夢現

事前に、登場NPCの出てくる夢を見ている必要がある。その夢についてできるだけ詳細に聞き出す。NPCについての妄想も聞いておく。



NPCは探索者の意図を汲んで理想の反応をとろうとする。

探索者の知らないことは質問されても分からないが、誤魔化そうとする。





寝て覚めると白い部屋。そこには探索者の精神世界に相応しいものが浮遊している。

非現実的な世界。探索者は夢を見ていることを自覚した。


探索者は鳥籠に入れられていた。人一人分のスペースはあるのだが、今回は少し狭いだろう。隣にNPCが居るから。

彼は眠っている貴方をじーっと見つめていたが、目を覚ましたのを見ると嬉しそうに微笑んだ。


「おはよう、××。二人きりで鳥籠の中だなんて…困ったことになった、はずなのに。悪い気がしないのはどうしてだろう」

随分と明るい様子。そのことに違和感を覚えられたらこう答える。

「?だって、ボクら恋人同士でしょ…?」


NPCは辺りの様子にさほど驚いたところもない。



鳥籠から出る→

鍵は床に落ちている。

なかなか出ずに話が進む場合は「そろそろ、この狭いとこから出ない?」とNPCから声をかけさせる。


目星→

Aと書かれた扉がある。






以降、複数の部屋を用意して探索者に手がかりを与えていく。部屋の内装は今までに探索者が参加したシナリオから抜き出す。

ABCD、Eはend。


・夢の中に登場したアイテムを出す

・鏡を出す。鏡には眠っている探索者が映るが、NPCが鏡の前に立っても探索者が映る。何故ならNPCは探索者の頭の中の存在だから。

・本を出す。【夢とは、睡眠中あたかも現実であるかのように感じる一連の観念や心像。将来実現させたいと思っている事柄。現実から離れた空想や楽しい考え。心の迷い。儚いもの。】

・徐々にNPCに違和感を持たせる。本来するはずの仕草をしない、知らないはずのことを言う、性格が微妙に違う、やたらと媚びている。などなど。



Dの部屋では、特殊イベントが起きる。

ぐにゃりと空間が歪む。地面が揺れる。同時にNPCの身体が揺らめくのが見える。

「繝懊け縺ォ縺ッ繧ュ繝溘@縺九>縺ェ縺??縺ォ縲ゅく繝溘′繝懊け繧剃ス懊▲縺溘?縺ォ縲ゆサ頑律縺ッ譚・縺ヲ縺上l縺ェ縺???滓乖譌・繧ゆシ壹>縺ォ譚・縺ヲ縺上l縺ェ縺九▲縺溘h縺ュ縲よッ取律豈取律縺壹▲縺ィ螟懊r蠕?■邯壹¢縺ヲ縲∝掌縺?%縺ィ縺ョ縺ェ縺?、「繧定ヲ九※縲」

※「ボクにはキミしかいないのに。キミがボクを作ったのに。今日は来てくれないの?昨日も会いに来てくれなかったよね。毎日毎日ずっと夜を待ち続けて、叶うことのない夢を見て。」


「…。………。(二回瞬きをして、ぼんやり貴方を見つめて)…行こうか」





Eの部屋には日記がある。


○月✕日

今日は来なかった。


○月✕日

今日は夢を見なかった。


○月✕日

今日は夢の中に来てくれたけど、ボクの元へは来なかった。


この調子で続くのだが、途中に探索者が見た夢の内容を挟む。

また最後のページには、探索者がいつまでも夢の世界に居てくれたらいいのに、と願う内容が書かれている。




ここまで読むと同時に探索者は押し倒される。と同時に、日記越しに見えた視界は格子になっていた。最初の場所に戻ってきたようだ。

「…ごめん、ごめんね、」

「嫌なら…切ってくれていいから。その手段は、ちゃんとあるはずだよ」

貴方の手にはいつの間にやら武器が握られている。貴方の最も使い慣れた、いつもの武器だ。使用して失敗することはないだろう。

「ねぇ、嫌じゃないなら…こんなボクでもいいなら…もう少しだけ。ここに居てくれないかな?」

寂しそうな顔して微笑む。







目覚めますか?

YES/NO








【目覚めない】

を選ぶと、夢の欠片と会話できる。


「………ここに、居てくれるってことかな。そう、キミはボクを選んでくれるんだね…」

「ねぇ、ボクらずっと一緒に居られたらいいな。夢の中って、決して悪い場所ではないんだよ。××がずっと眠っていてくれたなら…そうしたら、一緒に…色々なことができるのに」

「もう朝が怖くない…」

「……夢の中に居るのは嫌?何が足りないの?ええと…キミは毎日仕事をしているから、仕事があればいいのかな。それなら問題ないはずだ。仕事をしている夢を見ればいいだけだから。一日に大抵三回、食事をとっているよね。それがしたいなら食事の夢を見ればいい。ボクは和食が好きだな。食べたことはないけれど」

「…日記を読んでみて、どう思った?」

「毎日、書いてたんだ。この世界を歩いていると時折これが落ちているから。見つける度に書き足していった。…ずっと何もしないで待っていると、気が狂いそうで。時間に押し潰されてしまいそうだから」



しかしやがて、貴方は奇妙な眩しさを覚えるだろう。耳元で目覚まし時計の音が鳴っている。そして、…

目が覚めると、部屋の中は明るかった。カーテン越しでも分かる朝。ぎらつく陽光。残酷なまでの朝の到来を、無慈悲な時計の音が強調していた。

時刻は11時。平日なのにこの時間。その日の予定によっては大遅刻だと言える。

貴方は夢の内容をはっきりと覚えているだろう。あれが自分の描いた空想話か、それとも本当に彼が意志を持って存在していたのか、そこは曖昧だ。しかし夢の中でNPCはいつだって貴方を応援している。時々探索者はこのことを思い出すだろう。

San値1d10+5回復








【目覚める】

彼を殺しますか?

「…キミは、それを選ぶんだね」

銃を持つ手に力がこもったのを見て、諦めの色が浮かぶ。

「…抵抗しないよ。だから、大丈夫」

ザザ、とノイズが走り、身体が揺らめく。

「謚オ謚励@縺溘>繧医?ゅ%繧薙↑縺ョ驟キ縺?h縲ょ享謇九↓逕溘s縺ァ蜍晄焔縺ォ谿コ縺吶↑繧薙※縲や?ヲ縺ァ繧ゅ?√?繧ッ縺梧が縺?s縺?縲よャイ譛帙r謖√▲縺溘°繧峨?ょ掌繧上↑縺?、「繧定ヲ九◆縺九i縲∵ョコ縺輔l縺ヲ繧ゆサ墓婿縺後↑縺?s縺?縲」

「抵抗したいよ。こんなの酷いよ。勝手に生んで勝手に殺すなんて。…でも、ボクが悪いんだ。欲望を持ったから。叶わない夢を見たから、殺されても仕方がないんだ。」


一発の銃弾であっさり彼は死ぬ。血は出てこ

ない。氷かシャーベットが溶けるように身体が崩れていく。

こうして、数回の奇妙な夢は終わりを告げた。それ以来彼が夢に出てくることはなかった。

San値1d10+2 回復




シナリオクリア

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