第8話:ゲームの達人

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ギュルルル!!!

「もう少しシフトチェンジを早くすれば、もっと綺麗に速くドリフトが出来るぞ!」

「はい!頑張って見ます!」

今は走りながら、赤羽さんにドリフトのアドバイスをしてもらっている。

「そこのカーブは3速で入る。そんで、ハンドルを素早く左にきるんだ!」

「...ッッッ!!!」

赤羽さんは簡単そうに言ってはいるけど...やってみると中々難しい。

「なぁ結衣ちゃん。少し休憩するかい?」

「そ、そうですね。ちょっと疲れてきました...」

そう言って私と赤羽さんは、いつもの休憩所にFDを止めた。

「何か飲むかい?」

「いちごミルクが飲みたいです!」

「結衣ちゃんって苺好きだな笑」

「...ッッッ!」

スゴく恥ずかしかった、でも赤羽さんの笑顔は見とれてしまうほど可愛かった。

「...ンフ...まぁ、買ってくるよ」

私は赤羽さんの背中を見て、抱きつきたくなったが、その気持ちは抑えた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「買ってきたよー」

「あ!ありがと……」

その時、私の言葉をエンジン音が遮った。

「...ッ!この音って...GT-R!?」

しかし、そのマシンはGT-Rではなかった。

「...えっ!」

私と赤羽さんは驚いた。

「...S15...シルビア!?」

そのシルビアは私のFDの近くに止まった。

「君たち!そのFDカッコイイな!」

「...貴方は?...」

「俺は神童子 聖也!人呼んで、"ゲームの達人"だ!」


続く...

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