第4章 麒麟会編

ここまでの物語と人物紹介

 宮野伊織は8年間務めた広告代理店を人員整理のため自主退職し、突然の無職に。そんなとき、元同僚から日本に観光にやってくる外国人の観光案内のバイトを紹介され、断り切れない伊織は半ば強引に押しつけられてしまう。

 現れた依頼人は長身で無口、無愛想、しかも日本語がペラペラの中国人で曹瑛と名乗った。最初は逃げだそうとした伊織だったが、曹瑛の意外な人柄に惹かれ始め、行動を共にする。

 しだいに仕事を越えた友情を感じ始める伊織。しかし、曹瑛の真の目的は「龍神」という名の狂気のドラッグをこの世から消すことだった。裏社会で生きる曹瑛の正体を知り、伊織は困惑する。思い悩んだ末、孤独に戦おうとする曹瑛を助けることを決意した。

 日本のヤクザ鳳凰会が龍神の流通ルートになることをキャッチした曹瑛は組長の柳沢を闇に葬り、取引を継いだ若頭の榊との戦いに勝利した。そして同時に、龍神の胴元である中国マフィア八虎連の男が幼い兄を殺した人物と知る。


【人物紹介】

宮野伊織(みやのいおり):地方から上京して広告代理店に新卒で8年間勤務。突然の人員整理により無職に。そのタイミングで元同僚から半ば強引に押しつけられた観光案内のバイトをすることになる。裏社会に巻き込まれても意外と物怖じしないマイペースな天然体質。身長176㎝ 32歳


曹瑛(そうえい):中国黒竜江省ハルビンからやってきた無口で無愛想な中国人。実は中国マフィア八虎連に属する暗殺者。メイン武器はナイフ。おいしいものに目が無く、自らも料理をたしなむ。日本語はペラペラ。モデルのように整った顔立ちと称される。身長185㎝ 35歳


孫景(そんけい):曹瑛とは腐れ縁。危ないものを運ぶ中国人ブローカー。いかつい見た目に反して意外と気さくで面倒見が良い。大事な場面ではちゃんと空気が読める男。銃火器マニア。車の運転が超荒いため、ハンドルを握らせてもらえない。日本での生活暦があり、日本語はできる。身長188㎝ 36歳


榊 英臣(さかきひでおみ):関東鳳凰会の元若頭。組が解散したことにより、現在は一般市民。冷静で生真面目。義理を重んじる武闘派。冗談は通じない系。曹瑛とは再び勝負をしたいと思っている。横浜の戦いでの伊織のフライパン持ち込みを地味に根に持っているらしい。 身長182㎝


高谷結紀(たかやゆうき):バーGOLD HEARTに出入りする青年。大学生。同年代の男性の恋人がいた。趣味が高じてシステムに強い。腹違いの兄である榊を慕っている。身長168㎝ 21歳


黄維峰:中国の寒村で曹瑛と兄を金で買った2人組のうちのひとり。曹瑛の目の前で兄を斬る。日本の組織との龍神の取引を担当する。黒い帽子がトレードマーク。長刀を得意としている。


【日本の組織】

 鳳凰会:日本の組織 麒麟会の傘下 組長は柳沢誠司

 麒麟会:関東一円を支配する大組織


【中国の組織】

 八虎連:中国東北地方を拠点にする 「龍神」の販路を拡大を目論む

 九龍会:上海を拠点にする八虎連の上位団体

 

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