人生で初めて彼氏ができたけれど。


 友達もあまりいなくて。


家族の中でも居場所が無かった私は。


ほとんど無力で生きてました・・・。


前回の話では、将来の夢があったので、それで自分を保っていたのですが。


その夢がたたれてしまったので、母も情緒不安定になってきたし、その母の面倒を見るとか、本当に父親の跡を継がないといけないのか・・・。


 というか、短大とか行く意味ある?。


お勉強してて意味あるの?。


そんな気持ちで生きており・・・。


 勉強もがんばらず、適当に生きていました。


そんな私に高校の終わりに、初めて彼氏が出来たんですよね。


友達の紹介でした。


私も当時頭の軽い女の子だったので。


そろそろ彼氏できないと、ダメなのかなぁ。女として。という感覚で。とりあえず・・・という、相手に失礼なのりで付き合い始めました。


始めは、そんな感覚だったものの。


彼氏というのが。


ものすごく、居心地がいい場所だったんです。。


抱きしめてくれるし。


変な話。


私、誰かに抱きしめてもらうという経験が無かったんです。


だから抱きしめられた時、涙をこらえている私を見て、何で泣いてるん?!とびっくりされましたよね。


泣いてるわけではなく、感動の涙だったんですけど。


触ってもらうという経験も、親に「くち臭い!」「よるな!。」と気まぐれに言われていたので人に障るのも苦手だったんですけど。


 恋の力のすごいのは。


 やっぱり彼氏って「可愛い」って言ってくれるし(人によるけど)、めっちゃベッタベッタ触ってくれるし。あれ?。私くさくない?むしろ「いい匂い」とか言ってくれるし。


 他人に好きになってもらう事で、自分の事も好きになれるし、自信も湧いてくる気がします。


 その人の顔は、もう思い出せないのですが。


そういう意味では感謝です。


しかし。私はその人に。




 母の事で、大迷惑をかける事になります。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る