第481話 <アーサー 2/2>


 結局昨夜は何も文面が思い浮かばないまま、睡魔に襲われ寝入ってしまった。


 自分の気持ちを文章に書くというのは、アーサーにとってとても難度の高い話である。

 照れる気持ちが出てくるという事情もある。

 そういう情熱的な文面をカサンドラからも送って欲しい、と我儘を思っているのだから当然自分が先に書くべきだと言うのに……


 自分の思っていることをそのまま文字にしようとしても、感情を一度言葉という形に変換し更に”手で書く”という一連の動作の中で本当にその表現で正しいのか、という躊躇いが生じる始末だ。

 妙に冷静になってしまう。


 ジェイクにはああ言った通り、手紙という手段で想いを伝えるのは”有り”だと思う。

 言葉や行動、プレゼントと違って、そのまま気持ちが薄れる事無くずっと残るものだから。


 しかしいざ、半永久的に彼女の手元に残るものだと考えると、これと言った上手い言い回しが思い浮かばない。どうせなら彼女にももらって喜ばれるような手紙を送りたい、と。ハードルは上がる一方だ。


 こればかりは誰かに指南を受けるわけにもいかないものだ。

 決して時間が有り余っているわけではない現状、カサンドラへの手紙の内容を考えるだけで一日を過ごすわけにもいかない。



 自分がそういう内容の手紙を欲しいからと言って、無理矢理押し付けるのも何か違う気がするし。

 逆にプレッシャーを与えたり、迷惑に感じるのではないかと思うと、勇んで支度するのも躊躇われる。




 何となく消化不良のまま、アーサーは昼食を終えた後生徒会室に向かった。

 他の生徒達と話す心の余裕がない時、生徒会の用事があるからとしれっとした物言いで遠ざけ、逃げ込むことも多々ある。


 やや寝不足気味で、誰もいないなら仮眠でも摂りたい状況ではあった――が。


「……まぁ王子。ごきげんよう」


 事前に話をしていたわけでもないのに、カサンドラが生徒会室に姿を現す。

 奥の席に座っているアーサーの姿を視界に入れると、彼女はその場で頭を下げた。


 腰まで伸びる艶やかな金色の髪が、その動作で静かに揺れる。

 折り目正しく、自分を目上の存在として接してくれているのは分かるが……

 その丁寧なお辞儀が、時々もどかしく感じる。


「キャシー、君も用事が?」


「はい、明日の会議の前に確認しておきたいことがありましたので」


「……。その件なら、明日の昼でも間に合うのではないかな。

 キャシー、良かったら私の息抜きに付き合ってもらえないだろうか。

 君と話がしたい」


 幸いなことに、生徒会室に他の役員の影がない。

 後からやってくるという可能性はあったが、折角この部屋で二人きりなのだ。

 ゆっくり腰を据えて彼女と話をする時間も久しぶりだと感じたので、アーサーは彼女ににこにこと笑顔を向けてそう誘った。


「畏まりました。

 では飲み物を用意いたしますね」


 カサンドラは鞄を自分の机の横に掛けた後、嬉しそうに微笑んだ。




 ※


 


 今日は頭を悩ませるような固い話は後回しにするという意志表示のため、生徒会室ではなく奥の扉を開けてサロン内に移動する。

 彼女はあまりサロンで時間を過ごしたことがないようで、入った後視線を左右に向けて広い室内を一望し興味深そうな表情を浮かべた。

 こ洒落た内装で、サロン内には去年搬入させたグランドピアノも鎮座していてまず目を引くだろう。

 ピアノを弾いているのは主にラルフだが、アーサーもたまに使用する。


 カサンドラから望まれればいくらでも弾くつもりだが、今は彼女と話をしたかった。


 部屋の大きさに合わせ、大きく柔らかいソファに腰を下ろした。

 ジェイクやシリウスが昼休憩に仮眠していることもあるソファだ。珍しく今日は誰もサロンを使用しに訪れてはいないようで小さな幸運を噛み締めた。


「実は昨日、キャシーから今までにもらった手紙を読み返していてね」


「えっ……

 わたくしの……手紙……ですか?」


 淹れ立てのコーヒーの香りが、周囲に立ち昇る。

 カップの取っ手を手に取ると黒い液体が中央から波紋を作り、表面を揺らす。


 足の低いテーブルを挟んで向かいに座る彼女は、翡翠色の瞳を大きく目瞬かせ動揺を声に表した。


「とても懐かしく感じたよ。

 一年前の話なのに、遠い過去の話のようだった」


「……重要な記載など一つもありませんので、処分して下さっても……

 保管場所を占有してしまうのは申し訳ありません」


 そわそわと落ち着かないカサンドラ。


「そんな、まさか。君にもらったものは何一つ手放す気は無いよ」


 彼女のとんでもない発言にアーサーは吃驚した。

 自分にとってはとても大切な思い出の品なのだから。


「初めて君に手紙をもらった時は驚いた。

 今でもその時の事を良く覚えているよ」


「当時は王子とお話する機会を頂戴出来ず、とても焦っていました。

 ささやかではありますが繋がりが欲しかったのです。

 ご迷惑かと思ったのですが、読んで下さってありがとうございます」


 彼女は俯き、恥ずかしそうに声を発する。


「そう……だね。

 本当に申し訳なかったと思っている。

 君の事に興味が無かったわけではないけれど、どう接して良いのか分からなくて」


 どうすれば互いに傷がつかないまま円満に解消できるのかと考えていた。


「あの頃は週に一度、王子と放課後お会いできる時間が楽しみでした」  


 僅かな時間。

 婚約者だというのに、それだけの時間しか彼女に会わないよう自分を戒めていた。


「君を拒絶するわけにはいかなかった。

 私はあの時シリウスの視線をとても気にしていたから、出来る限り彼の目から離れたところで君と接触するように心がけていたのだけど。

 その結果、君を待たせてばかりで申し訳なかったと後悔している」


 カサンドラと話をするのは、とても楽しかった。

 彼女は前評判や噂とはまるで違った、謙虚で良識の在る真面目な女性で。

 いつもアーサーの事を気遣ってくれ、自分の事を立場を鑑み、立ててくれていた。

 こちらは毎週のように手紙をもらい、一週間に一度少しの時間しか会わないなんて。仮にも婚約者に対して酷い行いをしていたと今更思う。


 だが自分が彼女に一方ならぬ好意を持っていると誰かに思われるのが、怖かった。


 三家の当主側に属する人間に知られては彼女が自分の事情に巻き込まれてしまう。

 そう思っていたから、『書類上押し付けられた婚約者』というギリギリの妥協点、言い訳できる境界線をいつも手探りで歩いていたように思う。


 彼女は自分の扱いに、全く難色を示さず受け入れてくれた。

 こちらの勝手な都合を、いつも尊重してくれたのだ。


 その上で向けてくれる真っ直ぐで純粋な好意は、素直に嬉しかった。

 とても居心地が良かった、それは今も変わらない。


「去年の今の時期は、どうだったかな。

 確か生徒会の皆で合奏をしようと言う提案があったような記憶が」


「そうですね、わたくしもこっそり家で練習をしていましたけれど。

 今から思い返せば、とても貴重な体験が出来ました」


「家で練習?」


「はい。……あの、フルートの演奏から遠ざかって腕も鈍っておりましたし……

 アレクを巻き込んで、毎日のように練習に励んでおりました。

 お恥ずかしい限りです」


 彼女は声を窄め、俯いた。


 急に決まった合奏の話だったが、彼女の腕前は確かなものだった。

 完璧な音の取り方だったし、付け焼刃で奏でることの出来るものではない。


 あのお遊びのような合奏にも一生懸命真面目に取り組んでくれていたのだと思うと、彼女の人柄が現れている気がした。


「……生誕祭と言えば……」


 だがその後何か思い出したように、カサンドラが顔を上げる。

 とても不思議そうな表情。

 綺麗な双眸がアーサーを真正面から直視していた。


「わたくし、ずっと疑問に感じておりました。

 わたくしの知っている”世界”の物語では、生誕祭で演奏をされるのはラルフ様お一人。常に同じで、変わりはなかったはずなのです。

 ところが去年の役員会で、王子がピアノの伴奏をされると手を挙げられましたよね。

 シリウス様との打ち合わせもなかったようですし……

 とても驚きました、何か事情があったのでしょうか」


 うっ、と息を詰まらせる。

 何とか平静を保ち、表面上はニコニコ微笑み続けているものの。カサンドラの今の質問はアーサーにとって突かれたくない話題でもある。



 自分でも制御出来なかった咄嗟の行動。

 衝動的に、手を挙げてしまった。


 すぐ傍にカサンドラがいて、彼女も当然他の役員と同様ラルフのヴァイオリン独奏という演目に何も異を唱える事もなく。


 彼が――ラルフが生徒会の中で最も音楽的技量に優れた人物だと、すんなりと受け入れていることが。



 それが何故か、無性に『嫌』だと思った。



 演目に口を差し挟む気など無かったのに。

 彼一人で素晴らしい演奏が出来るだろうと分かっているのだから、頷いていればよかったのに。


 生誕祭当日はカサンドラも含めた大勢の賞賛を彼一人が得るのだという未来が簡単に予想できてしまって、反射的に手が動いた。

 

「あれは……ラルフ一人に任せるより、自分も何か手伝いたいと思ったから。


 でも、一番の理由は――君に観て欲しかった。


 咄嗟に口を衝いてしまったというか。

 君に、”凄い”って思って欲しかったから……なのかな。


 ……手を挙げた時は意識していなかった、でも無意識に考えていたからだと思う」



「そ、そう、だったのですか……

 あの、そう仰って頂けて、嬉しいです」


 彼女は顔を赤らめ、口元を掌で押さえた。


「当日はとても感動しました、今年は鑑賞できないことが残念でなりません」


「抱えている問題が片付いていたら、来年の生誕祭は役員皆の合奏でも良いかもしれないね」


「それは素晴らしいお話です。

 が、また練習に身を入れなければいけませんね」


 手を重ね、にこにこと喜ぶ彼女。

 来年の今どういう状況かなんて、神ならぬアーサーには全く分からないことである。

 しかし昨日より今日、今日より明日。

 きっと自分達は、前に向かって歩いているのだと信じられる。


「その時は私と一緒に練習すればいいよ」


「ありがとうございます」


 彼女の尊敬の眼差しが、賛辞の言葉が。

 全てラルフに向けられるのかも知れないと思うと、それが嫌だったのだと思う。

 子供じみた意地を張ってしまったが、まさか彼女が今更そんな話を持ち出してくるとは予想外だ。

 冷や汗が流れる。


「シリウス様の経営される孤児院にご一緒したこともありましたね」


「懐かしいね。

 ……孤児院の建物自体は残念だったけれど、皆が無事で本当に良かった」


「全てリナさんの尽力あってのことです」


「また落ち着いたら院長にも面会に行きたいと思うよ。

 確か去年はジェイクと一緒だったかな。


 ……あの時、君と初めて一緒にお茶の時間を過ごしたね。

 突然店員に奥の席を勧められて驚いたよ」


 共に過ごした時間は、少ないようでも実際に会った時に起こった出来事は全て思い出深い。

 当時の事を話すだけでも、互いに言葉が尽きなかった。



 カサンドラが体調を崩して学園を休んだ日の事。

 王宮舞踏会のアクシデントの事。

 夏休みに王宮でお茶会をした事。

 カサンドラが避暑地のラズエナに行って、王子にお土産をプレゼントしてくれた事。

 シャルローグ劇団に一緒に観劇に行ったこと。

 夏休みの終わりには、ジェイクやリゼと勉強会を行った事。


 二学期には、カサンドラの誕生日があって――



「いつから君の事を本当に好きになっていたのか、思い出そうと思っても難しい。

 ただ、向けられる君の好意がとても嬉しかったことだけは覚えている。

 何かの出来事がきっかけというわけではなくて、君と一緒にいられる時間が楽しみだと自然に感じるようになっていた。


 ……出来る範囲で、その気持ちに応えたいと思うようになった」



 いつかは関係を解消しなければいけない。

 そう自分を追い詰めながらも、決断しきれなかった。


 アーサー自身に対して何も求めない彼女の想いに触れる度、どんどん惹かれていた。自覚もないまま。


 彼女はいつも見返りを求めることはなかった。

 こちらが贈るささやかなモノに、いつも幸せそうな顔で喜んでくれる。


 カサンドラに喜んで欲しいと思うと同時に、どこまで取り繕えるのか自分でも分からず、ずっと苦しかった。



「……あの、ではもう一つお聞きします」


「何かな」


 彼女は相変わらず顔の端を赤く染めたまま、視線をやや斜めにずらして抱いていた疑問をぶつけてくるのだ。



「剣術大会の最後に特別試合を行ったことも、先ほどの理由と……同じなのでしょうか」



 更にアーサーは大きく肩を跳ね上げる。

 赤面する彼女に負けず劣らず、今の自分は顔が赤いのではないだろうか。

 過去の話を続けていくと辿り着いてしまう、自分の突拍子もない行動は彼女にとっても驚くべき事態だったのかも知れない。


 剣術大会に自分が出場できないという事は分かっていて。

 でも間違いなくジェイクが優勝するだろうことは火を見るよりも明らかな話だったので。

 彼となら普段時間がある時に鍛錬に付き合わされることも多く、慣れた相手だ。

 危険はないだろうと強行させてもらった、特別試合。


「……そうだね……

 ジェイク一人が良い格好をするというのも、納得できかねる想いがあったのは事実だ。

 私だって彼に剣の腕で大きく劣っているわけではないと……君に知って欲しかった」


 ここまで正直に話したのなら、同じことだろう。


 吃驚したまま固まっているカサンドラに追い打ちをかけるように、アーサーは言葉を続けた。


「もう分かっているかも知れないけれど。

 一年最後の学期末試験、シリウス一人に一番を譲らなかったのは同様の心理が働いたから。

 私は……彼らの事を友人だと思ってる、でもそれとは別に彼らに負けたくないとも思っていた」


 彼らより目立ってしまうことは、三家の当主に目をつけられることに他ならない。

 きっと彼らの癪に障るだろうから、彼らにはとても敵わない”劣った”存在でいるべきだ。

 保身を考えれば功名心など抑えて行動するべきだった。


 弟は自分の事を「いいかっこしい」だと揶揄し、自分はそんなことはないと否定したけれど。

 きっと自分の本質は負けず嫌いなのではないかと自覚せざるを得ない。


 一人の同い年の男子として、常に彼らより一歩下がった存在でいることを自分の矜持プライドが嫌がった。

 そんな見栄っ張りな一面が自分にあるなんて、知らなかった。



「君にいいところを見て欲しかった、動機なんてとても単純なものだよ」 



「……王子……」



 カサンドラは首を少しだけ傾け、そして困ったように微笑んでいた。


「王子がご活躍をされる姿はとても素晴らしかったです。

 ですがご無理なさっているのではないかということだけ、わたくしはとても不安です。


 ……演奏の腕も、成績も、剣の技術も、王子の才覚にはこうべを垂れるばかりですけれど。


 わたくしは『アーサー王子』をお慕いしております。

 王子はこの世に一人だけなのですから。殊更他者との優劣など気になさらず、あるがままの王子でいて欲しいと思っています」



 いつも自分を肯定してくれる人が傍にいる。

 それだけでこんなにも心が落ち着いて穏やかな気持ちでいられるのかと驚く。


 いくら思い返してみても、彼女が自分に対して疑いの目や不信感を抱いた瞬間などなかった。

 あの見聞旅行に行ったボルドーの地、シリウスの前であんな酷い”お芝居”もどきをして彼女の想いを踏みにじった時も、彼女は自分を責める発言など一言も口にしなかった。

 それだけではなく、再度自分の事を信じて想いを伝えてくれたのだから。




  彼女の呼びかけが無かったら 今、自分はどうなっていたのだろうか。




 頼りになる友人が傍にいてくれるにも拘わらず、それらからも目を逸らし。

 大勢の中にあって常に独りだ、と勝手に自分の殻に閉じこもっていたのかもしれない。




「ありがとう、キャシー。


 ……この世界が辿る未来の結末を、君だけは知っていた。

 だから私の事など放って、離れてしまうという選択も出来たはずなのにね。

 君自身不安な中、ずっと私のことを考えてくれていた。

 だから今の幸せがあるのだと思っている。

 

 私の事を気に掛けてくれて、心から感謝しているよ」





「いえ!

 ……わたくしは、ただ……

 王子のことを全く存じ上げなくて、でも……知れば知る程、素敵な方だと、その……

 お会いするたびに、この気持ちは積み上がっていって、今に至ると申しますか……


 俗な表現ではありますが、わたくしは王子とお話するたび、いつも惚れ直しているという自覚があります!」




 何故か彼女の方が思いっきりそう力説を始めたものだから、こちらはその勢いに呑まれかけてしまう。


 しかし自分の発言に自分で恥ずかしがって、さっきからずっと真っ赤な顔の彼女を見ていると――

 心の奥底から暖かい感情が溢れ出てくる。

 


 会うたび、一緒にいるたび、声を聞くたび。

 今まで積み重なっていた『好き』という感情の積み木の上に、更に一つずつ上乗せされていく。

 これ以上はないだろう、と思うその記録を塗り替えぐんぐん伸びて果てが見えないくらいだ。



 思い出を語り合い、想いを繋げ合い。

 一緒に歩くたび、共に積み上げてきた。


 誰かに替わりが務まるものではない、唯一無二の存在。 



 それを何者かによって時期が来れば”消される”など耐えられることではなかった。

 自分が自分でいるために、この想いは絶対に忘れない。




「決して無理はしないけれど、私は君にとって誇れる人間でありたい。

 その気持ちはこれからも変わらないよ」




 昨日、あれだけ手紙に書く文言が思いつかなくて悩んでいたというのに。

 彼女を目の前にしたら、話をしてたら。


 今ならいくらでも、この感情を言葉という形にして彼女に伝えられそうだ。

 目の前にいるのにわざわざ文字におこすというのは迂遠な表現な気がしたが――



 伝えたいこと、言いたいことは、きっと残りの休憩時間だけでは足りないだろう。







 そう確信を持つと同時に、扉の向こうの生徒会室に誰かが入って来た音が聴こえ耳を澄ませる。

 話の内容、声の調子――恐らくシリウスやラルフ、そしてジェイクもいるのではないか。



 カサンドラに目配せをすると、互い違いに大きく吐息を落とした。

 その絶妙なタイミングに、どちらからともなく、ふふっと小さな笑みが漏れる。




「話に付き合ってくれてありがとう、キャシー。

 コーヒーのおかわりをもらえるかな」


「勿論です」



 そそくさとソファから立ち上がり、自分達だけではなく彼らの分まで用意をしようと彼女はサロンを出ていく。









 いくらお礼を言っても、足りない。

 この気持ちが全部彼女に過不足なく伝わることはないのだろう。

  

  









 ※









    好きになってくれて、ありがとう。

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