第14話:吸血鬼の夜

ーーーーーその頃、結衣はーーーーー

「...こんなに落ち込んでいても、何も変わらない!少し、出かけようかな」

私はフラれた気持ちを晴らすために少し出掛ける事にした。

「よし、海に行こう!」

そして私はFDに乗り、海へ向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ...海風は気持ちいいなぁ...」

私は頭を海風で冷やしていた。

「そろそろ、寒くなってきた...帰らないと」

私は寒くなったので1度、FDに戻ろうと駐車場に行ったその時だった。

「あれ?あの人大丈夫かな?」

そこには倒れた人と、それに寄り添っている人がいた。

私は恐る恐る近づいて声をかけてみた。

「あのぉ...すいません、大丈夫ですか?」

その瞬間、私は恐怖で足がすくんでしまった。

「あぁ...」

そこにいたのは、倒れた女の人の血を吸っている吸血鬼がいた。

グルルルゥ...

「ひやぁ...何して...」

その吸血鬼は私に気づき、襲ってきた。

「やめっ...やめてぇ...」

ヴゥゥゥゥッ...

「た...助けてぇ...赤羽さんっ!」

私が血を吸われかけた、その瞬間。

「うぉぉぉッ!」

男の人が吸血鬼を蹴り飛ばした。

「大丈夫だったか、結衣」

「...ひうっ...赤羽さん...」

私を助けてくれたのは赤羽さんだった。

ヴゥゥゥゥ...

「結衣に近づくんじゃねぇ!」

彼はもう既に変異していた。

爪と牙が伸び、目は真っ赤になっていた。

「お前は...俺が殺す!」


続く...

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