第250話 <リゼ>


 うとうとと、うつつと夢の世界を行ったり来たり。



 結局、リゼは授与式や閉会式に参列することなく武術大会を終えることになってしまった。

 仮設の救護室の寝台は広さこそ大の大人が寝ころんでも余裕があるけれど、とても固い。無意味にごろごろと寝返りを打つと背骨が軋み、余計な痛みが増えてしまう。


 疲労が限界を超えていたのは本当の話で、ジェイクと王子の特別試合を観戦できたことが自分でも奇跡だと思うくらいの気怠さに包まれている。

 歩けと言われれば歩けるだろうが、いつもの距離も倍以上の時間をかけないと帰りつくのは難しいだろう。


 既に円形闘技場からは生徒達が去り、幕の外から聴こえる人の声も徐々に人数を減らしていくのが分かる。

 もう夕方が近いのかと、ぼんやりとした意識の中で益体もないことをつらつら考えていた。


 閉会式後にカサンドラが再度様子を見に来てくれ、もう少し休憩しても大丈夫だとお墨付きをいただいたのだ。

 もう少し横になっていてもいいだろう。

 往生際悪く、リゼは固い寝台の上でごろんともう一度寝返りを打った。

 厚手のシーツを肩まで引き上げ、再び夢の世界に旅立つ寸前のこと。




「おい、リゼ。大丈夫か?」


 何の前触れもなく、誰かが入り口を覆う白い幕を捲って入ってくる。

 この闘技場自体週末に大会のため突貫で建てられたもので、用が終われば解体されてしまう。どれだけ贅沢な資源の使い方なのかと、開いた口がふさがらなかったのも少し前の話だ。

 外の見た目はそれなりに本格的に見えても、控室だとか救護室だとか、そのような外部に見えない区域は空間を天幕で仕切っているだけだ。

 あくまでも『仮設』なのである。


 今日はこのままとしても、また今週末には撤収される上物だ。

 こんなところまで凝った造りには出来ないだろう。


 出入りする者がリタだのカサンドラだったりで気にならなかったが、何の仕切りも鍵も扉もなくひょいっと布を掻き分けたら即座に対面というこの狭いスペースは――

 とても、心臓に悪い。


 何せ仮設の狭い空間に、普通の人より大柄な青年がひょっこり現れたのだから。

 自由に息ができる空気容量までも、彼の存在感にごっそり持って行かれた気がした。


「ジェイク様……」


 ひぃ、とリゼは悲鳴が喉を衝いて出た。

 彼が様子を見に来たというのに、怪我でも病気でもないのに寝たままで応対などありえない。

 覚醒するかしないかを彷徨っていたリゼの意識は、彼の声によって完全に目を覚ます。


 慌てて肘を寝台につき、せめて上体だけでもと身を起こした。


「別に起きなくていいぞ、まだ疲れてるんだろ?」


「もう大丈夫です!」


 虚脱感はまだあるけれど、歩けないわけではない……と、思う。

 起こした身体は一瞬フラついたが、気合で制した。



 つい先ほどまで、王子とともに滅多に見ることの出来ないだろう熱戦を繰り広げてくれたジェイクが。

 その余りの精悍さ、かっこよさに思わず奇声を発してしまいそうになったことを思い出して全身の血が一瞬で沸騰しそうになった。


 わざわざ声を掛けに来てくれた事への喜び。


 だがその熱さも僅か一瞬で氷点下にしゅんっと下がる。


 ――この大会の主役とも言える彼が、果たして一体何の用なのだろう。

 いつまでもリゼがここを占拠しているせいで、役員に迷惑をかけているのだろうかという想像に思い至るとまさに血の気が引いた。


「あ、私すぐに帰りますので……」


 本音を言えばもう少し休んでいたい。

 だが帰れと言われれば、帰らないわけにはいかないのでリゼは身じろぐ。


「良いって、もう少し休んでろよ。

 騎士団の連中は撤収済だし、俺らも今日はこのまま帰るからな」


 寝台から降りようとしたリゼの肩を掴み、彼はもう一度腰を掛けさせた。

 この立って座る、という一連の動作だけでも正直気分が良いものではなく、吐き気を伴う倦怠感に襲われた。

 どうやら自分が思っている以上に身体にガタが来ているようだ。


 ……それもしょうがないか。ジェシカに勝ちたいと思ってしまったから。

 持てる以上の実力を出さないと、とても勝てるはずもない強敵だったから。

 この程度の代償を負うのは致し方のない話だ。


 こんな状態でもジェイクと王子の試合を観たいと無茶をしたから、それが祟っているのだろう。自業自得極まりないが、後悔は一切していない。



「今日はお疲れさん、良く頑張ったな」



 肩に置かれた彼の手が離れたと思った、でもごく自然な動作でポンポンと頭を撫でられて――数瞬、リゼは完全に固まってしまった。

 指先一つ動かせない。


「いやー、ジェシカの奴が滅茶苦茶悔しがってたからな。

 次に講義で合流する時は覚悟した方がいいぞ、手加減なんかしないだろうし」


「あ、あれは……

 運が良かっただけと言いますか!

 ジェシカさんの方が強いのは事実ですし」


「まぁ、試合形式なんてそんなもんだ、どこかで番狂わせは起こるしな。

 油断してかかったあいつも悪いし、お前もここまで頑張らなくても良かったって話だ。

 ……倒れた時には吃驚した」


 意地になって食らいついて、彼女に勝つことが出来た。

 だが結局継戦不可能で不戦敗なんて、ジェシカにしてみれば納得のいく結果ではないだろう。自分を打倒した以上は次も勝つべきだと思われてもしょうがない。


 しかも――試合直後に気を失って倒れるとか、本当に迷惑だっただろうな、と。

 今になって冷や汗ものだ。


「すみません……」


 スッと彼の手が、頭から離れる。

 まるで子供扱いだと思うが、例え子ども扱いでも彼の掌が触れていたのだと考えると名残惜しい。

 ……リゼは彼の大きな手も好きだ。


 厚みがある掌。

 節くれ立って太い、長い指。

 見た通り不器用な指ではあるのに、一たび剣を握れば誰も寄せ付けない圧倒的な剣技を繰り出す彼の手。


「でもこれでジェシカさんやジェイク様と同じグループで講義が受けられるんですよね。

 そう思うと、頑張った甲斐がありました」


 すると彼は少しばかりホッとした表情でリゼを眺める。

 橙色の瞳は、明るいけれどもどこか物悲しさも覚える色。

 黄昏の色。

 これから宵闇が覆う空の前兆を表す色だからか。


「そうか、なら良かった。

 まだ続ける気はあるんだな?」


「…? それは勿論続けますけど。

 むしろ辞める理由って無くないですか?」


 彼が何を考えているのか分からないが、リゼが剣術を習うのを辞めるのではないかというわけのわからない事を考えていたようだ。


「――ジェシカと戦って勝っただろ?

 それにぶっ倒れるまで本気で挑んで、予想以上の結果も出たわけだ。

 ……こういう言い方はどうかと思うんだが、お前が燃え尽きてないか心配だった」


 ぱちくり、と目瞬きをした。


「お前が剣を触り始めた理由は俺も良く知らないけど、ここまで全力でやってある程度の結果を出したわけだろ?

 何となーく、未練なくスパッと辞めそうだなって。

 元々勉強が好きでここに入学しはいった以上、続ける理由もないかもなって」


 リゼは凄く驚いた。

 あまりの物言いに、言葉が浮かんでこない。


 ……ああ、でも……


 リゼが何故、こうして剣を手に取っているのか。

 意地になり、あそこまで必死になって勝とうとしたかなんて彼には分からない。




  ――この人に認めて欲しかった、剣を通じて彼に近づけるかもしれない。




 そんな不純度百パーセントの動機で始めたということを彼は知らないから。

 原動力の源がそこにいるのに、続ける最大の理由そのものが正面に立ってこちらを見下ろしているのに。

 それを訴えることができない。



 意識を失い、倒れる程に”やり抜いた”人間が次に持てるモチベーション。

 それをリゼは彼に示すことが出来ていない。

 

 剣を習ってみると楽しいし、真面目に取り組む以上はハッキリとした結果が欲しい。


 ……そう語った後、ちゃんとした結果を手にし、目標を達成したのだ。

 継続して講義と言う名を借りた訓練なんて続けるような人間だろうか、自分は。


 持てる限りの力を賭し目標を達成したリゼが、敢えてジェイク達と同じ土俵で本格的な指導を受ける”意味”は何だ?

 自分が学園に入学したのは、剣を学ぶためではないだろう?


 幾度も自問自答を繰り返し、その葛藤を乗り越えた『今』。

 


「何を言ってるんですか、ジェイク様!

 私がこんな中途半端な状態で止めるわけないじゃないですか」


 はは、と笑った。


「ジェイク様に絶対いつか勝ってみせるって言ったじゃないですか。

 今はこんな体たらくですけど、卒業までには絶対……って決めてるんです!

 剣を習ってるから勉強できないわけでもないです、それに今辞める方が勿体ないですよ。

 ……フランツさんから、剣ももらっちゃいましたし。

 私、中途半端は嫌いです」 



 燃え尽きる、か。

 もしも自分のモチベーションが、意外と剣を習うのも面白いという好奇心だけに起因するものなら……

 今日の結果は確かに満足するべきもので、そこで未練もなくなってしまってもおかしくない。



「ああ、そうだな。

 ……チラッとそう思っただけだ」


 彼はそう言い、苦笑した。

 自分の言葉を疑われたのは心外だったが、そう不安視してくれるという事は彼もリゼと同じ場所で指導を受けることを少なからずプラスの方向に考えてくれていたということだろう。

 リゼのことなんか歯牙にもかけない状態なら、一々進退を気にする必要もないのだろうし。

 モヤモヤはするけれど、前向きに考えようと心の中で頷いた。


 剣は――リゼにとっては、あくまでも趣味的扱いでしかないのだと彼は思っているのだから。

 趣味程度じゃない、本当は将来騎士団関係の職に就きたい。ここを卒業した後も彼の傍にいられる資格が欲しい。



 ――順位を決めて終わりなんかじゃない。


 あくまでもそれは手段だ。その結果、彼と一緒にいる時間が増える。その目的が大事なことだから。

 

「まだまだ課題が沢山あるって思いました。

 もっと体力つけないとですね、こんなに疲弊するとは思いませんでした」


「無茶してたしなぁ。

 ……歩いて帰れなさそうなら、ちゃんと言えよ。

 また連れて行ってやるから」


「いえ、自分で帰れますから!

 心配は無用です」


 ん? と、引っ掛かる。


 今、彼は何か変な副詞を使わなかったか?

 『また』?

 そもそも連れて行くってどういう状態だ? 


 ……え?


 しばらく虚ろな瞳で彼の言葉を反芻していると、ある一つの疑問がリゼの中をぐるぐると周り、思考をマーブル状に溶かしていく。


「ところでジェイク様」


「何だ」


 目の前、正面に立ってこちらを見下ろす彼は、不思議そうに首を傾げた。

 ギギギギ、とぎこちない動作でリゼは顔を限界まで上にし、彼の顔を見上げたのだ。


「つかぬことを聞きますが、私をここまで運んでくださったのって、――どなたです?」


 いや、まさか、そんな。


 リゼは文字通り意識が無かったので、自力で救護室に移動することなど出来ない。

 控室にいた他の騎士が連れて行ってくれたのでは? そんな一縷の望みを託そうにも、『また』という彼の言葉が引っ掛かる。


「俺だけど」


 予想通り、あっさり!


「――ですよね!

 ……一度ならず二度までも、いえ、三度目!? ……本当にすみません!」


 ああああ、と顔を覆ってリゼは顔を伏せた。


 もしも身体が万全の状態で動くなら、彼が止める間もなく地面の上にひれ伏していたかもしれない。


 恥ずかしいやら申し訳ないやら。

 彼にひょいと抱えられて移動したのは初めてではないけれど、植物園の時も早朝組手の時もリゼは意識があった。

 だが無意識下における人間は、運ぼうと思うと重たくなると聞く。


 リゼの試合の後も準決勝やら決勝やら、果てはエキシビション対戦まであったジェイクに負荷をかけていたことを知り、再び気を失いそうな衝撃を受けた。


「重かったですよね、本当すみません」


「そうそう、今日は重かったな!」


 彼は頗る普段通りの口調だ。


「お前の体重がいきなり何キロも増えたのかと思って吃驚したけど、そりゃあんな防具着けてりゃ重たいよなぁ」


「へ? 防具?」


 言われてリゼは思い出したかのように己の胸元をペタペタ触る。

 試合に臨む時には皆、上半身を金属製のブレスト・プレートを身に着けるものだ。ジェシカも勿論着けていたし、リゼだってそうだ。

 万が一剣に当たっても大きな怪我をしないよう、急所を守るための頑丈な防具。

 軽鎧の部類とは言え、慣れるまでは確かに重たく感じた。


 その冷たく固い感触が皆無だ。

 自身の薄い胸元を虚しく叩いても、再度防具が出現するわけがない。


 目を皿のようにして救護室内に視線を向けると、寝台の下に自分が身に着けていた銀色の防具がゴロンと転がっているのを見つけてしまった。

 ……倒れた人間を寝台に置いて、まさかあんな動きづらく重たいものを着せたままではないだろう。

 当然誰かが脱がせてくれたということだ。


「まさかジェイク様が……?」


 防具は重たい。特に慣れないリゼは自分一人で着脱することが難しかったので、ジェシカに手伝ってもらったりしていた。

 身を護るという用途のため、ぴったり体に接していないといけない。


 意識がない人間の腕を動かして防具を外すという行為は――

 どういう風に想像しても、全く身体に触ることなく防具を脱がせることなど不可能だ。

 仮にもしも想像通りだとするなら、リゼはもう今後どんな顔をしてジェイクに接すればいいのか分からない。



「いや? お前の面倒診たのは医者だ、医者。

 このままだと寝苦しいからって外してたのは知ってる」



 ほーーーっと、全身から力が抜けた。

 考えれば当然の話なのに、彼の事だから何をしでかすのが分からないと冷や冷やものである。

 


 女性扱いというよりは手のかかる子供だとか、よくて妹のような接せられ方だという自覚はある。

 自分から女性らしさというものから全力で遠ざかっておきながら勝手なことだが。


 こっちは肩だの頭だのに触れられるだけで一々大騒ぎなのに、全く気を遣う相手扱いされずポイポイっと防具を外されて転がされたとしたら、諸々酷い状況でやりきれない……!


 女扱いされないにも程度ってものがある。



「自分が着けてる時は気にならないけど、それなりに重いんだな、これ」


 彼はそう言って、寝台下に転がる金属のブレスト・プレートに視線を遣った。


「……そうですね。昨日今日と使わせてもらったものですし。

 あ、帰る時に戻しておかないと」


 一月前まで大会で使用する自分の剣、マイソードを所持していなかったリゼが大会で使用するべき防具を持っているわけがない。


 学園の備品の中にある数少ない女性用の防具を借りて出場することになったわけだ。

 女子生徒が大会に出るケースがあまりにも少ないので、当然サイズや種類も少なかったが自分に合うものをジェシカが探してくれて助かった。

 ……冷静に考えればこの大会ではジェシカに頼りっぱなしだったなぁと思い出す。


 同じ女子生徒、しかも何度も訓練の相手になってもらっていたので相対的に話しやすい相手ということになる。



「それくらい持って行ってやる。

 ……お前な、体調が良くない時くらい、人に頼ればいいだろうが」


 ジェイクは少しムッとし、強張った顔になる。

 そうは言われても、相手がただの仲が良いクラスメイトならともかく。

 彼に使い走りの真似事をさせるわけにはいかないわけで。


 自分は彼の事を、その身分にもかかわらず気さくだし話しやすく、優しい人だと思っている。そういう部分をひっくるめて全部好きだと思う――けれど。

 結局彼が視線を合わせてくれようとしても、自分の中の常識がそれを逸らしてしまう。


 自分なんかに手をかけさせてしまっては申し訳ないという気持ちの方が先立ってしまう。

 彼が善意で申し出てくれることも、条件反射で遠慮する。


 頼る、頼らないは別にしてそれは失礼な事なのではないかと、ここに至ってリゼは少しだけ自分の言動に後悔した。

 でもだからと言って「お願いします」と頼む程厚顔にはなれず、ただ俯く。


 業を煮やしたジェイクがしゃがみこんで、防具を片手に持って行こうとするものだから慌てた。



「待ってくださいジェイク様!」



 手を伸ばし、それを奪い返そうと身体を前に傾いだ。

 クラッと頭が揺れる。

 まだ全然地に足が着かず、倦怠感は身体を覆いつくしているまま。


 ジェイクが来てくれたから”寝ている場合じゃない”と気合を入れて起こしていた状態だ。

 急に身体を動かそうとしても、脳内の体を動かすイメージと実際の体の動きがズレてしまってバランスを崩す。




 ふらあっと前のめりに床に倒れ込みそうになるところを、ぎゅっと正面から支えられる。


 ガンッとけたたましい音が狭いスペースに響き渡った。

 金属で造られた鎧が力いっぱい地面に叩きつけられ、ぐらぐらと小刻みに揺れているのが視界の端に映る。



 ――支えられているというよりは、抱き留められているのか。



 抵抗して手を突き出そうにも身体がまともに思い通りに動かないのだから、もはやどうすることもできない。



 そのまま荷物のように、ひょいっと寝台の上に乗せてくれればいいのに。

 彼の力があれば、それくらい片腕でも容易いはずだ。


 それなのに正面から抱き留めてくれているのが意味が分からない。

 何故か、頬が彼の厚い胸元にぎゅっと押し付けられている。



「ほら、こんなんじゃ無理だろ」



 どのみち完全に抱きすくめられている状態では、行動の選択肢など己にはない。

 でもすぐ真上から降ってくる彼の声が今まで聞いたことがないくらいぼそぼそと小さくて――やわらかい声だった。



 その衝撃の大きさに、目の前がチカチカ明滅して見える。


 身体に力が入らない。

 それは体の不調ではなく、思考回路が完全に動きを止めたせいだ。




 

  今、この腕に力を込めて動かせるのなら――彼の背中に手を伸ばしてみたかった。



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