第2話 『人形の秘密』
確かに、
クリアケースの中、まさかり
夫の会社から電話がかかってきたのはその少し後だった。
青くなって
「軽い脳しんとうと
左腕の包帯が痛々しい。
交差点で、彼の営業車に信号無視のトラックが突っ込んできたという。軽傷で済んだのは奇跡だった。
金太郎のことを話すと、夫は目に涙を浮かべた。
「俺を守って身代わりになってくれたのかな」
彼が生まれたときに父方の祖父母から贈られた
それがあの金太郎なのだった。
次の連休、私たちは墓参りのために夫の故郷を
金太郎には新たにキンタという愛称が
今は修理という名の治療を受けているキンタのため、床の間は空っぽのまま、何も置いたりはしていない。
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