悪役令嬢がヒロインの恋を応援する展開はよくあるけど、まさかの三つ子?!
性格によって攻略難度が変わる&デフォルトネーム…もしやゲームの元ネタはアン○ェリーク2ですか?うわ懐かしい(*・ω・)
主人公のカサンドラはもちろん、三つ子の性格に嫌みが無く好感が持てる。
身分の差、簡単には近づけない相手に諦めず、苦手な分野に挑戦する三つ子達の姿に思わず応援したくなります。
個人的には夢から覚めた時の三つ子の反応が好き。リゼ、リタ。気持ちは分かるが、ちょっと落ち着け?
リナの喜びつつも冷静な反応がツボです。
恋する乙女なのに悪役顔のせいで弟にも引かれていた主人公が、生暖かい目で応援されるようになって一安心。
バッドエンド回避も気になるけど、それ以上に恋の行方が気になります。
恋に奮闘するヒロイン達がとにかく可愛い。乙女ゲーム、悪役令嬢が好きな方は必見です。
初めの頃は(文章の癖だと思いますが)多少冗長な部分もあるかなーと思っていました。
しかし題材とキャラクター、揺るぎない設定に惹き込まれてどんどん読み進めていくうち、気になっていた部分もお話が進むごとに気持ちよく洗練されていってます。
今ではすっかり、前以上に更新がとてもとても楽しみな作品です。
設定も展開もブレずに安定しており、程よく刺激的で新しく、キャラクターも常識的ながらも個性豊かで親しみやすいです。
まだまだ謎も多く、展開にドキドキできるので連載中に出逢えて本当に良かったなと思っています。
悪役令嬢の相手は元になったゲームでの攻略対象に入っていない『王子』。
故に事前情報もほとんどなく、時に大胆に時に慎重に手探りでハッピーエンドを探す主人公に、等身大の乙女を感じます(*´∀`*)
対する王子は何を考えているのか今ひとつわからず、彼視点でのネタバラシも今のところほとんどなし。でも、少しずつ距離が縮まっているような…!?
ある意味、乙女ゲームの初見プレイ時のドキドキに近い心境を味わうことができ、題材的にも看板に偽りなし。
満足度120%です!
(おそらくは作者様のお人柄もあるのでしょうが)コミカルすぎないというか、きちんと面白いところは面白くなっているのに下品になることがなく、上品なところがとても気に入っています。
文庫本の紙の上で映える物語だろうなー、といつも思っています。
私は決してひとさまの文章についてあれやこれやと言えるような人間ではないのですが、本当に色んな意味で充実した物語だと思っています。
優れた物語を読んだとき、先を知りたくて気が急くことは多々ありますが、この物語については
「作者様の思う速度で、決して何人たりともそれを侵害することがありませんように」
と日々祈る気持ちです。
リアルな速度で仲を深めるキャラクター達の物語が、とても愛おしいです。
テンポのいい作品がウケがちな昨今ですが、今回ばかりはさておいて。
いつも拝読の際に『歩くような速度で』というワードが脳裏に浮かぶのですが、まさしくそのくらいの速度で。
しかし着実に、物語を深めていってほしいな…と、心底思う、いち読者でした。
もっともっと沢山の方の目に留まりますように!