第2話 水曜日は彼女を買う日

俺は今日も斯波を買った


斯波の身体を自由にする為、アルバイトも始めた


毎週会う約束をしていた。毎週1万円の出費は高校生の俺には厳しかった。貯金とアルバイトでいつまで続けられるのか......


そもそも、こんな事をしても、俺が斯波を自由に出来るのは週に1日だけ。他の日、斯波は他の男に抱かれてるんだろう。そう思うととても悲しかった


「もうちょっと脚開けよ」


「変態、高野がこんな酷い人だとは思わなかったわ」


斯波が毒づく


斯波は俺がドンキで買った、有名なアニメのコスプレをしていた。惚れた弱みなのか、とんでもなく似合ってる様に思える


コスプレ衣装はかなりスカートの丈が短い。そのミニスカートの斯波に俺は、アニメのキャラの決めポーズをさせていた。ただ、ミニスカートで恥ずかしいのか、斯波はあまり脚を開いてくれない。もうちょっと脚開いてくれないと決めポーズのクオリティがもう一つなのだ


「もうちょっとだけ」


俺は必死に頼んだ


「わかったわよ」


斯波はそう言うと片手を腰に当て、もう片方の手で目の前にサインを作った。ただ、今度は脚開き過ぎだ。パンツがちょっと見えちゃった


「駄目だろ、パンツ見えてるだろ」


「何、逆ギレしてるのよ。見たかったんじゃないの?」


「いや......」


俺はいい澱んた。そりゃ斯波のバンツ見たいよ。俺は健全な男子だ。可愛い斯波のパンツは見たい。実際、斯波のパンツは破壊力抜群だった。とんでもなく興奮した


斯波は何故か寂しそうな顔をした


「私、魅力ないのかな?」


「そ、そんな事無いよ。斯波は可愛いよ」


しまった。俺はつい本音を言ってしまった。俺は自分を変態という設定にしていた。エッチより足の裏の臭いを嗅がせたり、足の裏を舐めてもらう方が好きという設定だ。当然、エッチに興味は無い事にしている


「じゃ、どうして私を抱かないの?」


しばらく沈黙する。俺は必死に言い訳を考えた。俺が彼女を抱かない理由。それは俺は斯波が好きだからだ。お金でそんな関係になりたくない。それじゃ、斯波を買っている汚い男と同じになってしまう。それだけは嫌だ


「だから、俺、変態だから、エッチよりこういうのが好きなだけだから」


「どうだか......」


不味い。斯波が疑ってる


「今日はこれでいいの?


 割りと普通なプレイにも思えたけど......


 高野が抱いてくれていたらだけど......」


不味い。斯波は俺のやっている事に疑問を感じた様だ。上手く誤魔化さなきゃ


「それくらいで、済むわきゃないだろ」


「やっぱり......


 で、何をすればいいの?」


「足の裏を舐めてもらおう」


「変態!」


斯波の軽蔑の視線を感じる。辛い、でも、俺耐えろ


 俺は、こうして斯波に足の裏を舐めてもらった


 以外と気持ち良かった


 斯波はげっそりした様だったが


「来週も頼むな」


「わかったわよ。ご主人様」

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