第32話
そんな幸子に気付き、太一はすぐに突っ込んできた。
小さく硬いソファの上で交わった後、幸子は太一に問いかけた。
「ねえ、太一。中学のとき、私で抜いた?」
「え?」
「だから、私のこと考えてオナニーした?」
「・・・」
「何よ。しなかったの? そんなんで好きって言えるの?」
「・・・した」
「え? 声が小さい」
「したよっ! した。何度もした」
「へえ、何度もしたんだ~」
「うるせっ!」
「きゃっ!」
太一が幸子を乱暴に抱き寄せる。
この男が初めての男だったら、私の人生は変わっていただろうか。
短小の須藤ではなく、無駄に大きなモノをぶらさげた(それが太一の唯一の長所だった)太一だったら。
早くも力を取り戻した太一が自身のモノを幸子の入り口にあてがう。
「もう一度、いいか?」
幸子は黙って頷き、これまでもずっとそうしてきたように器用に男を導き入れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます