5・三毛猫

 にゃ。

「お、そこにスマホがあったか。お前、物を探すのが上手じゃな。おお、小僧も来おったか。ほれ、これがスマホじゃ。なるほど、おまえはそうやってスマホも使えるのか……。ん、それでメールが送れたのか? ほう、50通以上か。それなら誰か一人ぐらいは110番するじゃろう。じゃ、工場に戻ってみるか。おい小僧、急ぎ過ぎじゃ。年寄りはそんなに速く歩けんのじゃ……」

 わにゃにゃ。

「分かっておる。お前も純夏を助けたいんじゃろう? わしも同じじゃ。急がねばな……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る