空手経験者の著者が送る短編。挑戦する事、参加する事で見える何かがある。
夢破れた主人公が、諦めと悔しさの空虚のなか、ふとしたきっかけで格闘ゲームに触れ、その楽しさにのめり込んでいく話です。挫折の苦しさ、悔しさは誰もが大なり小なり知っていることでしょうが、この話の主人公が選んだ道は容易ではないものです。どんな道かは、ぜひともご一読いただきたいところ。寄り道してもいいじゃない。それが自分の本当の道になるかもしれないんだから。作者様のそんなメッセージが聞こえてくるような作品でした。