第31話

「好きって、子供じゃあるまいし」

 やる前の男の好きに意味などない。

「おまえは・・・」

 幸子の胸に太一が顔をうずめる。

 幸子は太一がしやすいように小さくのけぞりながら、太一の髪をぐりぐりとかき乱した。太一が顔をあげる。幸子と目が合う。

「天使みたいだ。今でも」

「え?」

「東京の天使だ」

 そう言って、太一は幸子の胸を乱暴に噛む。

「あっ」

 鍵をかけないと。

 太一に胸を提供し、しなりながら幸子は心配する。

 大丈夫だ。遅いし、もう今日は誰も来ないはずだ。

 ならばと幸子は太一が続きをしやすいように、肌をすべらすように服を脱いでいく。早く太一を受け入れたかった。

 太一が言ったことが頭を駆け巡る。

 天使。

 幸子のソコは自分でも驚くほど急速に潤っていく。

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