第445話 『クレア』
『……クレア』
覚えている。
あの日の母の顔は青白いというより、真っ白に近く。
今にもそのまま命の灯が燃え尽きてしまいそうで、とてもとても、恐ろしかった。
幼い自分の眼前に横たわる母が、すぅっとこの世からいなくなってしまうのではないかと身が震えた。
『貴女はとても優しい子。
だから……あの子を守ってあげてね。
助けてあげて』
弟が生まれた――はずだ。
屋敷にいる人間全てがこの日を待ち望んでいた。
弟が生まれたという話は聞いたのに、それと同時に自分にも分かる程重苦しい空気が屋敷全体を覆いつくしていた。
しばらく会えなかった母にようやく会えたと思ったら、何故か彼女は今にも事切れそうな弱弱しい笑みを浮かべてクレアの頭を撫でるのだ。
クレアにはさっぱり分からなかった。
だが幼いなりに何かただ事ではないことが生じてしまったのだろう事は分かる。
不穏な空気の中、その理由を誰に聞くのも躊躇われた。
あの子、というのは生まれたばかりの弟を指すのだろう。
クレアはピシッと背筋を伸ばして、思いっきり高速で何度も頭を上下させて頷いた。
もしも母の願いを自分が断ってしまったら、彼女ががっかりして本当に死んでしまいそうな気がしたから。
逆に――母の願いを叶える事が出来れば、母は助かるのではないか、と。
勝手にそんな風に信じ込んだ。
こんな病床の母の頼みを断るなどとても考えられない。
今から思えば、一時は危うかったが命は助かっていた母。
別に自分がどんな答えを返そうが、何も変わらなかったのかもしれないけれど。
※
初めて見た弟は、予想以上に”小さな”赤ちゃんであった。
………私が、助けてあげないと。
私が……
ラルフより四つも年上のクレアには、弟が生まれた時には既に自分の立場は理解していた。
※
半死の状態で生まれてきた弟は、とても身体が弱かった。
生まれて二、三年は乳母に育てられていたけれど――
弟が二歳になっても三歳になっても一言も言葉をしゃべらなかったせいで、その成長の遅さに周囲はしびれを切らしていた。
ラルフはヴァイル公爵家の嫡男である。
世継ぎの長子には幼い頃から後継ぎになるための教育を施さなければいけないというのに、全くそれどころではないという大問題が勃発していた。
本を読むどころか、言葉を話す素振りがないなんて……!
弟のために用意された家庭教師たちは、こんな事は初めてだと言わんばかりに戸惑いを隠さなかった。優秀な子ばかりを相手にしていた彼らにとって、成長の際立って遅い弟は別の生き物に見えたのかもしれない。
悪いのは”乳母”だ。
彼女の育て方のせいだ。
根拠なく一方的に責められ、精神的苦痛に耐えられずに乳母は屋敷から追放されてしまった。
だがいくら乳母のせいにしたところで、皆、弟の成長が遅いのは本人の生まれ……資質のせいだと分かっていた。
彼の成長の遅さを自分のせいと責任を押し付けられてはかなわない、そう思った大人たちは弟の傍から段々離れて行った。
もしもこの時母が元気だったら、父レイモンドは弟の事を切り捨て、”最初からいなかった”ことにしたかもしれない。
だが母はまだこの時点でも病がちな体であり、果たして次の子を無事に産めるのかという問題があった。今度こそ、拾った命を落とすかもしれない。
それに必ず男児が生まれる保証もない。
幸いクレアという長女がいるので、お家の断絶まではいかない。
ラルフの様子を見ながら今後の事は考えようと、新しい後継ぎという話は立ち消えになった。
……姉たる自分がラルフの事を支え、助けてあげなければいけない。
それは母から課された最重要事項であり、何よりクレアは現状に不満は無かった。
言葉こそ話せないものの、弟はとても可愛かったから。
何を差し置いても彼は自分の傍にいて、頼りにしてくれ、声を掛けるとニコニコと笑ってくれるのだ。
普段他人に対して感情がない、ぼーっとした幼児が自分にだけ見せる笑顔に毎日癒されていた。
とにかく可愛い。
天使かな? と彼の綺麗な金髪を撫でながら何度内心で呟いた事だろう。
心無い周囲の悪口を、本人が気にしていないと分かっていても真っ向から対峙して払いのける事も多かった。
周囲の悪意から、無垢な弟を守らなければ。
※
大人たちの期待はクレアにかけられていた。
『クレア様は本当にお優しい』『よくできたお姉さん』、と賞賛されることも嬉しかった。
自分の行いはいつも正しく、家族皆のためになることだと。
ヴァイル家は自分を中心に回っていた――のだと思う。
父は自分に後継ぎ教育を施すことを検討している。
母はまだ日中多く離宮で静養に努めている。
弟は姉である自分がいなければ何も出来ない。
必要とされていた。
だがそんな風に自分が”必要とされる”時間は、決して長くなかった。
時間にすれば僅かな事だ。
四歳を目前に控えたラルフが、信じられない急成長を始めた。
まさに突然の事だ。
誰もが待ち望んだ時だったのかもしれない。
ある日単語を話した、とクレアが喜んで母に報告をした次の日――
既に弟は、二語三語と言葉を繋げて話せるようになっていた。
勿論クレアも嬉しかった、最初の内は。
だが年相応の水準まで一気に精神的成長を見せた彼は、それだけには留まらない。
気が付けば年齢以上に賢く成長してしまった弟は、何も知らない他所の人間に真っ先に注目され、常に第一声で肯定的な言葉をもらえる子供になってしまったのである。
クレア一人、彼の成長についていけなかった。
置いてけぼりだった。
助けてあげなければいけないのに、逆に弟に助けられたりフォローされる事が増えた。
”優しい弟がいて羨ましいわぁ”と言われる度に自分の足場が脆く罅割れていくような気がした。
弟は成長しても、どうやら自分の事を慕ってくれているようだった。
三つ子の魂百までという言い回しはまさに正鵠を射ている。昔の人は良く言ったものだ。
いつまで経っても、姉さん姉さん、と一緒にいてくれる。
変わらない、自分だけに見せる無垢な笑顔で
自分の 居場所を 削り取っていく
クレアの婚約者もずっと決まらなかった。
もしかしたら父は忘れていたのではないか。
『善い人がいたら連れて来なさい』なんて、貴族の娘に親が言う言葉じゃない。
……切られた。
ラルフではなく――クレアが、見限られた?
いつか家督をクレアが継ぐことになるかもしれない、責任は重くなるが覚悟は出来ているかと険しい目で宣告した父はもういない。
もはや自分など、誰からも必要とされていないのだと、呆然とした。
でもクレアにはその溜まった想いを打ち明ける先が無かった。
こんな醜い感情を持つ自分は”優しくない”。
優しい子じゃないって、母にも弟にも知られたくない。
※
ここから、離れたい。
※
クレアが学園を卒業した直後の事だ。
学園でも盛大な卒業パーティが開かれたが、まだ学生ではなかった当時のラルフの提案でヴァイル家でもお祝いのパーティを行う話になっていた。
ヴァイル家
もしかしたらラルフなりに気を遣って、クレアの見合いを取り仕切っているつもりだったのかもしれない。
実際クレアはこの時点で結婚相手が定まっておらず、親戚のお兄さんに卒業パーティの相手役をお願いしたくらいなのだ。
それを自分が気にしているとでも考えたのだろう。
自分の結婚相手まで弟の世話にならないといけないのか、とクレアはパーティ会場で笑みを浮かべたまま内心一層自分が惨めだと思っていた。
だが大勢を呼んだ招待客の多くは、クレアの卒業を祝うよりもラルフに対して興味関心があるわけで。
自分などこの場にいなくても同じだろう、と……
会場として使用している一際大きなホールを抜け出し、夜風に当たろうとした。
アーガルドと出会ったのは、その日のことだ。
公爵邸の庭の一つで、男性達の言い争う声が聴こえた。
一体何だ、と身が竦んだが……
しゃがみこみ、こそっと植え込みの間から様子を伺ってみることにした。
すると数人がかりの男に囲まれ、後ろから羽交い絞めにされ――更に胸倉を掴まれている青年の姿が見えた。
「おやめなさい、何をしているのです!」
まさか自分の屋敷の庭で私闘、いや私刑でも始めるつもりかと、クレアは面食らった。
三年間の学園生活でも、そんな暴力的な光景には一度もお目にかかったことはない。
慌てて飛び出し、一体どういうことかを聞いた。
既に羽交い絞めにされている男性は一発頬を殴られてしまった後のようだ。
左頬が痛々しく赤く腫れあがり、高い鼻の下から一筋の血が垂れている。
相当強く殴られてしまったに違いない。
「い、いえ……これは」
何か言い訳をしたそうな男たちは、皆パーティの招待客のようだ。
皆美々しい衣装に身を包んでいて、とても喧嘩をしに来た集まりには見えない。
申し訳ありません、と彼らは頭を下げてその場から逃げ出した。
拘束から解放された青年はまだ頭を押さえ、クラクラとした足取りだ。
近くのベンチに彼を座らせ、持っていたハンカチで顔を拭ってやる。
「ありがとうございます、クレア様」
彼は決して、目の覚めるような綺麗な顔というわけではない。
糸目で、狐顔というのだろうか。
だが、しゅんと肩を落として項垂れている姿は不思議な光景だった。
普段から威風堂々として、輝きを身に纏う平均的な貴族の様相とはあまりにもかけ離れていて。
情けないとも思われるものだったはずなのに、何故かクレアは彼を見つめてしまう。目が離せなかった。
友人と共同で立ち上げるはずの商売の資金を、その当の友人に持ち逃げされてしまったのだ、と。
資金は先ほどの男たちから借りていたもので、返済期日を過ぎても返せなかった。
お金がないから、せめて殴って鬱憤を晴らしてくれと懇願したのがさきほどの光景だったらしい。
……この人、大丈夫なのかしら………?
一応下級貴族の次男坊という話だが、話を聞けば聞く程頼りない。
何とか力になってあげたい、と。
そう思ってしまったのは――
今まで何不自由なく暮らしてきたお嬢様だったがゆえの、無知が招いた過ちだった。
※
周囲の反対を押し切ってでも、彼と一緒になれた時はようやく全てから解放されたと思った。
クレアの事を必要だ、と言ってくれた。
他には何もない。
でも君だけいれば良い。
彼は自分に必要な言葉を、欲しいだけくれた。
愛していると言われれば嬉しかった。
優しい人だと言われると、心があたたかくなった。
自分しか頼る人がいないと頭を下げられると、今まで地を這っていた自尊心がようやく頭を擡げる事ができた。
……裕福とは程遠い生活ではあったが、小さな屋敷に彼と二人だけでも一緒にいられれば幸せだった。
彼の本質に気づくまでは、だが。
アーガルドは口が上手く、クレアの心を読むようにその時その時適切な欲しい言葉を聞かせてくれる。
だが現実の彼は、お金にとてもだらしない。
入って来たお金は全て賭け事などに使いきり、全く手元に残らない。
社交界どころの話ではなく、クレアは文字通り外出着の一枚さえ新調する事が出来なかった。
そのくせ見栄を張るところがあるので、自分がこんな生活だと思われるのが嫌なのかクレアが集まりに顔を出す事をこの上なく嫌がった。
いつの間にか、ずっと家に籠っている状況が続いた。
賭け事でお金を失った後のアーガルドはまるで人が変わったようで、注意しようとしたクレアを手酷く扱った。
時には棒や鞭で叩かれ、背中や手足の至る所に傷跡が残ることもある。
怖かった。
でも……
『ごめん、ごめんよ。
もう二度とこんな事はしない、どうか許して欲しい。
――私には君しかいないんだ、君がいないと生きていけない』
感情が収まるといつも泣いて縋られる。
大の男が幼い子供の用に泣いて縋ってくる姿は、しかしクレアの迷いを大きく揺さぶる。
自分を必要としてくれる。
弱っている人には、優しくしてあげないと。
………この手を離してしまったら、彼は本当に生きていけないのでは?
痛い想いをするのは嫌だったが、その間は感情を無にして乗り切る事を覚えた。
良い時のこと、幸せな時のことだけを記憶に残せるように少ない思い出をいつもいつも思い返し、自分は幸せなのだと思い込む。
だって、今更どうすることもできない。
あんなに周囲に反対された。
それでも『好きな人と結婚していいと言ったのはお父様よ』と父を黙らせ、強引に彼と婚姻し。
過去を捨てたはずなのに――
あっという間に過去へ逃げ帰るなど、クレアには出来なかった。
助けを求めるアーガルドを自分が見捨てて、逃げるの?
そちらの方が
大丈夫。
この人は、私の大切な人だから。
……守らなければ。
※
今日は朝からとてもそわそわしていた。
何と、あのアーガルドが自分を舞踏会に連れて行ってくれるというのだ。
着ていくドレスも支度できない厳しい台所事情のため、王宮舞踏会さえ常に辞退しなければならなかった。
もしもそんなお金があったらアーガルドは間違いなく賭け事の元手にするであろうに、まさか!
久しく君のために何も出来ていなかったから、とドレスもプレゼントしてくれたのだ。
自分が新しいドレスを仕立ててもらい招待された舞踏会に向かうなんて夢のような話だった。
この間の王宮演奏会の時も驚天動地の状況だったが、それに輪をかけた事態にクレアは嬉しさと同時に得体のしれない”恐怖”もまた感じていた。
人間、今までと全く違う扱いをされれば奇妙に想うものだ。
悲しいかな、それだけ今まで酷い扱いに慣らされていたという話なのだけど。
「何だかドキドキするわ、舞踏会なんて久しぶり……!
ありがとう、アーガルド」
舞踏会だからだろうか。
ひらひらとしたドレスで、スパンコールの粒がふんだんに散りばめられた意匠である。
足と足の間に大きなスリットが入っているのが、動きやすいけれど少し歩きづらく違和感を抱く。
足にはいくつもの古傷が刻まれている、出来ればあまり他人の目に触れさせたくなくて最初は戸惑った。
だが今日は仮面舞踏会だ。
いつもとは趣向を変えた大胆なドレスで踊ってもいいというアーガルドの気遣いなのだろうと、クレアは彼の好意を疑っていなかった。
深夜近くに始まる、深い闇夜の”宴”。
クレアも知らない屋敷に連れて行かれ、クレアは蒼い仮面が落ちないように両手で支えながら隣のアーガルドに話しかけていた。
……。
何だか雰囲気が少し今まで体験した舞踏会とが違う……気がする。
ホールの中は薄暗く、僅かな明かりがともされているだけだ。
皆一様に、目の周囲を覆う仮面を被っているから余計に印象が変わって見えるのか。
もはやこの場に知人がいたとしても、判別することは困難だったに違いない。
「ああ、クレア。今日はこっちなんだ。
何せ君は今日の主役だからね」
そう言ってアーガルドは強引にクレアの腕を引っ張り、会場の奥へと先導していく。
……自分が主役?
全く知らされていない事態に、クレアはますます戸惑った。
「ねぇ。アーガルド。何?
何だか、とても怖いわ」
会場に集った人間の表情が見えない――からではない。
何十人も集まったその人の着ている服は、舞踏会のものというよりは何かの劇でも嗜みに来たかのようだ。
いや、この国の装いではない……?
異国の出で立ちに黒い仮面という不安感を煽り立てる人間も多かった。
……ふふふ。
――ははは。
名も知らぬ客らの喉から漏れ出る嘲笑に足が竦んだ。
会場の奥には高めの舞台があった。
普通なら演奏のため、大勢の楽士が待機しているだろうステージだ。
だが今日は……
まさに無音だ。音楽など、何処にもない。
「ああ、クレア。君には本当に感謝しているよ」
「……?」
ステージの上に呆然と立つ。
その舞台の中央には更に、黒い幕の張られた大きな直方体が異様な存在感を放って鎮座している。
クレアの背よりもずっと高く、横幅も広い展示物を覆い隠しているのだ。
一体何が隠れているのか、クレアは気になって気になってしょうがなかった。
「君は最後まで、私に富と福をもたらしてくれる。
ありがとう。
……この資金があれば、遠い地でも十分身を興せるだろう」
「アーガルド……?」
彼はそっと、耳打ちする。
ホール全体に、未だ薄暗い闇が覆っている。
ざわざわ、がやがやと黒い闇が蠢く。
仮面越しの沢山の視線がクレアを射抜いた。
「今日は舞踏会でも何でもない、ただの暇と金を持て余した人間の
彼らはね、ソコソコ平和な世界で、刺激が足りないと常に我儘を言っているのだと。
こんな危ない橋を渡ってでも、ね。
……孤児を獣に狩らせたり、剣士を殺し合わせたりというのは、もう飽きたんだそうだ。
もっともっと、希少な命でないと満足しない罪深い方々なんだよ」
……え?
「その点、君は本当に理想的だ。
――まごう事なき本物の公爵令嬢の命、それはそれは高く買い取ってもらえたよ」
やめて。
やめてやめて。
逃げ出したいのに、足が竦んで動けない。
「何を……言っているの?」
声はかすれていた。
もしかしたら声になっていなかったかもしれない。
気が動転して眩暈がする。
「私はね、これでも結構悩んだんだ。
君の死をどうやって皆に見てもらえればいいのだろうかと。
どうしたら君の死に様が一番映えるのか、ずっとずっと悩んで………
やはり、これが一番かなと」
アーガルドがパチンと指を鳴らすと、中央の展示物らしき箱を覆っていた布が引き落とされる。
同時に、ステージの上方から『光石』の強烈な光が放たれる。自分達ごと黒い闇の中から切り取るように浮かび上がらせるのだ。
突然の光量に当てられ、視界がチカチカして焦点が定まらない。
そんなクレアの前に現れたモノは、全く予想もしていないものだった。
分厚い、ガラスでできた箱。
いや……
これは、規格外の……水槽……?
発する光を乱反射させ、キラキラと光る内部の水。
水? ……水槽……?
「より長く楽しんでもらうなら、これが良い。
君が人魚だったら死なずに済むかもね?
その方が値が張るだろうから――私には嬉しいけど」
「…………!?」
世の中には 『救えない』奴もいる
狭い世界しか知らない自分は、絶望の間際まで分からなかった。
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