同性愛と異性愛の描きかたの基本は同じ
先日、凪良ゆう氏のBL小説「美しい彼」を読了しました。
屈折した心を抱えた二人の男が恋人同士になるまでの過程(そして、恋人になってからのイチャラブ)が丁寧に描かれている、面白い恋愛小説でした。
自分は、異性愛を描いた作品も、「やがて君になる」などの百合作品もいろいろ見てきて、さらに今回「美しい彼」を読んだことで、
「同性愛と異性愛の描きかたの基本は同じだ」
と思いました。
具体的には、
・主人公カップルが惹かれ合う過程(恋のきっかけや、二人が心を近づけていく過程)を、説得力を持って描写すること
・主人公カップルの恋の障害(世界の危機や、あるいは主人公たちの内面にある抵抗など)を描写すること
の二つの基本があると思います。
余談ですが、同性愛だと周囲の無理解や「同性を好きになるなんて……」という本人たちの抵抗が問題になると思いますが、最近の同性愛を描いた作品ではそこはあまり大きな問題として取り上げられていませんでした。
それだけ、同性愛への理解が進んできたのかもしれません。
ともあれ、「マジョリティ」による「愛」も、「マイノリティ」による「愛」も、基本は同じ。
前から漠然と思っていたそのことを、今回言語化できました。
同性愛を描きたいかたにも異性愛を描きたいかたにも、この記事が参考としてお役に立てば幸いです。
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