今の限界もいつか突破できる

今回は、毒親問題についてはお休みです。

ややこじつけっぽくなりますが、AI研究を例に、「成長に限界はない」というお話をしたいと思います。


2010年代に、ディープラーニング(膨大なデータを基に、AI自身に判断基準を学習させる手法)の発達によってAIブームが訪れ、技術的特異点(または単に「シンギュラリティ」。AIがより優れたAIを作ることが繰り返されるなどして、テクノロジーの進化が無限大に思えるほど速くなる時代)の議論が盛り上がりを見せました。

しかし近年、AIに統計を基にした答えを出させることはできても、本当の意味で物事を理解させることはできない、というディープラーニングの限界が分かってきたそうです。そのため、世間ではシンギュラリティ論が過去のものになってきた、という話も聞きます。


それでも自分は、シンギュラリティは来る、そしてそこでは、今の人類のいろいろな限界が突破される、と信じています。

そもそもAIブームは2010年代の前にも二度あったのですが、ブームとブームの間には、既存の手法が行き詰まって研究開発が停滞した「冬の時代」がありました。だから今回も単に、新たな(そして一時的な)冬の時代が始まっただけだろう、と自分は考えています。

言い換えると、ディープラーニングの限界はAIの進化の限界ではない。だからきっとまた10年後くらいに(あるいはもっと早く)、人間の脳が物事を理解している仕組みをAIに移植するなどしてディープラーニングの限界も突破される。そしてまたシンギュラリティ論が盛り上がり、シンギュラリティ自体に向けた歩みもまた進むだろう……。と考えています。


今回はAI研究を例に出しましたが、個人の成長もきっと、停滞と爆発的な成長の繰り返しだと思います。

最初に言った通り、ややこじつけっぽくなりました。それでも、現在停滞を感じられているかたの心に、この記事が火を点けられれば幸いです。


※2020年8月28日、一部文章を修正しました。

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