第7話 花褸紗vsマワルンジャーブルー
俺はこいつらが見えた時には窓から飛び出していた。
五点着地をしっかりと決め、奴らを迎え撃つ準備を整える。
「「我等、回転戦隊マワルンジャー!」」
いつもの挨拶を聞き、やつらはバラバラになって襲いかかる。俺にはブルーがやって来た。
「すまんな
右肩に手を当てて、その肩を回す。同時に首も左右に倒し、バキッと音を鳴らす。
新入りより早く戦い、早く勝つ! だから
♢♢♢♢
こいつ中々手強い。いつもならメルチスティックをナイフから槍に変えながら攻撃して、相手の体を貫通させるのに、こいつには効かなかった。
それ以外にも、間合いの取り方や詰め方が上手い。こいつ一体何者なんだ?
「なるほど、変形する武器。なかなか良い物を持っているのぉ」
ファイティングポーズをとり、フットワークをしながらブルーは語りかけてくる。
「なら、
途端、ブルーが耳に手を当てて、はっはっはと高らかに笑う。
「なぁに、こんなものハンデでもなんでもないわ! それに
独り言にしては大きすぎる声で、何かを解決したブルーが、再び素早く詰め寄ってくる。
俺ができることは攻撃を防ぐこと。防戦一方になっていた。
「どうしたどうした! 攻撃せねば、
メルチスティックを体が隠れるほどの大きな盾に変化させ、攻撃をいなす。実際いなせていないが、かなりダメージを軽減している。耐えれはするものの左手が痛い。ファールカップを付けても痛みを感じるのと同じだ。
そして、隙や頃合いを見て攻撃していきたいのだが、無駄な動作が何一つない。流石と言ったところだ。
だが、俺にも策が無いわけではない。大盾を左手に構えながら、メルチスティックを半分にして、右手で地雷探知機を持ち地雷を探している。
盾を蹴られて、地面に付きそうなときは盾を木の棒に変えて、バランスを直したらすぐに木の棒を盾を構える。
暫くすると地雷探知機に反応が感じられた。そこを上手く避けて通り、ブルーと俺との間に地雷があるという形を取った。
ブルーは今まで通り俺に突っ込んできて、地雷の所に辿り着いた。途端、ブルーは耳に手を当て、地雷直前で飛んだ。まるで、そこに地雷があるって分かっているかのように。
だが、俺もその瞬間が来るんじゃないかとシュミレートしていた。そしてもしそうなったら、着地地点手前で地雷に向かって、盾でブルーを押してあげるだけで、ブルーが地雷の被爆人になるのさ。
盾に押されたブルーは背中を地面に付け、そのすぐ後に目の前で大爆発が起こった。
ものすごい爆風で、盾が吹き飛ばされ、メルチスティックと体が繋がっている俺も空を舞う。
激しく飛び上がったあとは、もちろん落下する。これを重力って呼ぶんだって
こんな安定しない状況じゃ、五点着地なんて無理だろうし、こりゃ死んだな。
わりぃ母ちゃん。俺、母ちゃんの敵取れなかったわ。
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