5・三毛猫

 にゃあああああ。

「お前を殺した工場長な、経理部長と結託してマネロンを偽装するための伝票づくりに加担していたんだと。即刻懲戒免職になって、もうすぐ刑務所入りだ。わしが経営権を譲ってから社長が他所からヘッドハンティングした男だったんで、人間性はろくに見させてもらえなかったんじゃ。良かったな、恨みが晴らせて。お前の願いは叶えられたよ」

 ごろにゃにゃにゅあ……。

「なに、おまえも褒美が欲しいと? なんと、嫁が欲しいのか……。仕方ない、考えてみよう。わしが韓国から帰るまで待っておれ」

 わにゃにゃにゃ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る