本音言うのにいちいち覚悟が要る相手

家で感じている息苦しさのエピソードを、また書きます。


自分は、「普通の人」のように労働者として働く能力をいろいろと欠く一方、自分の事業や創作で生計を立てられる見通しもなかなか立たないため、障害者雇用枠で働くという選択肢も考慮しています。そのために実際、精神障害者手帳を取得しました。

そのことは両親にも話していて、なおかつ母からも収入の心配はされているため、最近たまに、ハローワークに行くように言われていました。


一方、自分は最近、新人賞向け小説の推敲を最優先にしていて、職探しは後回しにしています。

しかし、母はよく、気に入らない話だと頭ごなしに否定する人です。実際、前にも「小説なんて売れるわけがなか(ない)!」と否定的なことを言われたことがあります。だから、現在の小説の推敲のことを母に話しても同じように頭ごなしに否定されると思って、なかなか言えずにいました。

しかしおとといは、夕方に母から、「明日一緒にハローワークに行こう」と迫られました。具体的にどういう感じか説明に困るのですが、「話が通じない時の感じ」で迫られたので、自分はひとまずその時も、「小説の投稿が優先」とは言い出せずにスルーしていました。

しかし、新人賞の締切が迫っており、小説の推敲や投稿準備と並行して職探しするのは厳しそうなため、その本音を思い切って伝えることにしました。だから、(母より先に)夕食を食べ終えた後、「小説の投稿までは職探しできない」と母に話しました。

正直、実際に話す前には、母から「いつまで金にならんことしてるんだ! もう勝手にしろ!」とか頭ごなしに怒られて、寝るまでずっとめそめそしてから翌日まで引きずることも覚悟していました。

しかし実際にはそれを伝えて、さらに母が「金になればよか(いい)けど……」とぐちゃぐちゃ文句言いかけてきても、「金になる保証はないけど、締切に間に合わなかったら死ぬほど後悔する」という魂の底からの想いを伝えたら、母も意外とあっさり納得してくれました。


一昔前の自分なら、こういう時は結果オーライで、

「覚悟して本心を伝えれば、分かってもらえるんだ!」

という自信を持つだけで終わりました。

しかしこの話は、裏を返せば、

「母から頭ごなしに否定されて精神にダメージを負うリスクがあるから、本音を言うのにもいちいち覚悟が要る」

ということでもあります。

そういう相手と生活してることへの不満を、自分はもうごまかさなくなりました。


このエピソードも単に、「家族から離れたい」という思いへの補強の一つです。

ただ、同じような思いを持っているかたに、共感していただければ幸いです。

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