第477話 <ジェイク>


 週明けの月曜日、ジェイクは朝からとても機嫌が良かった。




 学園に入学する前は、学園に通うことはとても億劫で面倒なものだという先入観があったものだというのに。存外、学園での生活は楽しいものだった。


 普段頻繁に顔を合わせることもない友人と同じ敷地内で過ごす状況は、暇という事態も起こらず過ごしやすい。

 周囲の大人からガミガミくどくど説教を受ける機会も激減し、特にロンバルド邸に帰ることがめっきり減ったことがジェイクのストレスの多くを軽減していた。


 学生生活に重ねて騎士団で働いているのは休日が潰れることもあって忙しいのだが、それは全く苦にならない。


 このまま永遠に学生時代のままでも十分なのではないかと思ってしまう程、生活自体充足していた。



 それに何より――

 学園に通えば、必ずリゼに会える。

 休日に彼女と会うのは中々難しく、偶然だか事前の約束でもないとそうそう顔を合わせる機会もない。

 しかし彼女はクラスメイトだ。


 登校すれば必ず彼女の姿を見る事が出来る。

 その上彼女と剣術講義でも同じ棟で受けることが出来るようになったので、午前も午後も一緒にいられる確率もとても高かった。



 ティルサの事件が起こる前から、そんな状態。

 嬉々として学園に通っていたジェイクであるが、現在は当然のことながら――更に一層、月曜日が待ち遠しくてしょうがない。


 学園の外でリゼと会うな、とシリウスに厳しく戒められている。

 事情も理由も仕方ないものだ。


 ――彼女と会うには、とにかく学園に行く必要があった。


 いくら二人でどこかに行きたいと思っても、それが原因で予定外の事が生じ、自分は愚かアーサーの身に何か起こるようなことがあってはいけない。

 それくらいの分別はあるので、シリウスの提案には頷かざるを得なかった。


 聞いた時は「マジかよ」と愕然としたものだが、世の中にはアンディのように遠距離で恋人と離れた場所で過ごさざるを得ない人間もいる。

 彼のような遠距離恋愛をしている者達に比べれば、毎日学園に通えば会えるのだから十分恵まれていると言える。


 ――それに……

 今日は月曜日だ。他の多くの生徒と相反するように、ジェイクは一週間でこの日を一番楽しみにしている。


 勉強はそんなに好きではない、面倒くさいものの筆頭であるがこの日の放課後は誰にも遠慮することなくリゼと二人で過ごせるのだ。

 朝から機嫌よく、四人の内で最も早く寮の外で友人達の姿を待っていた。


 尤も、今日に限らずジェイクは朝が早い。

 ジェイク、アーサー、ラルフ、シリウスの順で通学準備を終えて外に出てくるのこの一年ですっかり固定化されてしまった。

 稀にラルフが早起きしてくることもあるか。



「おはよう、ジェイク」


 今日はラルフと一緒に特別寮の門をくぐり、アーサーも姿を現した。

 相変わらずキラキラ光り輝くオーラを身に纏ってのご登場である。彼の爽やかな光輝が突き刺さり、橙色の目を細めた。

 朝からそこまでにこやかな笑顔を振りまける人間もそう多くはないだろう。


「おはよう」


 ラルフも静かに声を掛けてくる。

 基本は物静かな二人、かつ遠い親戚ということもあり彼らの容姿や雰囲気はどことなく似ていた。

 見慣れているから「今日も絶好調で煌めいてるな」と感心するだけだが、突然この二人が視界の中に入って来れば一般人は凝視し固まるであろう。


「おはよーさん。

 ……シリウスはまだか?」


 彼を一人置いて登校というわけにはいかない。


 低血圧で寝起きの最悪な彼を待つのは今に始まった事ではないのだが……


「ここにいるぞ。

 皆、揃っているな」


 どうせもうしばらく起きて来ることはないだろうと高をくくっていたジェイクは、アーサー達とほぼ時を同じくしたシリウスの出現に我が目を疑った。


「うわ。今日早いな!?」


「……別に。そういう日もある」


 まぁ、彼は早く起きてくれるならその分時間に余裕を持って登校できるので越したことはないのだが……



「それに、お前たちに早めに注意喚起しておかなければいけないこともある。

 特にジェイクはしっかり覚えておくように」



「……? 何だよ、何かあったのか?」



 四人揃って、学園へ向かう街路を歩く。

 目を瞑っても辿り着けるのではないかと思うほど、通い慣れた道だ。




「分かっているとは思うが……念のため。

 生徒会室、並びに併設のサロンを――いかがわしい用途に使う事の無いように。

 今一度地に足をつけ、あくまでも健全な学園生活を送ること、いいな」


 完全にシリウスの視線は一点、ジェイク一人に突き刺さっている。

 この場にいる全員に念押しというわけではなく、あくまでもジェイクにわざわざ釘を刺したのだろうと思われる。

 

 言われた方のジェイクはカチンと頭に来るだけだ。

 わざわざ言葉にしなくたって、十二分過ぎる程分かっている。  


「はなっからそんなつもりがあるわけねーだろ!

 何考えてんだよお前……


 なぁ、アーサー」


 シリウスとの間にたって苦笑を浮かべる友人の一人と目が合ってしまったので、思わず不機嫌な顔になって彼に同意を求めてしまう。


 アンディと言い、この間の会合前の勘違いと言い……

 一体他の人間は自分の事を何だと思っているのだと激しい怒りが湧いてくる。


「え? ……そ、そうだね」




「……?」




    なんで目を逸らすんだ、アーサー?






 そこまで自分は理性も信用も無い人間だと見做されていると言うのか? と、ジェイクは苛立ちのあまり再びギリっと歯噛みした。





 ※





 恐らく――今朝わざわざシリウスがあんな言動をしたのは、月曜日の放課後生徒会室を借りた家庭教師の時間が設けられてるからだろう。

 ジェイクはただただリゼと一緒に二人で過ごせる時間があると嬉しかっただけなのだが、あろうことか彼はその時間に何かしでかさないかと牽制しているのだ。



  本当に友人か、あいつは!?



 今に到るまで自分がどれほど鋼の精神力で耐えてきたのか知らないくせに、人の事をよくも悪し様に言ってくれるものである。





 ※  





「それじゃあ、久しぶりですけど今日も宜しくお願いしますね。

 ……とは言っても、私も先週シリウス様達に授業に追いつけるよう教えてもらったばかりなので、曖昧なところはあるんですけど。

 一応理解はしてきたつもりです、ジェイク様も頑張りましょう」



 約三週間ぶりとなるのだろうか。

 リゼの言う通り、この広い生徒会屋で彼女に勉強を教えてもらうのは久しぶりな気がする。

 嵐の合間かも知れないが、日常が戻ってきたのだと思うと素直に嬉しかった。


 つい二週間前はアンディからの救援要請を受け、慌ただしくティルサに走ったものだったなぁと思い出す。

 その前にリゼが誘拐犯に捕まってしまったという事件もあったが。


 駆け抜けていったこの期間の濃さに、思い返すだけで頭の中がこんがらがりそうである。

 だが……


 どういう経緯を辿ったものであれ、どんな事情が絡んでいたといえ。

 リゼが自分の事を好きだと言ってくれた事は事実で、実際にあったことだ。

 出来る事なら言うべきではなかったグリムとの話も、彼女は気にせず受け入れてくれた。


 こんな面倒な家事情に巻き込んでも構わないと前向きに話してくれたのだ、そこまではっきりと言われればジェイクに拒む意志などない。

 この学園の生徒だけではなく、全世界に向かって叫びたいくらいの喜びを抱いているのは確かだ。


 もう二度と気持ちを誤魔化す必要も誰かに言い訳をする必要もない。

 リゼの事を好きだと思っても後ろめたくない、そんな自由を手に入れたのだ。


「先週シリウス達に補講だっけ? あれ受けたんだから、今日はもう自由時間で良くないか?」


 折角リゼと二人きりという貴重な時間である。

 家庭教師の時間をとって教えてもらう必要がないなら、たまにはゆっくり話でもしながら過ごしても良いのではないか。

 そんな考えがジェイクを過ぎったのだが……


「駄目ですよ!

 私、この時間に対して破格のお給金頂いてるんで。

 ジェイク様が次の定期試験で反省の残る結果になってしまったら夫人に顔向け出来ません」


「えー……」


 眉間に皺を寄せ、ジェイクは唸った。

 

 相変わらず生真面目な性格である。


 ジェイクはリゼの事を嫁にすると言っているし、決めている。

 自分が持っているものは全部彼女のものだと思っているし、出来る事なら今後一切苦労という苦労をして欲しくないとさえ。

 なのにリゼときたら、決まりは決まりだからと、自分で定めたラインを絶対に割ろうとはしない。


 そういうはっきりとした性格は彼女らしい感じると同時に、自分ではどうにもできない歯痒いところである。



「だから頑張りましょう」


 そう言ってびっしり書き込んでいるノートを持ってかざすリゼは、満面の笑みを浮かべていた。







 正直に言えば、彼女の教えてくれていることが半分以上頭の中に入ってこない。

 真面目に聞いているつもりなのだが、勉強に意識を全て向ける事は中々難しい。


 何せ――


 今、この部屋にはジェイクとリゼの二人きりなのだ。

 折角の少ない彼女との時間が全て義務的な勉強の時間で終わることに、ジェイクの心は不満を抱き始めている。



「……えーと、ジェイク様、聞いてます?」


「聞いてる聞いてる」


 余程上の空に見えたのだろうか、彼女は不審そうな表情でこちらの顔をじっと見つめる。

 先ほどから王国の歴史の一部が彼女の口から流されているのだが。


 今はこの国で起こった出来事に興味はないし、彼女から聞きたいことでもない。


 勉強の事に関しては良く動く口を見ていると、無理にでも塞いでやりたいという衝動に駆られる。


 他に誰もおらず、手を伸ばせばすぐ届く位置。

 何より彼女が自分の事を好きでいてくれることを知っている。


 安直に行動しても、今なら済し崩しに許されるのではないかという考えがフッと浮かんでくるのだが……


 今朝のシリウスの憮然とした言い草、あの凍えるような視線を思い出すとピクリと動きかけた手が止まる。

 いや、そもそも絶対に自分は”出来ない”のだ。

 物理的に可能かも知れないが、絶対にダメだと決めている事ではないか。



 ……キスしたい、という願望をそのまま実行に移す事は現状、何があっても許されない。



 万が一強行してしまったら――


 絶対にそこで踏みとどまれるわけがない。一度決壊してしまった理性という名の防波堤が完全に呑み込まれ、とんでもない事になってしまうのは容易に想像がつく。





 アンディにも言ったのだが、ジェイクはリゼを嫁にしたいのであって、愛人やそれに類する存在にしたいわけでは全くない。


 勿論世間一般で好きで付き合っている男女がそこまで気にしないかも知れないという知識はあるけれど。

 悲しいかな、今まで貴族社会の常識に浸かっていたジェイクには嫌でもこちら側の常識が鉄柵を問答無用で敷いてくるのだ。


 結婚したいというか絶対する、というのはジェイクの決めたことだ。

 彼女がそれに応じてくれた事は勿論嬉しい。


 だが駆け落ちをするのでもなければ、結婚は決して自分達だけの問題ではない。

 事前にちゃんと契約として婚姻の約束を交わし親類に根回し、国王の裁可を得なければいけない。

 少なくとも、ロンバルドを継ぐつもりがあるのなら、面倒でも婚約関係を成り立たせる必要がある。


 正規の段階を踏まずに、先に手を出すという行為は明らかにギルティだ。

 大事にしたいという言葉が完全に虚言、戯言になってしまう。万が一でも彼女がそういう理由で第三者に侮られるようなことになった場合、ジェイクは自分を許せないだろう。

 

 

 ――それに彼女の家族にはまだ何も伝えていない、今は離れていてもこの十六年大事に両親に育てられてきた。

 まだ『フォスター家のお嬢さん』である彼女に面通しも挨拶もなく……など、盗人のような扱いをされてもしょうがない。

 完全に妄想や想像の段階になるが、自分に娘がいてそんな扱いをされたら撲殺しても文句は言わせないレベルで殺意が湧くと思う。



 


 ゆえに、ジェイクはティルサから王都に帰るまでの旅程でもそうだったように、今に到っても完全に堪えているわけだ。

 敢えて自分が視ないように目を背けているというのに、友人どもは勝手に何も考えずに行動しかねない、なんて評価をしているわけだから立腹しないわけがない。


 かなりの割合で冗談なのだと分かっていても、こちらの日々の葛藤を一切無視されているようでイラっとするのは事実である。



 ……以前の研修旅行の時も何かの拷問かと思うくらい精神力が摩耗したけれど、彼女が自分の事を好きだと分かっている今はあの時以上の忍耐を要求されるのだということに今更気づかされる。



 仮に正式に彼女との婚約という了承を得、書類を承認されたとしても、在学中に関係に進展があるなんて希望的観測も持っていない。外で二人で会えないという現状を考えれば当然のことだ。


 後二年近く、この状況が続くことは確定している。


 勿論それまでに世界の巻き戻り問題や聖女問題が残っていることは承知しているが、喫緊に迫った問題への対処法は”耐える”しかない状態だ。






 でもこれは、自分だけが悪いのではないはずだ。

 リゼが可愛すぎるのも悪い、と半ば本気でそう思う。








 生徒会室に備え付けられている壁時計の長針が、カチッと音を立てて十二の数字を示した。




「あ、もうこんな時間ですね。

 お疲れさまでした、ジェイク様」



 まぁ、こういう風に悩めるというのも以前よりは段違いに恵まれた状況なのだろう。

 こうやって一緒にいられるだけでホッとするし、堂々と彼女の傍にいられるなんて少し前まで考えられないことだったから。




 ……いつか彼女は、自分の手の届かないところに行ってしまうのだと覚悟していた。

 彼女を幸せに出来ないような奴との仲を認めるのは物凄く嫌だった。


 でも今は他の誰に渡す気もない。

 自分にも誰にも言い訳をしなくて済むシンプルな感情。




「ジェイク様」


「なんだ?」


 急にリゼが真顔になって、席を立ったジェイクに話しかけてきた。

 何か言い忘れか伝え忘れか? と、ジェイクも何の気なしに彼女を振り返る。


 今までならリゼと一緒に下校出来たはずだが、現状それも駄目だと言われているのが辛いところだ。

 彼女はこれから図書室で待っている妹、恐らくリナと一緒に下校する予定らしい。


 ……折角一緒に帰宅できる機会なのに、自分一人で寮まで帰らざるを得ないなどモヤモヤどころの騒ぎではないのだが。



「すみません、そこに立っててもらえませんか?」


 本当に一体何なんだ、とジェイクは首を傾げた。

 リゼは基本的に真面目で融通を利かない性格をしているが、急に意図せずとんでもない事を言い出したりしでかしたりする。

 その予想のつかなさは面白いところであったが、その彼女の思い付きがなけなしのジェイクの理性をごりごり削り取っていくのは本当に困る。


 立っているだけで良いのか、と聞き返そうとした瞬間。

 

 

 突然、胴回りが締め付けられて一瞬息を呑んだ。




「………? ………!」 



 何が起こったのかと疑問に思う暇もない。

 前触れなく、リゼが正面から抱き着いて来たのだと分かって脳内で「!?」マークが乱舞している。


 全く以て予期できない彼女の行動に、ジェイクは動揺が喉を衝いて出ないよう必死に踏ん張っていた。


「……急にどうした?」


 リゼの方から抱き着かれた事はこれが初めてではない。

 しかし印象に強く残っているのは完全に酔っぱらって正体を失った時、抱き枕代わりにされた時だろうか。


 思わず腕が空を掻き、ぽんと彼女の頭の上に手を乗せた。

 ふわふわの栗色の髪の感触はとても触り心地が良い。


 彼女の方から、というシチュエーションは想像し難かったのでジェイクはかなりおっかな吃驚状態である。

 なんだ、急に。

 慣れないことをしているということは、もしかしたらこれから聞きたくない話を聞かされるのではないかとそんな逆方向の心配まで駆け巡る始末だ。


 出来る限り平静を装っているものの、内心では滝のように汗を流していた。




「……いえ。


 王子とカサンドラ様を見て、何かその……

 羨ましいなって思って……」


 下方からおずおずと顔を上げて、躊躇いがちに彼女が言った台詞に






      おい アーサー!? お前何やってんだ!?

 





 と、ここにはいない友人の姿を脳裏に思い浮かべ脳内で大絶叫してしまう。

 いつものアルカイックスマイルで片手を挙げるアーサーの幻影が天井に浮かび上がり、霧のように掻き消えた。




「………。」


 じーっと自分を見上げてくる彼女の顔は、恐らく自分よりも真っ赤だった。

 衝動的にアクションを起こしたはいいものの、その後の事を何も考えていなかったので完全に固まってしまっている。

 照れを隠すように、身体に回された彼女の腕に力と熱が入る。


 そんな様子を間近にし、ああ、可愛いなぁ、と自然に愛しさが込み上がって笑みが零れる。




「――リゼ!」



 ジェイクも両腕で、自分より一回りも二回りも小柄な彼女の体を抱き締める。



 そうだ、もう彼女を抱き締めるのを我慢しなくてもいいんだ。


 彼女が泣いている時、それが出来なかったことを今でも悔しさとともに覚えている。

 突然殴られて拘束されて、その恐怖から解放されて嗚咽を漏らす彼女を前に自分は言葉で慰めるだけだった。

 自分はリゼにとって『何者でもない』存在だと思っていたから、抱き留める権利も無いと手を動かすことも出来なかったのだ。 



 でも今はそんな悩みを抱える必要は無い。

 彼女の事を好きでいられる、それが幸せなんだと思える。





「お前、こないだ俺の腹筋がどうたら言ってたよな」


「へ? あ、はい……言いましたけど…… あの、別に深い意味は」


 彼女が慌ててジェイクから離れようとするのを、逆に逃がさず抱き竦める。

 一層赤くなる彼女の顔を、自分の胸元に抱えてぎゅっと押し付けた。





「卒業したら嫌って程見せてやるから、それまで待ってろ!」

 











    彼女は頭上に蒸気を発し――

    今度こそ、しばらく微動だにしなかった。


 

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