主人公に切実な動機があるか?
昨日、第29回電撃小説大賞受賞作「レプリカだって、恋をする。」を読了しました。
とある少女が生み出したうり二つの分身が自我に目覚め恋をする姿が描かれていて、切ない作品でした。
自分は残念ながら、まだ新人賞を受賞したことがありません。
しかし一度だけ、二次選考を通過したことはあります。その経験や、今まで読んできた大賞受賞作から言うと、選考を通るのに必要な要素の一つは、
「主人公に切実な動機があること」
です。
分かりやすいのが恋愛で、さらに「愛する人を悪者から守る」とかいう展開があると、主人公の動機の切実さは強まると思います。
以前二次選考を通過した自作品には、「それ」がありました。
逆に、その作品より後に書いた、技術的にはより上回るはずの作品たちは、今までのところ一次落選してきました。主人公の動機を切実にする状況設定や、あるいは主人公の内面の動機の盛りかたがうまくできなかったことが原因かもしれません。
そういう経験から、主人公の動機の切実さが、選考を通る作品には求められるのだと思います。
今日は、新人賞を通る作品に求められる要素の一つについてお話ししました。それが全てではないとは思いますが……。
この記事が、公募に挑むかたのお役に立てば幸いです。
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