水星の魔女に対する率直な感想

最初に注意喚起しておくと、この記事では「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の気になったところを批判します。

同作を好きなかたが読まれると、ご気分を悪くされる恐れがあります。


昨日、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の最終回を見ました。

ネットでの評判を見るに、同作は賛否両論あったものの、ガンダムシリーズに新規ファンを引き込むことには成功しているようです。


しかし、「水星の魔女」に対する、自分の率直な感想は、

「見どころが分からない」

です。


まず作品全体について言うと、「水星の魔女」は、百合や学園バトルや戦争や親子関係や大人たちの権力闘争や地球住民と地球外の住民の対立など、「やりたいこと」を詰め込みすぎていて、どの要素も掘り下げ不足でした。

特に百合について、ガンダムシリーズ初の女性主人公と女性ヒロインのカップリングの意味があまりない気がしました。


また同作のストーリー面についても、自分は見どころが分かりませんでした。

例えば「機動戦士ガンダムUC」では、「ラプラスの箱」という謎アイテムをめぐる争奪戦、という話の軸が最初から一貫しています。

しかし「水星の魔女」だと、そういう一貫して提示されている話の軸がありませんでした(ちなみに後半では一応「クワイエットゼロ」という計画が話の軸になります)。


だから「水星の魔女」は、「クワイエットゼロ」計画の存在を第一話からほのめかして話の軸にするか、あるいはバトルは学園での決闘だけにして、学園内での百合やラブコメを前面に押し出すかしていれば見どころがはっきりしたのに……と思います。


今日は、人気を博した最新のガンダム作品に対する率直な感想を書きました。

この記事が、

「一貫した見どころを打ち出すことの大切さ」

という教訓として、創作をされるかたのお役に立てば幸いです。

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