異世界では幸せに。

ギ・ル・ド

カール様の後に続きギルドの中へ入る。

ジロ

カール様はそのままギルドの受付嬢？の所へ行き、受け付け？の女の人に話しかけた。

ジロ

「ギルドマスターいる？紹介したい子がいるんだけど」

僕は驚いた。まず、城にいたときとは雰囲気が変わっていた。

それに加えて言葉の喋り方が変わっていた。

するとさっきから見ていた冒険者の人が、

「おい、そこの奴。ガキ連れて入ってくんじゃねえよっ。冒険者って言うのはな命をかけてやる仕事なんだよ！

ガキ！てめえはさっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな！」

いきなり暴言を吐いてきた。

「それで、ギルドマスターに会いたいんだけど」

カール様はサラッとスルーして受け付けの女の人に話しかけた。

カール様が無視をしたので僕も関わらない方向で男の人の言葉を無視した。

僕達が無視をすると周りにいた他の冒険者達が、

「だっせーアイツ！無視されてんぜー、しかもガキにも」

あはははは、と他の冒険者に笑われた男は、

「おいっテメェ舐めてんじゃねぇ！」

受け付けの女の人と喋っていたカール様の頭めがけ拳を振るった。

するとカール様は頭を少し横にずらし拳を避け、その腕を両手で握って背負い投げでギルドの床へ叩きつけた。

ドンっ！と叩きつけた音がギルド内に響いた。

カール様は、

「まずは相手の力量を測れるようになろうか」

笑顔だが確かな迫力ある顔に冒険者は外に走って出て行った。

だけど、それ以上に驚いたのは受け付けの女って人が特に気にした様子もなくはなしを続けていた。

「では、推薦という形になりますが最低でも冒険者ランクがBランク以上であるのが条件ですのでギルドカードをお出しください。」

受け付けの人に言われた通りカール様は胸ポケットから赤いカードを出した。たぶんこれがギルドカードだと思う。

ギルドカードを受け取った受け付けの人は少し驚いたのか目を少し見開きながらカードを受け取った。受け取った受け付けの人は、ギルドマスターに報告してきます。と言ってカウンターの奥へ行った。

それを見た冒険者たちはざわついていた。

「おい、今の見たか?」

「見たよ赤色ってことはAランク冒険者だろ。なのにさっきの奴コイツに喧嘩売ったのかよ」

など、いろんな声が聞こえた。

すると、カール様が僕に笑いながら話しかけてきた。

「ギルドってやっぱり気の荒い人が多いから、レイ君もあまり必要がないと思ったら無視した方がいいよ」

僕は気になったことを少し声を潜めて聞いた。

「カール様、何故あの人はカール様が王様だって言わなかったんですか？」

カール様は、

「ああ、確かに僕は王様であり冒険者になっているけどたぶん有名になっているのは僕の二つ名の方で、しかも獣人族の中の方が有名だからじゃないか？」

あ、そうか。この世界じゃカメラなんか無いから余計顔とかわからないのか。

「それで二つ名と言うのは？」

「ああ、僕はスピードが早いからというのと、この髪と耳のから

『白雷』って呼ばれているらしいよ」

白雷か、カッコいいけどやだな。厨二感があって。

カール様と喋っていると受け付けの人が来て、

「ギルドマスターがお会いになるようです。ついて来てください」

と言ってカウンターに入れてくれたのでカウンターの中に入りカール様に続いてあとについて行った。