第431話 <リタ 1/2>


 何もかも、受け入れがたい話だ。

 尋常ではない柔らかさの寝台にダイブし、リタはしばらく目を閉じる。



 ――昨日、下校途中に声を掛けられた事を思い出していた。




 ※




 正門から学園寮まで学園をぐるっと囲う高い壁伝いに一本道なので、初めての登下校だろうが迷いようもない。

 一年以上歩きなれた道をテクテク歩いて帰宅する。


 綺麗に敷かれた道を歩いて下校していると、いつかどこか聞いたことがある声が聴こえたのだ。


 つい、立ち止まって声のした方を振り返る。


 寮に通う生徒の中には貴族のお坊ちゃんも多いので、寮に続く道は馬車が余裕ですれ違えるほど広い道幅である。



「……そこの女子学生さん。

 少し良いかしら」


 つば広の白い帽子を目深に被り、ニコニコと微笑む女性が目に入った。

 リタは自分の顔をセルフで指差す。


「私?」


 きょろきょろと周囲を見渡すが、女性の声が届く範囲を歩いている生徒はどうやら自分だけのようだ。

 一体何だ?


 聞き覚えがある声だとは思ったが、まさかこんなところにいるわけがないのに。

 どうにも嫌な予感がする、とこの時感じた。


 恐る恐るその貴婦人に近寄って、目玉が飛び出るかと思う程驚いたのだ。


「貴女は……」


 思わずクレア様、と名を呼びそうになって口を押さえる。

 今の自分はただの特待生のリタ・フォスターであって、リリエーヌという架空の令嬢ではない。

 初対面のはずなのに自分の名前を知っているのは気味が悪いはずだ。リタは思いっきり語尾を濁した。

 うにゃうにゃ、と聞き取れない尻すぼみの自分の声に、彼女は不審そうに首を傾げる。


 自分の記憶違いでなければ、彼女はラルフの姉である。

 普段見かける事のない彼女に遭遇したことに、リタは動揺して挙動不審極まりない態度をとっていた。


「突然ごめんなさいね。

 私はクレア。

 ……ラルフの姉と言えば、貴女に伝わるかしら」


 彼女は申し訳なさそうな表情になり、眉の角度を「ハ」の字に変えた。


 ラルフの姉と言われ、彼の事を脳裏に思い描けない生徒はこの学園にいないだろう。


「は、はい……。

 初めまして、クレア様……」


 鞄を後ろ手に持ちながら、リタの内心は目まぐるしく荒れていた。

 偶然この場に自分しかいなかったからとは言えクレアが話しかけてくる理由が全く分からなかったからだ。



「そんなに緊張しなくてもいいのよ。

 貴女、お名前を聞いても宜しくて?」


 完全に自分が誰かと言うことを分かって声を掛けたわけではないのか。

 適当な人間を見繕ってたまたま接触をしたと分かって、少しホッとした。


 だが彼女の目的が全く分からず、リタは愛想笑いで頷くことしかできない。

 ……というのも――


 少し離れた道の奥に、立派な馬車が停まっている。

 その扉の前で、一人の男性が不機嫌な顔を隠さないまま腕組みをして待っていたからだ。

 クレアの旦那様であることは間違いないが、遠くに離れていても分かる険しい表情がリタの心臓を締め上げる。

 王宮演奏会ですれ違った彼はもっと落ち着いていて穏やかに見えたのだが。


 彼の刺すような視線に晒され、居心地の悪さに逃げ出したくなった。

 視線の鋭さが具現化したとしたら、リタは全身貫かれていたに違いない。


「リタです」


 ここはクレアの用件をさっさと聞いて、この場を離れるのが吉ではないか。

 引きつり笑いで頭を下げた。

 ラルフの姉だから、きっとラルフに関わる事なのだろうけれど。


 タイミングが悪い!

 今日に限って、ラルフは家庭の事情で欠席だというではないか。

 もし校舎に戻ってラルフを呼んできて欲しいと言われても、朝からいないのだからどうにもならない。


「そう……。

 黄色いリボンを着けていたから、そうかも知れないと思っていたけれど。

 まぁ、それは良いわ」


 彼女はうっすらを笑みを浮かべたまま、リタの前に掌を差し出した。

 何かを渡す、そんな仕草につられてリタは鞄を脇に抱えて両手で掬いあげるように『それ』を受け取った。


 それは、古ぼけた赤い紐だった。

 チョーカー?

 いや、輪っか上の金属を見るに、これは――首輪だ。

 見たところ、飼い犬につける首輪なのだろう。

 かなり年季が入っているように見えた。


「申し訳ないのだけど、これをラルフに渡して欲しいの」


「ええ……?」


「コロン――ああ、ヴァイルの本邸で飼っていた犬が亡くなってしまったそうなの。

 これはコロンが仔犬の時に着けていた首輪。

 ……私が持っていても、もうどうしようもないものだから」


 えっ。

 亡くなった飼い犬の首輪!?


「そんな……大切なものじゃないですか、直接ラルフ様にお渡しください!」


 掌の中の首輪が、そんな大事な思い出の品とは思わなかった。

 ラルフは動物、とくに犬が好きで屋敷で何匹も飼っていると聞いたこともある。

 その内の一匹が天寿を全うしたとしたら、きっとショックに違いない。

 そしてその亡くなった犬に纏わる大切な品、出来る事なら直接ヴァイルの本邸に戻って渡すべきだと思ったのだ。


 少なくとも、こんなどこの馬の骨とも知れない通りすがりの特待生に預けて良いものではない。



「あの子に会うのは気が引けるもの。

 ……どうか貴女から渡してちょうだい」


 言葉を濁しているが、会いたくないという雰囲気を醸し出している。


 以前見かけた時、彼女はラルフと積極的に会話をする態度ではなかった事は覚えている。

 だからと言って、他人伝いにラルフに渡す必要はないはずだ。


 胸の奥がざわざわとし、全く落ち着かない気持ちになった。



「どうしてラルフ様に会いたくないんですか?」


 つい、口が滑ってそんな言葉が衝いて出た。

 初対面のはずの相手に、そんな風に直接問われたクレアは驚き目を瞠る。

 ラルフと同じ金色の長い髪が、陽射しの下でキラキラ光っていた。


「………。」


「あの、私から渡されるより、お姉様から渡してもらった方がラルフ様も嬉しいと思いますよ?

 その……亡くなったコロンちゃんの思い出話とか……」


 仲が悪いというわけではない――はずだ。

 彼女は物静かだが優しそうな女性で、ラルフも彼を知る人からは姉想いな人間だという認識を持たれている。

 実際、姉のことを心から心配しているように見えた。


「ラルフ様は、お姉様のことをとても好きみたいですし」


 すると彼女の表情がサッと変わった。

 それまでニコニコ微笑んでいた彼女の綺麗な顔が、若干不愉快そうに苛立ちの募ったそれに変わる。

 綺麗な顔であることは変わりがないのに、表情だけでこうまで他人に与える印象が変わるのか、と。


 リタは驚き過ぎて、脇に挟んでいた鞄を落とした。

 だが彼女の瞳に真っ直ぐ凝視され、拾い上げるために身体を動かすこともできなかった。



「貴女、あの子の事を優しい子だと思う?」


 唐突な問いかけに、リタは面食らう。


「勿論ですが」


 考えるまでもなく、答えは決まっている。

 優しいという印象もそうだが、紳士的という印象の方がより強いかもしれない。

 こんな自分の事を普通に女の子扱いしてくれるところに最初はドキドキしたものだが、時が経つにつれて彼と一緒にいるだけでとても楽しい時間になっていた。


 優しいだとか音楽面での才能に優れているとか、整った顔立ちだとかその身分とか――表面的な事も含め、一つ一つの出来事から繋がる想い、そういうの全部ひっくるめて、自分は彼に恋をしているのだと今なら分かる。


 脳裏に彼の姿が思い浮かんだ。

 何か一つ欠けていても、ラルフという存在にはならない。


 一緒にいて自分の名前を呼んでくれるだけで幸せだった。

 そっと手を差し伸べてくれる、こちらの気持ちを察して自然な形で傍にいてくれる。

  

「ふふ……。

 そう、貴女、ラルフの事が好きなのね」


「えっ」


 彼の身内からダイレクトにそんな直截な言葉を突きつけられるとは思っていなかった。

 言葉を飲み込み、ええええ、と大いに心の中で絶叫する。


「本当に、あの子は……

 婚約者を自分で選んでおきながら、同じクラスの女の子にまで変な期待を持たせるような事をしているのかしら」


 更にリタの心臓を撃ち抜く一言に、もうこのままはじけ飛んでこの場から消えてしまいたいと思う。

 その『婚約者』は変装した自分です! なんて声にすることもできない。

 だらだらと頬に汗が滴った。


 どうやら婚約者の話はクレアの耳にも届いているが、架空設定だと言う真実までは知らされていないようだった。


 だとすると、今の状況は正式な婚約者がいるのに、クラスの女子と親しくしている倫理観のない男性だと思われているのだろうか?

 学園内で会ったらそれなりに楽しく話をするし、そうなったのも偽の婚約者のふりをするという共有の秘密が出来たからで。


 同一人物なのに別人認定された挙句、不誠実な男性だと言われるとかなりモヤモヤする。

 リリエーヌのことが誰にもバレていないからこその状況だが、そのせいでラルフの評価が落ちるのは耐え難いぞ!?


 と、最近浮かれすぎてはしゃぎ過ぎていた自分を往復ビンタした気持ちになった。

 いくらラルフが頻繁に声を掛けてくれるようになったとはいえ、やはり学園内での会話はもっと減らした方が良い。



「あの子は別に優しいわけじゃない。

 自分が好きなだけよ。

 ――不出来な人間に親切にすることで、優越感に浸りたいだけじゃないかしら。


 私の事を好きですって?

 ……ならどうしてあの子は――私から全部、奪ったの?」



「どういうことですか?

 ラルフ様、クレア様に何か酷いことをしたのですか?」 

 

 こんな誰とも知らない一般人が聞いていいような話でもない気がするが。

 つい、ポンポン、と思った疑問が口から衝動的に出て来てしまうのだ。

 こらえ性がない自分の口を呪う。



 独り言のように、彼女は小さく言葉を繋げた。

 自分はリナのように聞き上手ではないのに、何故か人の話をよく聞く事態に陥っている気がする。

 それも、決して”どうでもいい”とは思えない、大切な話ばかり。


「昔に拾った、仔犬のコロン。

 私が飼っていたのに、いつの間にかコロンはあの子の傍にいた。

 ………私の友人は皆、一度会わせればあの子ばかり求めるの。

 ああ、思い出すのも嫌ね。

 何をしても私よりも全部器用で優秀、私はあの子の影にしかなれなかった。


 『私のために』と言いながら、あの子のせいで――私はいつも周りに低く見られるようになったわ」


 出来の良い弟。

 そうでない姉。



 彼女は溜息を落とした。

 そこには葛藤が入り混じっていて、何とも言えない気持ちになる。


 要は――表に出せない嫉妬? 劣等感?

 なんでもそつなく器用にこなし、周囲の興味関心は弟にだけ向けられる。



「…………私ね、ヴァイオリンを弾くことがとても好きだったの。

 上達して褒められて、ようやく私の居場所が出来た気がしたわ。


 でも思い通りに音が出せなかった曲があるの。とても悔しくて、毎日練習したわ。

 難しいけれど、とても綺麗な曲だから。皆に聴いてもらいたかった。


 ……。

 あの子はヴァイオリンを習いはじめたばかりで、それなのに難なく私が躓いたところを完璧に演奏してみせたわ。


 とても、驚いた」




『姉さんに教えてあげたいから、この曲、僕も練習したんだよ』




 そう言って無邪気に笑う弟を前に、彼女は「ありがとう」と曖昧な微笑みで返答する事しか出来なかったと言う。



「あの子の傍にいると、息苦しくないかしら。

 悪気がないのは分かっているわ。

 でも人の自信を削りとるだけ削りとって、いつもあの子に手を引かれる側に置かれてしまうの。

 あの子はわたしの事なんか、ちっとも必要としていない」



「ごめんなさい、クレア様。お気持ち、少しは分かりますけれど、そこまで突き放そうとすることが分かりません。


 元々私はラルフ様に必要と思ってもらえるような人間じゃないですし。

 それに自分がどっちかって言えば『出来ない』グループだって自覚してますんで、今更ラルフ様を前にして劣等感とか無いです」



「劣等感……。

 そう……ね。

 私はあの子には何一つ敵わない。

 いつも高みから見守られるだけなのは、惨めよ。

 心配しているという癖に、あの子は私が何を思っているのか分かってくれようとはしなかった」



 何となく、彼女の気持ちは分かるのだ。

 ラルフの事とは全く関係ないけれど、三つ子として生まれて十五年間生きて来たら当然比べられることの連続だ。

 今でこそそれぞれ全く別方向の個性、得意分野と割り切ってはいるけれど。

 全く羨ましさが無かったかと言えばウソになる。


 リゼにできるのに、リナに出来るのに、自分には出来ない。

 小さい頃は親以外の人から比べられるのに戸惑い、評価の差に落ち込むことだってあった。


 でもだからと言って距離を置きたくなるかと言われれば、それは別だ。



「――必要とされたかった。

 どれだけ周りから反対されようと、私を必要としてくれる人と一緒に暮らしたかったの」



 要するに彼女は、今までラルフに見下されていたと感じていたということなのだろうか。

 自分を想ってしてくれる行動が、悉く彼女にとっては自信を喪失することであったり余計な世話だった。

 ともすれば可愛がっている犬が弟に懐いて離れないなどと言う神経を逆なでするような出来事も。

 そういうエピソードが年数分積み上がって、ラルフに対して歪んだ視線になってしまっているのかもしれない。


 ラルフや家族の反対を押し切って結婚し、留飲を下げたかった程溜まっていた感情があったのだろう。



 尤も、ラルフが言うように彼女は生来争いごとを嫌い、穏やかな人であることは確かだと思う。

 口に出して文句を言ったり非難できるような女性ではなく、穏便にその場をやり過ごす内に鬱屈した感情が溜まっていった。


 優しい――か。

 自分さえ我慢すれば、穏当に波風を立てることなくやり過ごせる。

 ラルフに対するモヤモヤした感情を封殺する事で、「弟に悪気はないのだから」と自分を誤魔化し好意を受け止めてきたのだろう。

 

 姉想いの弟、弟想いの姉、という構図を続けるために。


 相手を傷つけないように言葉を飲み込む優しさは、自分の想いを口に出さない配慮は――自分の心を傷つけ、勝手に一人で苦しむことになる。

 自分を慕う弟への罪悪感もあったのだろう。

 一度ネガティブな思考に捕らわれると、きっかけがなければ変わるのは難しい。



 彼女にとって、それが恋愛であり、結婚だったのか?

 ただ、それにしては……

 幸せオーラとは程遠い様子だったように思えるけれど。



「本当に自分を必要としてくれる方……ですか」



 彼女は自分の結婚を恋愛結婚だと言った。


 自分が好きで、相手も自分を必要としてくれて、周囲に反対されてもそれを押し切って結婚する。

 その話だけを聞けば、最終的に彼女は日常的に積み重なっていく劣等感から解き放たれ、『めでたしめでたし』で話は終わる。


 クレアは幸せに暮らしました、という区切りがつくだけの話だ。


「クレア様は、今、幸せですか?」


「……ええ、幸せよ」


 一瞬空いた、その間がますます胡散臭い、とリタは直感した。



「えーと……」


 何も言わず、この首輪をラルフに渡せば良いのだろうか。

 彼女と話をしている方が息苦しく感じてしょうがない。



 一方的な話を聞いて首を傾げるばかりなのだ。



 もしも今、馬車からこちらを苛立つようにして待ち続けるクレアの旦那様がいなかったら。

 アーガルドに会ったこともなく、話にも聞いたことがない状態ならば――

 引っ掛かりを覚えながらも彼女が幸せならいいのだろう、とすんなり引き下がれただろう。


 だがリタは前に、意思を失ったような姿のクレアを見たことがある。

 そしてアーガルドという男性が決して褒められるような相手ではなく、ラルフが今もずっと心配して気に掛けていることも知っている。


 どうしても、本当にそれでいいのか? という疑念が脳内をぐるぐる回るのだ。


 それに今のラルフは、彼女が語ったような人物像とはまるで懸け離れている。

 一方的に誰かに好意を押し付ける事も、恩着せがましいことも言わない。


 むしろ集団の中にあるのに一歩下がって、傍観している。

 深入りすることを避けている?

 自分の気持ちを伝えることの方が少ない。


 彼女の言うラルフ像が過去の姿だとすれば、心境の変化があったとしか思えないではないか。



 

「他人に優しく接しているように見えるけれど、あの子に人の気持ちは分からないでしょう。

 貴女も変な憧れなど持たず、本当に自分を必要としてくれる人を見つけた方が良いわ」




 頭が痛くなってきた。


 この間、三姉妹の話を聞いた時にも思ったけれど。

 どうして自分の気持ちをちゃんと声に出さないのだろうか。


 何故、言わなくても分かって欲しいと期待してそれが叶わなかったら相手に失望するのか。



「言葉にしない気持ちを、一体誰が拾ってくれるんですか?

 ラルフ様はずっとお姉様の事が心配だって言ってたんですよね。

 ……お姉様が自分の気持ちをちゃんと伝えれば、ラルフ様だって好意を無理強いなんかしなかったと思いますよ」



 彼女はぎゅっと薄い唇を噛み締めるようにして押し黙る。

 勿論簡単にそれを言葉に出せるならここまで屈折した感情に押しやられることはなかったのだろうが。

 顔で笑って好意を受け入れるフリをすれば、クレアに喜んで欲しい相手は次も同じことを繰り返すだろう。


 自分だけ”良いお姉さん”でいられないことが怖くて、その言葉を飲み込んで拗らせて。

 結婚した後もなお、評判の悪い旦那の事で家族に心配させているわけだ。


 気持ちが分からないのはどちらの方だ、とリタは強く思った。



「それは――……」


 何か思い当る節があったのだろうか。

 視線を泳がせた後、躊躇いがちに口を開いた。


 だが彼女の言葉は、強制的にその先を閉ざされてしまう。








「おい、クレア。

 一体いつまで話をしているんだ?」

 

 


  

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