしょうか?」

「もしかしてマスコミの方ですか?うーん…、すみません♡取材はお断りしております♡」


→糸井について

「糸井桃華様?あ、光くんのお友達の方ですね♡もちろん存じ上げております♡」


→要求の類

「うーん…。ごめんなさい、それはちょっとできないんです。そんなことしたら、私がご主人様に怒られてしまいますので…」


→光を捜している

「…ひかるおにーちゃん?」

ここあがポツリと呟く。

「ひかるおにいちゃん…いなくなっちゃった。きっとしんじゃったの、」

ここあは泣き出す。

「うわぁぁぁぁんっ!!!」

「ここあちゃん!!」

メイド服の少女はここあを抱き上げると、あやす様に背中をさする。そして…

「…ごめんなさい、今日はお引き取りいただいてもよろしいでしょうか?」

愛想のいい、ふわりとした笑顔で探索者に頭を下げた。


「帰ってください♡近くに病院があるので、そこで休ませてもらっていいですか?」

(※絶対に家に入れない)


「ありがとうございます♡…ここあちゃん、ホットミルクでも飲もう?それからクッキーも焼いてあげる♡」

メイドは扉を閉めた。







探索場所

・榊家

・青空高校

・近くの病院

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