幽霊になって初めて気づいたこと

さとうたいち

浅野です。

どうも、みなさんこんばんは。浅野です。


私は先日、タンスの角に小指をぶつけ、空へと旅立ちました。人間て簡単に壊れてしまうんだと、身に沁みて感じました。皆さんも気をつけてくださいね。


さて、私は今、現地にいます。現地というのは天国でも地獄でもないところ。そう、皆さんが今いるここが現地です。


なぜ私が現地にいるのかと言いますと、未練があるからだそうでして。ま、私的には未練はないんですけども。閻魔総理大臣に話を聞いたところ、未練はこちらが決めるということでして。つまり、あの世サイドから見て、この人は未練ありか、なしかを決めるということです。


これには驚きました。私は急に空に旅立ちましたので、きっと未練があるという判断になったということです。私にはなんの未練もないのに。


これはあまりにもテキトーすぎると思い、獄会議員になって新しい法律を作ってやろうと思いましたが、閻魔総理にたてつくと面倒くさそうなのでやめました。獄会議員になれば天に残れるそうですが。


ということで、私は現地にいます。あのー、まあ、皆さんがご存知の通り、幽霊ってやつですね。幽霊って怖いイメージあると思うんですが、テキトーな法律により幽霊の八割は未練ない人なんで。ご安心ください。


でもね、未練なくてもやんなきゃいけないことがあって、あのー。説明しにくいんですけど、建物のリフォームなんですよ。三年くらいかけて、皆さんにバレないように徐々に徐々にリフォームしていくんです。結構物音とか声とかする時あると思うんですけど、あれ、作業中の音なんで。気にしないでください。


びっくりですよね。生きてた頃はすっごい怖がってたものが、まさか、リフォームの音だったとは思いませんでした。あと、一個の建物を五人でリフォームするので結構喋っちゃったりしてるんですよ。その声とかが、時々、皆さんに聞こえちゃうときがあるんですよ。怖い声はお喋りの声なんです。すいません。


あ、ちなみにこの文章は霊能力を使ってスマホから打ち込んでます。霊能力っていうのは、幽霊全員に配られるもので、霊能力がないと我々は現地の物には触れないので、まあライフラインみたいなモノですね。


スマホって言いましたけど、スマホも閻魔から配られるもので、幽霊全員使えます。あ、でも現地とは繋がってないので、今これを読んでいるあなたは幽霊ということになりますね。


どこでリフォームしてますか?答えられる方、いらっしゃいましたらコメントください。今度、焼肉屋でも行ってお話できたらいいなと思ってます。


コメントお待ちしてます。


幽霊の浅野でした。




最後にお知らせです。

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