対等な信頼関係の作りかたを知らない人
うちの母は、犬か猿のそれのような上下関係しか知らず、対等な信頼関係の作りかたを知らないのでは。
前からうっすらと、そう思っていました。
母は相手の意思を聞かず、一方的に命令するだけ、ということがよくあったと思います。
記憶している限り、母は「あなたはどうしたいの?」とこちらの意思を丁寧に聞いてくれることがなく、母の中の「こうすべき」に従うように命令してくることが多かった(そして、「どうしたいの?」と聞いてくるときは、だいたい糾弾の意味で言ってきた)ように思います。
自分(大沢)に対してだけでなく、父や母方の祖母に対しても、母は「こうしなさい!」と一方的に命令することが多いです。自分(大沢)が知る限り、相手と一緒に改善策を考えるなど、対等な関係を前提にして解決に動いたことがありません。
逆に、立場が上の相手に対しては、母は唯々諾々と従うほうだと思います。
自分が知っている限り、母はブラック気味な職場で働いては耐えられなくなって辞めることを繰り返してきました。
母が労働環境について愚痴ったのに対して、自分(大沢)が「ブラックだな」と突っ込んでも、「その程度でブラックなんて言ってられん!」みたいに言い返してくることもありました。
言い換えると、「上」から無理を強いられても従うのが当たり前の働きかただと、母は思っているようです。
そんな母に育てられたため、自分も20歳頃まで、対等な信頼関係の作りかたを知りませんでした。
社会で生きていくためには、他人を論破して従えるスキルが必要だと、つまり他人を上から支配する必要があると思い込んでいました。
そのため、特に10代後半ごろからは、リアルでもネットでもしょうもない論争にいちいち勝とうとしていました。
それでも自分は曲がりなりにも、創作や自分の事業でいろいろなかたの助けをいただいてきました。
だから今なら、少しは対等な関係の作りかたが分かっているつもりです。
つまりは、
・相手の気持ちや意向を尊重する
・仕事で他人の協力が必要な場合、究極的には、力を貸してくれるかどうかは相手に任せる
・相手との共通の目的の達成に向け、自分自身も動く(これは当たり前すぎますね)
ということです。
両親の(そして自分(大沢)自身の)、人間としての反面教師的なお話は多分まだまだあるので、それをこれからもお届けしていきたいです。
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