コンセプトとテーマの違いとはなんぞや?
タイトルにある【勇者の剣】とは、ベストセラーの事ではなく、自分の力を発揮する為の武器を作りたいと言う意味です。
ここで取り扱うラリーブルックスさんは、ベストセラー作家になる為の技術として指南書を書いてくれているのですが、僕が言う勇者の剣は、お金を出して買えるものではなく、どこかにあるものを探すのでもなく、自分の持っているもので、どんな勇者の剣(作品)が作れるのか? という事。
勇者の剣を一から作って、自分だけの武器(作品)で勝負する。
その為に、必要な作り方を、一冊の本から学ぼうという試み。
国外の方が書いた書物と言うのは、とかくカタカナが多くて、凡人には理解速度がより遅くなる。
これより以下、親愛を込めてラリーブルックスさんの事を、ラリーさんと呼ばせてもらう。
ラリーさんの著書【物理学的ストーリー創作入門】は、【工学的ストーリー創作入門】の後に書かれた本で、ラリーさんが提唱する【六つのコア】が基準となって、一作目を踏まえつつ、作品の動力、エネルギー、その他諸々を、物理学的に捉えて書かれた創作指南書だ。
もう難しい。そう思う人もいるだろう。
大丈夫。僕も、そう思っている。
正直、文系のプライドを持ってここで執筆していると言うのに、工学だ、物理だと、苦い薬を持ち込むんじゃねぇ! と、言いたくなる。
だがしかし、ラリーさんは優しい。
何度も何度も、例え話を用いて理解を促してくれている。
それが理解出来ないのは、僕の拙い理解力のせいに他ならない。
単純な言葉の意味をネットで調べてみた。
コンセプトとは、全体を貫く基本的な観点・考え方。
テーマとは、行動や創作などの基調となる考え・主題。
そう書かれても、考え方であることはどちらも同じ様に聞こえるし、何がどう違うのか、やっぱり明確に把握できない。
あぁ、凡人って辛い。
だがしかし、凡人なりに噛み砕いていくと、こうなる。
テーマがあって、そこにコンセプトが生まれる、らしい。
という事は、テーマがなければ、コンセプトは存在しない。
ラリーさんはこう書いている。
「ステージを“コンセプト”として考える。そのステージで人物が見せる行動が“テーマ”を表す」
情報を混ぜて、捏ねて、つまりはこういう事だろうか?
ブランドコンセプトなんて言葉を、よく聞く。
そこには「二十代前半の働く女性をターゲットにした、大人可愛いリラックスウエア」なんて書いてある。
そのコンセプトの前提にテーマがあるとすれば、「社会に出たばかりで疲れている若い女の子を癒したい」だろうか。
作品を貫く一本のレールがコンセプトで、社会に出て疲れている若い女性を可愛くするためのレールの上を、癒しと言うテーマの電車が走る。
という事は、コンセプトとは作品の“世界観”で、テーマとは“行動基準”
敷かれたレール(コンセプト)の上を、癒しと言う名の電車(テーマ)が行く。
上記の内容なら、二十代の働く女性が乗った電車が、灰色のコンクリート砂漠から、見たことのない田園風景を旅し、秘境の温泉地まで、山を越え谷を越え、終着点(癒し)に向かって突き進む。
途中、可愛くなる為の服を調達し、足湯に浸かり、花を愛でたりしながら、一貫して癒しを追求する。
そう考えると、コンセプトとは作品の雰囲気を決めるもの、テーマとは主人公の行動を決めるもの、と言う解釈に行きついた。
それを、ブレない様にやり遂げなさい。
ラリーさんは、そう言っている。多分。きっと。
重ねて言うけど、ここで僕が出した答えは【正解】ではないかもしれないので、悪しからず。
読み手の方々が、自分なりの【解答】を見つけるヒントになれば、幸いです。
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