第30話 不純な動機


「今日、カサンドラ様も一緒なんですか!?」


 リゼは大きな蒼い瞳を丸くし、支度のために別棟に渡ろうとしたリゼは驚嘆の声を上げた。


「宜しくお願い致しますね」


 その日、カサンドラは選択講義に剣術を選んだ。

 別に彼女自身が剣の道に興味があるわけではないのだけれど。


 剣術を選択せざるを得ないリゼが、知っている者などいない中一人で受ける。

 それが色々な意味で辛そうだと思ったからだ。

 単純にどんなものか体験するのは面白そうだとも思ったし。


 体術や剣術などのフィジカルメインの講義は、女生徒には大層酷なもの。

 それも全く運動神経の宜しくない華奢な新入生が選択して辛くないわけがない。

 体術に限ればまだ基礎体力向上目的や気分転換のためちらほらと女生徒の姿があるそうだが、剣術はそういうライトな感覚で受ける女生徒は皆無と言って良い。


 簡単にスケジュールで剣術を選んで! とリゼにアドバイスと言う名の押し付けをしたのはカサンドラだ。文句を言わず実行したリゼは凄いと思う。

 先週歴史の講義を受けた後、思ったのだ。


 たっぷりと二時間、自分の苦手な分野に取り組むというのはどれほど大変なことなのだろうかと。

 リゼは勝気な子、負けず嫌いなのは見ていればわかる。

 だから弱音を吐くことはなかったけれど、彼女は体力的に最も過酷な取り組みを強いられていると言って良い。


 そのあたりの配慮を欠いていたと思ったので、今週の選択は月曜日と火曜日はリゼとリナで同じ曜日に体術を選択してもらうことにした。

 二人で一緒に取り組めるなら随分心理的な負担も違うだろう、それは間違っていなかったと思う。


 だが今日明日の剣術――

 これはリゼだけで受けるのは少々辛いのではないか、と。

 むしろ先週、良く一人で頑張ったなとガッツを讃えねばなるまい。


 一か月の予定表、彼女はずらっと並ぶ体術や剣術の文字に眩暈を覚えたのではないか。


 スケジュールコマンドを選択して数秒放置していればいいわけもなく、選択には一週一週重みがあるのだと、既にカサンドラは体験してしまった。


 その反省を活かし、カサンドラはせめて彼女が人並み以上の運動能力に成長するまで剣術講座を一緒に受けようと決めたのである。


 同じ講義を選択したことをリゼには伝えていなかったので、彼女はとても驚いたわけだ。

 そして彼女の顔がパッと明るく輝くのを見て、間違いではなかったと安堵する。

 行動を別にすることになったデイジーには申し訳ないことなのだけど。


「わたくし、今学期は様々な講義を一通り選択するつもりですの」


 自分が好きな講義ではなくても、座学であればそこまで体力的に削がれることはない。種々様々な一流講師が門戸を開いて歓迎してくれる、素晴らしい環境。

 生徒は数多の講義から好きな内容を選択すればいい。


 剣術の講座は、リゼ曰く”思っていたよりはマシ”だそうだ。


 というのも、実技であるがゆえに予め班分けがなされるからだ。


 まずジェイクのような国内でも有数の剣の使い手がいる。

 そして貴族でも武官の流れを汲む一族の次男や三男は騎士になるために既にそれなりの腕前を持っている。

 また座って講義を聴くよりは身体を動かした方がいいし、という真剣ではないが遊びのレベルで受ける者もいる。

 てっきりリゼはそのお遊びレベルの貴族達と受けているのかと思ったのだが……


 全く心得の無い、それも一般の女生徒が受けるのは非常に珍しい。

 今まで殆ど例を見なかった挑戦者に剣術の指導者も驚き、まさに彼女のためだけの特別指導を行ってくれたそうである。

 わざわざ初心者の体力も技術もない女の子――か弱きリゼ専用にもう一人専任教員を増やしたという話だとか。

 これにはカサンドラも様子を聞いた時に驚いた。


 かなりの待遇と言えるが、逆に他の男子生徒たちの足手纏いなので隔離されているともとれる。


 リゼとしては、一対一の方が気楽には違いない。

 だから思っていたよりはマシ、という感想だったのだろう。


 貴族のお嬢様がわざわざムサくるしい剣術指導を選ぶなんてレアだ。

 勿論、中には騎士を目指していたり親の教育で剣の指導を受けていた女生徒も低確率ながら存在する。

 だがそういう女生徒は技術的にも優れており、他の武官派閥の貴族の男子らと組み手を行える腕を最初から持っているわけだ。改めて特別なフォローが必要ない。

 必須単位ならともかく、教養として選ぶにはハードルが高すぎるので、リゼのようなド素人の女生徒が選択するなんて教師も驚きの出来事だったそうだ。



「カサンドラ様は武芸の心得があるんですか?」


「いいえ、全くの素人ですわ。

 護衛の仕事を奪うわけにはいきませんもの」


 制服のまま指導を受けるわけにもいかず、カサンドラは貸し出しの動きやすい服装に着替える。


「着替えも終わったので、先に先生に挨拶に行ってきますね」


「わかりました。

 準備に今しばらく時間がかかりそうですし、後程案内してくださいね」


 慣れないズボン、軽装に着替え皮のベルトで腰を締める。

 ズボンなんてこの世界で履いたことがあっただろうかと思い、貴重な体験がほんのり嬉しい。

 長いスカートで休むことなくお嬢様を続けるのは、まだ正確には一月も経っていないのに結構辛いものだ。

 腰まで伸ばす髪をそのままにはしておけないので、簡単に三つ編みにして胸元に垂らす。

 簡単にほどけない様に紐で強く括って準備万端。

 しかし女生徒着替え部屋にはリゼとカサンドラ以外人がいない。

 使用中の籠を見るに、後一人は参加している女生徒が存在しているようだ。


 もたもたと着替えを終えると、扉を開けた先で女生徒が言い合いをしている様子が見える。

 怪訝な表情を浮かべて様子を確認すると、案の定そこで一人の女生徒に対峙しているのはリゼであった。


「貴女、先週あれだけ言ったのに懲りずにまた選択したの!?

 いい加減になさい!」


 不穏な空気を察知し、カサンドラは編んだ髪を揺らし先へと急いだ。


 長い銀髪をポニーテールに纏めるお嬢さん。

 彼女は上級生の一人で、この学園でも絶滅危惧種と囁かれる武芸好きのお嬢様。

 王国軍部でそれなりの地位に就く父に憧れ、幼い頃から兄弟とともに鍛錬に明け暮れていたと噂の…! ちなみに先週やらかしてくれた伯爵令嬢ミランダと同じクラスだ。近い親戚だったかと。

 彼女のクラスは――ロンバルト派の家が多い。


 かなり気が強くて腕っぷしも強く、その上美人。

 中途半端な強さの男が挑んでも一瞬で返り討ち、相当なお転婆娘だと聞いたことがある。


 実際に社交界で姿を見た記憶がない、彼女自身も苦手で不参加が多いとか。

 ゴージャスなドレスが苦手そうなお嬢様。


「ジェイク様とお近づきになりたいなら、違う方向からアプローチなさいな。

 ただの素人に出席されると迷惑だと、先週幾度も貴女に言いましたよね!?」


 完全に上官が部下を叱責する剣幕で彼女は声を尖らせる。


 ああ、なるほど。

 これは本当にお嬢様にしては絶滅危惧種だし、校内で腫物扱いなのも分からなくはない。

 男子生徒も彼女に話しかけるどころではないだろうな、と若干遠い目をしてしまう。


 ジェシカ嬢の苛立ちがカサンドラの方まで伝わってくる。

 彼女に口答えなど出来るはずもなく、リゼはその場に歯噛みして佇むだけだ。


 そうか。

 先週も同じように、彼女にキツい言葉を言われたのか。

 歯に衣を被せることない、直截な物言い。


 カサンドラの目がないところでは、もしかしたら三つ子は各々、嫌な想いをしているのかもしれない。心配が募る一幕。


「バーレイドのジェシカさんではありませんか。

 まだ時間には余裕があるようですが、わたくしの友人が貴女に何か失礼を?」


 一瞬彼女は首を傾げる。

 自分で編んだために若干不格好にまとまった髪型のせいだろうか? いつもロングヘアのカサンドラが町娘のような髪型では、確かに困惑するかもしれない。

 何せ彼女達と同じ、軽装のズボン姿。

 いつものイメージとは正反対過ぎる。


「カサンドラ様」


 リゼが顔を逸らし、小声で名を呼ぶ。

 あまり他人に詰め寄られる姿を見られたくないのだろう。

 カサンドラと聞いて、ジェシカは驚愕を隠さない。実際、ここに侯爵家のお嬢さんが顔を出すことさえ、滅多にないことだろうから。

 多分彼女は、森で熊と遭遇した時より驚いている。


 だがメンタルの強さは折り紙付きだ、彼女はすぐに直立不動でこちらに向き直った。


「彼女がこの講義を選択することで、多くの生徒に迷惑がかかります。

 私の目から見ればこの娘の動機など甚だ不純。目障りと言ってもよい程です。

 第一、折角の選択講義なのですよ。

 無駄な選択など即刻諦め、適性のある分野を選んだ方が彼女のためにもなると忠告しただけですが。何か問題でも?」


 ジェシカは胸元に手を添え、綺麗に一礼する。

 姿勢も良く、お転婆だのじゃじゃ馬だの悪意を持った呼ばれ方をするが――別にそこまでおかしなお嬢さんではないと思う。

 本当にヤバいお嬢さんの言葉遣いは本当に社交界の中では浮きに浮き、聞くに堪えないものなので。

 

「あら、おかしいですわね。

 リゼさんが全くの初心者ということで学園側も配慮をされたとか。

 特別に講師を増やし、リゼさんのために個別指導を行っているのでは?

 上級者のジェシカさん達に一体どのようなご迷惑をおかけしていると仰いますの?」


「……全体のやる気を著しく削ぐことにもなりますし……

 何より、ただでさえ女性というだけで色眼鏡で見られるのです!

 彼女のように不純な動機で指導を受けていると、私まで勘違いされることがあれば大変遺憾です!」


「指導を受ける班ごとに、棟さえ分かれているとお聞きしました。

 リゼさんがこの講義を選択されている事をご存じでない方も多いのでは?

 ジェイク様はリゼさんの参加をご存知かも知れませんが、知っていたところで顔を合わせることもありませんでしょう?」


 ジェイク狙いに限らず、特定の男子生徒狙いを隠さないお嬢様がこの講義を選ばない理由は、講義のように同一の室内で行われているわけではないからだとリゼの話を聞いて納得した。

 汗を流す有能な男子生徒を間近で観戦したり応援も出来ないなら、ホントに令嬢方に何の意味もない講座だな…!


 優秀な生徒は本格的な設備の整った場所を利用する、ひょろい腕のお嬢様は彼らの場所まで行くことが出来ない。

 流石にあまりにも初心者、駄目駄目過ぎて急遽指導員を増員して隔離状態に陥らせた生徒はリゼが初めてかもしれないけれど。


 真っ白な初心者リゼと、手練れのジェシカ。

 二人は同じ場所で指導を受けることはないが、女生徒同士、着替えの部屋が同じだから顔を合わせたこともあっただろう。その際に散々絞られたか。

 部屋で使用されていたもう一つの籠の中の制服、あれはジェシカの着替えだと思われる。


 座学とは違う。真剣指導の上級者の班に、ひよっこ以下の女生徒では近づけさえしないのだ。

 愛しの生徒と一緒の空間にいることができないのに――何が楽しくて剣術などという野蛮な技術を学ばなければならないのか、と令嬢が剣術講座に一切興味も示さない理由も良くわかる。

 

 では翻って、リゼのメリットとは何ぞや? と根本的な話になる。

 こんな腕では、当人に会うことさえ出来ないのに?


 言葉に詰まり、ジェシカは赤い目でじっとこちらを睨みつける。

 そのカラーリングはまるでウサギのようだ。敵意を隠さない獰猛な、という形容詞はつくけれど。


「動機が不純? 結構なことではありませんか」


「私を馬鹿にしているのですか!」


 目をつけた男性に会うため、異性漁りの場としてこの指導機会を利用している。

 そう思われることが彼女にとっての屈辱なのだと理解した。

 どうしても男性優位な分野だからこそ、彼女は常に気を張っているのだろう。


 気を張る中、頭お花畑の基礎さえなってない素人が憧れの人に近づきたいと飛び込んでくれば「帰れ!」と突き飛ばしたくなってしまうのかも。


「貴女の信条には敬意を持っておりますわ。ジェシカさんが崇高な理念をお持ちであることは周知の事実でしょう。

 ……別に、動機が不純でも構わないではないですか。

 リゼさんはお察しの通り、運動がとても苦手。

 ですが自身が苦手なことでも、相手の好きなものを理解したいと望んでこちらに通われることをお決めになったのです。

 近づきたいと努力を重ねることは悪い事なのですか?

 相手に一方的な理解を要求する人間も多くいらっしゃる中、わざわざ茨の道を歩かれるのですよ。

 わたくしはその覚悟に敬服の念を抱きますわ」


「………ですが……」


 あまりロンバルト派のお嬢さんと会話を続けていたくはないのだ。

 ジェシカは自分に対して強く言えず黙って聞くしかない、これは見ようによっては先ほどジェシカがリゼに高圧的に接したと外野に判断されるように、カサンドラがジェシカを威圧していると捉えられかねない。


 ジェイク当人に見咎められれば最悪だ。

 いちゃもんをつけようと思えばいくらでもつけられる状況、だから本心ではあまり関わりたくない。


 ――だがリゼを委縮させるのなら話は別だ。


「わたくし、全くの初めてですが本日初めて参加してみようと思いましたのよ。

 それはリゼさんのような初心者に対しても特別丁寧に指導いただけるとお聞きしたからです。

 敷居が下がるというのは、多くの生徒にとって選択の幅が広がるということ。

 リゼさんの参加は、決して悪い影響だけではないのではありませんか?」


 カサンドラも自分が相当悪役顔であり、キツイ顔立ちだという自覚もあるけれど。

 ジェシカも中々、プライドが高そうな凛々しく美しい女生徒である。


「そうですか、貴女と私は相容れないようです。

 これ以上は時間の無駄でしょう。

 ――忠告は終えましたので、私はこれで」


「ジェシカさん。一つだけ貴女に宣言いたします」


 踵を返して先を急ごうとするジェシカ。

 だが、それまで俯いて悔しそうな表情を浮かべるリゼの両肩を後ろから掴んで彼女の傍に押し出す。



「リゼさんは必ず、貴女が卒業するまでに剣の腕で貴女を凌ぎます。

 どうかそのことを努々お忘れなきように」


「えっ!?」


 一番吃驚したのは急にそんな宣言を受けたリゼの方で、顔面に汗を流したままこちらに抗弁の意を示そうとする。



「中々面白い冗談を言いますのね、レンドールのお嬢様は。

 私を愚弄しようなど……こんなに侮られたのは初めての経験です」



 彼女は呆気にとられた後すぐに表情を戻す。

 一応微笑んでいるつもりだろうが目が笑っていないし、黒ずんだオーラが恐ろしい。


 青筋を浮かべたまま、フンと顔を逸らして怒った様子で去って行った。

 


 

「か、カサンドラ様! なんてことを……!」



 あわわわわ、と。

 リゼはかなり面食らった様子でカサンドラから飛びずさった。


「大丈夫です、リゼさん。

 自信を持って継続すれば、絶対に貴女はジェシカさんに負けないほど強くなれますわ!」


 そんな風に断定した物言いをすると、彼女は完全に絶句した。

 これ以上何を言っても無駄だと、そう判断したかのように。

 リゼの表情は無の一言だ、絶望さえ垣間見える。死んだ魚の目でさえ、こんなに濁った眼の色はしないだろう。




 ――だけどカサンドラは知っている。


 彼女達が望むなら可能だ、と。

 才能の芽の成長こそ遅いかもしれないが、着実に力をつけて伸ばすことが出来る。

 主人公の特権だ。


 困難な道だが、女王にさえ立てる軒並み高水準パラメータで揃えることだってできるのだ。

 育成と時限イベントとの兼ね合いで物凄く忙しない三年間だけど。



「言われっぱなしは嫌でしょう?」



 そう呟くと、彼女は下唇をきゅっと噛む。

 誰よりも負けず嫌いな娘だ。



 そして自分も同様に奮い立たなければならない。

 彼女達の恋愛を応援するのであればカサンドラは王子がもたらす災厄の経緯、真実を暴き何が何でも自力で止めなければ。

 聖女イベントを起こして欲しいけれど、自分が事前に防ぐ事さえできるなら――保険は要らない。



 リゼたちを応援している場合じゃないとか、矛盾しているとか自分でも思うのだ。

 一番手っ取り早く彼女達を聖女として覚醒させ確実な保険・・・・・として使うとするなら、ジェイクやラルフ達に協力して三つ子を攻略させる事が最も効率的なのだと思う。真実へ向けた正規ルート。

 一番無理がない選択肢だ。


 でも……


 ギラギラとした強い意思で瞳を輝かせるリゼを見ていたら、ジェイク達には大変申し訳ないがカサンドラは進んで協力しようとは思えない。

 だってこのゲームは乙女ゲーム!

 恋する女の子のための物語だもの!


 主人公達は自分の望みを叶えるために慣れないことに挑戦し続けているのだ。

 三つ子を後ろから撃つなんて出来ない、自分には出来ない!

 自分を敵視して止まない主人公ならともかく、この子達を裏切れない。



 ……彼女達の力を借りずとも済むような未来を是が非でも実現しなければ。

 それが彼女達に困難を克服せよと、発破をかける自分に課せられた問題。



「さぁ、わたくしも先生にご挨拶に伺わなくては。

 案内してくださいませ、リゼさん」






 ※





 なお、剣術講座は初心者向けとは言え過酷な基礎訓練だ。




 カサンドラは翌日全身筋肉痛に苛まれ、朝寝台から起き上がれず――唸り這いずりながら、「サボりたい……」と心から願う事態に陥った。



 運動神経皆無なのは、どうやらカサンドラも一緒だったようだ。



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