第4話:吸血鬼

私はFDを降り、急いで赤羽さんを探し始めた。

「赤羽さん!赤羽さん!...」

休憩所の中を探そうとした時、目の前で倒れている赤羽さんを見つけた。

すぐさま赤羽さんにちかづく。

「ハァハァ...赤羽さん!」

「......ッッッ、その声は結衣ちゃんかい?」

「そうです!赤羽さん、だ、大丈夫ですか?」

「...俺から離れろ!...」

赤羽さんは、そう言うと私を突き飛ばした。

「...痛ったぁ、いきなり何するんですか!」

私は口元を切ってしまっていた。

「...結衣ちゃん...大丈夫かい?...アッ...」

「赤羽さんのせいで口元切っちゃいましt...!?」

赤羽さんは私の口元から流れ出る血を見た瞬間、口元の血を舐めると同時に私の首筋に牙を立てた。

「...あぅッ...赤羽...さん!?...何をやって...」

「...ジュル...ジュル」

赤羽さんの目は真っ赤に染まっており、まるで獲物を襲う"吸血鬼"そのものだった。

そのまま赤羽さんは私の首筋を舐め回す。

「あぅッ...んんッ...」

私も思わず感じてしまい、声が出てしまう。

「...はっ!私としたことが...またこんな事を...結衣ちゃん!」

赤羽さんは正気を取り戻し、私を心配していた。

「...うぅぅ...私は...大丈夫です...」

「...すまない、隠していて...」

そう言うと、赤羽さんは泣き崩れた。

「私は一般人のふりをしていたが、実際はヴァンパイアなんだ...」

私はその事を聞き、唖然としていたが、それと同時に気づく

「...(さっきよりも、顔色が良くなってる...しかも、若返ってる?)」

「君の血を貰ってしまった...本当に申し訳ない...」

「...良いですよ、なんだか赤羽さんも顔色が良くなった気がしますし」

「...そうか...ありがとう」

そう言うと、赤羽さんは立ち上がった。

私も立ち上がった。

しかし、なかなか足に力が入らない

「...ふわぁ...(バタン)」

「おっと、危ない...家教えてくれないか?送ってあげるから」

「...ありがとうございます」

そう言って私は赤羽さんのNSXに乗り込んだ。


続く...

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