第七話 広島神楽 稲田神楽団 滝夜叉姫
21時になり司会者がアナウンスをする。
「次は
そして、楽の四人が出てきて礼をする。そして、前と同じように笛から始まり、大太鼓、小太鼓、手打ち金と奏でていく。
この滝夜叉姫という演目がストーリーが分かりやすく、神楽初心者でも神楽の魅力をもっとも感じられる演目だと思う。
最初に五月姫、後の滝夜叉姫が出てきて、貴船に乗り、妖術を会得する。
そして、朝廷が遣わした陰陽師が滝夜叉姫の住む相馬の城に急いで向かう。
次に夜叉丸に蜘蛛丸が滝夜叉姫の手下となる。
陰陽師が滝夜叉姫の住む相馬の城につき、合戦となる。
このときのセリフの掛け合いはとってもわかりやすい。難しい古典など考えないで楽しめる。言い回しが古いだけで『わろし』とか『いとおかし』とかあまりきかない。歴史や古典好きになる入り口と考えても良いだろう。
最後、滝夜叉姫が妖術をなくしても命が続く限り戦う姿には何か唸るものがあった。
時計を見れば時刻は22時30分。ラスト1本のバスと電車で自宅に帰った。
……家に帰った時の顔は滝夜叉姫と同じような妖術を手に入れ、親の仇をとれるという力を手に入れたように、状況を突破できる力を手に入れた気分だった。
※https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=27&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwj17aPWvYfpAhXG7WEKHQgqCUI4FBAWMAZ6BAgJEAE&url=https%3A%2F%2Fdic.pixiv.net%2Fa%2F%25E6%25BB%259D%25E5%25A4%259C%25E5%258F%2589%25E5%25A7%25AB&usg=AOvVaw3yCkDfiND7mZbrZSzLSF5i
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