大沢朔夜の雑記

この現世に異世界を創りたい

つまり、

「今の人生の中で、癒しと成長を得たい」

「できることなら、他人がそのチャンスを得られる居場所を創りたい」

ということです。

最近「無職転生」のアニメを見てるのですが、同作では、

・前世でいじめのトラウマのために引きこもりニートをやってた男が、剣と魔法の世界に生まれ変わって、

・優しい人たちや癖の強い人たちに揉まれながら、そしていろいろな試練に立ち向かいながら、

・前世でのトラウマを癒し、そして強い人間に成長していく

という過程が丁寧に描かれていて、「元の世界でダメダメ人生を送っていた主人公の癒しと成長」という、異世界転生ものの原点が強く感じられました。

「無職転生」の後追いで似たようなウェブ小説が流行り出したのは、周知の話です。

その背景の一つはずばり、

「現実の世の中や人生に希望を見いだせない人が増えたこと」

だと、自分は考えています。

だから、「フィクションで慣れ親しんだ剣と魔法の世界で人生やり直す」という（仮初めの）希望を示す物語に、癒しを見出す人が続出したのだと考えます。

しかし残念ながら、「異世界でやり直す」という希望は、あくまでフィクションでしかありません（そういう異世界やそこへの転生が実在して、その存在が証明される可能性も自分は否定しませんが）。

一方で現実の世の中はどんどん生きづらくなってきていて、実際に生きていけない人たちもぼろぼろと出てきています。

自分自身、そういう世の中で精神的にはしんどい人生を送ってきて、今まさに、自分自身を癒して成長させるために悪戦苦闘中です。言い換えれば、異世界転生ものの主人公と同じことを、この現世でやっています。

だからこの現世で、他の生きづらい人たちにも「異世界」、つまり癒しと成長のチャンスを得られる居場所を、できたら提供したい。今は、そう考えています。

それは今のところ、具体的にどうやるかというプランもないし、「できたらやってみたいなあ」レベルの漠然とした夢です。

それでも今は、それを実現に近づけるために語ってみました。