人生で初めて彼氏ができたけれど・・・そのとき母は。



 祖父母。


 父。


 友達。


 担任の先生。


 叔父叔母。



 私がこれまで生きてきて、私に関わる人、私が好きだった人すべてに。


まるで毒を私に投げつける勢いで、すぐに否定して文句を言う、うちの母。


それは私にとって凶器で。


あのころの私は・・・小学校のころから、ずっと病んでいました。


まったく自身も持てなくなって。



 でも、そんな私にとって、初めてできた彼氏は、唯一の癒しの存在でした。


 そんな母に。


 彼氏が出来た事を隠すと。


 あとあとバレた時、面倒な事になると思ったから。


彼氏がいる事を、母が機嫌がいい時に、さりげなく伝えていました。


姉だって、彼氏いたし。普通に結婚できたし。(母がらみで色々大変だったらしいが・・・)きっと大丈夫・・だと思ってた。


小学校中学校はいつも孤立していたけれど。


高校生になると、友達が少ないけれど、出来始め。それでも、いつか母が間に入って、仲良くなれなくなるんじゃないかって、そういう妄想に取りつかれていたけど。


せめて、平和に、母におびえずに、彼氏と交際したかった。


そう思い、勇気を出して彼氏の存在を伝えた、母の反応は。


彼氏の写真を見ては「気持ち悪い!」と言い放ったり。


彼氏と、私が釣りに行って帰ってきたお土産を突っぱねたり。(姉が持って帰った)


して。


私はやはり、悲しい気持ちになりながらも。時間をかけて、私と彼氏の事を認めてもらえたらいいなと思っていたのです。



そして・・・。


ある日。事件が起こりました・・・・。



 前提として言っておくと。


私が、悪かったです。


門限に確かな決まりは無かったのですが。(それでも8時には帰宅するようにしていたけれど)


彼氏といると、あっというまに時間がすぎて。しかも車で送ってもらってたけど道が混んでいて、家に着いたのは11時でした。


それでも、好きなアイドルのコンサートで、それくらい帰宅時間は過ぎることはあったので、許してもらえると油断していた私が甘かった。


送ってもらった彼氏にお別れを言って、車のドアを開けると。


予想外に、家の前で待ち構えていた母が現れて、制する私を押しのけて、彼氏に怒鳴りつけました。


「何やってるのよ!。今日は結婚記念日なのよ!。遅く帰るなんてあんた何考えてるの!!!!。この子は、育ててないの!何百万もかけて育てているの!!。それくらいかけた作品なのよ!心配するじゃないの!!」


(いやいや父と母の結婚記念日なんて関係ないやん・・・・作品って・・・・。突っ込みどころ満載ですよね・・・)



・・・・・・・・・・今思えば。


すごいことを、初対面の、娘の彼氏に、しかも怒鳴りつけるなんて・・・・。


とんでもない母・・・。


ですよね。


今思い出してもつらいです。



私。・・・この場でだけ、言わせてください。


このときの事を思い出すと、とても辛くなります。


母を慌てて静止しました。


もちろん、必死で止めました。


彼氏は関係ない!。母の起こるべき相手は私が、門限を守らなかった私が悪い。


こうならないように、前もって彼氏がいることははなしていたし。彼氏と会うことも話していた。


だから。


帰りが遅くても、理解して・・・くれるかなと思っていました。もう、18歳だったし。


でも、私が甘かった。



「ちょっと、ちょっと待ってよ!!!。もう少し、私のことを信用してよ!。」


そんな事をいって私にかぶせるように、彼氏も言いました。


「そうですよ!。ユキを信用してあげてくださいよ!!!。」


・・・・このとき、彼氏も若かった。


若い二人に、50代のおばちゃんを説き伏せるなんて、できるわけもなく。


母の暴言がスタート。


凶器のように、口論となり。


母は、「彼氏と別れなさい!!!。」


彼氏は、「お前の母を許さない!!。」


このとき、どうしていいかわからず。


私は、とりあえず、母の怒りを鎮めるために。


頭をフル回転させて。


あらゆることを考えました。


いったん彼氏と距離を置いたりもしました。


母には「別れた。」と嘘をついて。でも、彼氏とはつながっていたかった。


だけど。


母にウソをついてまで付き合う意味はあるのか?。と彼に疑問を投げかけられ・・。


うまく返事ができなかった。


そのとき、私たちは別れなかったけれど。


うまくいかなくなり。


一度、母と彼氏と改めて、会ったりもしました。(というより合わせた)


母は、彼氏のことを気に入ってくれましたが。


彼氏は、母の言動が受け入れられず。


私たちはダメになりました。


「ごめん・・・・。受け入れられない。」




 彼氏のことは本当に好きだったんですけど。


 私にとって、すべてだったものを。居場所を。


母に取り上げられたショックのほうが大きくて。


何日も、何か月も、何年も・・・・。


傷はいえませんでした。



私は。ずっとこのままなのだろうか。


やりたいことも。母であきらめて。


でも、縁を切る!。戸籍から抜く!!なんて言われたら。


どうしていいかわからなくて。


結局は、親のいうことしか聞けない自分が。


嫌気がさしました。




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