日下美由紀

美由紀とソータは恋人同士なのかな?

美由紀はソータと一緒に入部してきた、でも2人からラブラブなオーラはない。

美由紀はソータの後を恭しくついて回る、はっ?メイドプレイか何か?


美由紀は、ミニマムで可愛い。

前髪を上げたショートヘアで猫目の美少女。身体が大きいあたしは女の子らしい美由紀が羨ましい。羨ましい分イラっとする、もったいない、オシャレもしないし笑いもしない。

いやいや、その見た目でクールビューティはないわ、ん?でもギャップ萌でありか?

とにかく無表情、無表情の美少女。


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ソータ、本名は山村聡太郎。

小学生時代の同級生だったけど、卒業前に英国に留学してしまった男の子。


ソータはあまり話さなくて、みんなと一緒に遊ぶこともない子だった。

ソータのママがイギリス人でパパは日本人で、ハーフ。髪と右目は黒だったけど左目は青い。


そのソータと高校で再会したのは、郷土史同好会の部室。


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あたしは入学して直ぐに郷土史同好会に入部した。

友だちや同じ中学の先輩から他の部活の誘いはあったけど、どうしても郷土史同好会に入りたい理由があった。


あたしが中学1年生の時、パパが行方不明になった。パパは自分より家族を一番に考えてくれる優しい穏やかな人だった。

あたしもママも弟も、パパが自分勝手に家族を苦しめることはしないと今でも信じている。

だからパパの失踪には何か理由があるはず。


そんなパパは趣味で郷土史を調べていた、それはパパの失踪とは無関係だと思う。

でも何かしら手がかりに繋がれば、そう考えて高校に入ったら郷土史同好会に入部しようと決めていた。


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入部して次の週の月曜日、つまり昨日。ソータと美由紀が見学に来た。

2人は入学前からの知り合いなのだろうか?美由紀も帰国子女なのかな?


美由紀は無表情だが、聡太郎はしかめ面。

2人ともせっかくの美形がもったいない、というかクソ羨ましい。

あーあ、あたしも美少女に産まれたかったー、ハーフで産まれたかったー、本当デカイだけでないわ、あたしないわ。


そんな『ない、あたし』はポジティブに生きないと直ぐに後ろ向きになる訳ですよ。

そんなもう習慣になってしまったハイテンションでソータに声をかけたのが、よくなかったかな?

どうも美由紀に嫌われている気がするよ、はは。


あまり見ないほうがよいか、しかし本当クソ可愛いな美由紀。

つい見ちまう、ん?あれ?これ久しぶりにくるかも白昼夢。ってことは美由紀も見たことある人なのかな、怪物を...

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