第5話プロローグ⑤19人の「死神」


「ふっ」

ーー後、18体、、、いや

(みんな、待っててね)

ーー後、18体、、、一気にかかってくればいかな、天王寺といえど

敗けるであろうことは想像に難くない


だがーー天王寺には確信がある

それはーーかならず、一人ずつしか出てくることはないということだ

たまに二人があるかもしれないがそうだろう

(-ーーあいつらがおとなしく待ってるわけがない

ーーだが、性格上必ず、、、)

そこで途切れた答えは、次の相手で答え合わせになる

「やはりねーー」


埴岡はルートを進む、後ろの方から何かを切り刻む音が聞こえてくる

「えっと、、、衛生室、衛生室、と、あった」


ーー見つけた


そして、そのままはりつく

「はい、ええ」

だが、このままでは殴られーー

「うわ」

後ろに鈍器を持った男がいる、どうしようもないくらいでかい

だが利用する

声帯の力を使いーー耳鳴りを起こす

「、、、こしゃくな」

今のうちに、頭をなでておく

「待ちやがれ」またない

とりあえず、逃げ出す

「--どうする、どうやって侵入する」


とりあえず、あの男がいる間は危険だろうーー何か、とてつもない強いものを感じた

ーーとりあえず、今は待機と、思わせといて

手の甲の部分に、両足を載せる俗にーー深草兎歩しんそうとほと呼ばれる

歩法ですり抜ける、どうでもいいが、足を曲げ全体重を手の甲に乗せるため

バランスがとりづらい、上にいたい

ーースピードが出ないが正直、今はスピード必要ないので心配いらない


さて、気配を消すために、口から糸を出す、その糸を飛ばす


ーー目くらましだ、がしゃんじじじじ電灯と監視カメラを壊す

「な、なんだ」


素早く背後に回りーー右手で左手の服の袖をつかみ、左腕を一気に服の中に入れる

そして、そのまま

それを首にまきつける

「--動くな」


「あ、ぐっ」

ただしーー自分の、これは声真似だ、、、覚えたのだ大体ここの職員の声を

「ぐがああああああああ」「ぎゃああああああ」

「--ころじてぐれええええ」

「な、なにがあった」

軽めに飛ぶと天井裏に張り付き、吹矢で全員をしずめることに成功する


そう、全員を眠らせる

「さて、じゃあーーいただくとしますか」


ーー衛生室の部品はランプがついている

このランプは特殊で、鎮静化回復能力を味方に一度だけもたらす



ーー今、この場でとろうものなら警報がなるにちがいなかった

ーーしかし、そうではない

ーー天王寺にいわれたことであるなんとしてももってこようか考えていたが

天井裏に何かいるので素早くタイルを変えてーー天井裏に回り込む


ーーどうやら相手も夜目が効くらしかった


天王寺は、今8体目の相手を終えた

「、、、疲れたーーアイス食べたい」

とはいえ、休ませてはくれない


休みをくれることはないのだ


「ふぅ」そうとだけつぶやきーー次の相手を見る

正直、どいつもこいつも見知ってる上に戦いたくない相手だったけれど

それをもと言えば、自分の責任なのだ

甘んじて受け入れようーー時に、手術道具はまだなのか

ーーそうすれば、頭の中にある機械を取ってしまえるに違いなかった


ひとたびとってしまえば、これでもう、操られることはない

ーーそう、パラダイスなのである、だが

そのパラダイスにたどりつくまでが長い

「--とりあえず、全員はぐか」


あと11人ーー気が遠くなるほど遠い数だ


ーー10人目


しかし、戦い自体は安定していた

そもそも、いかに相手の数が多いといっても、一回の戦闘(戦闘ではなく治療だと本人は言い張っている)は、一人か、あるいは二人


ーー数の利を生かしてなかったのである


だいに、に、19人全員分のくせを知っているのであればこそ、負ける気はしない

「おらああああ」

(大ぶりなうえに手数が多いーーだが、あしのくせが悪いのは昔からか

だからこそ、逆にーーボランスを崩せば負けになるのにわかっていない)


巨人(機械)の左足を転がし、切り刻むーー「機械」だけを

「ぎゃああああおぎゃあああああ」

なんか、赤ちゃんが泣くときに見せる声みたいなのを見せつつ

そいつは、じたばたする


「--だけど、もう逃がさないよすまなかったね

いつもいつもーー」


それは純粋な感謝

ありがとうという気持ちーー今はまだ気持ちが伝わってなかったとしても関係がなかった

そう、そんなことより今は19人全員を救えるという気持ちが


なえかけた心を救い出した


みんな、みんなありがとう、「        」ありがとう

そして、ごめんね私のせいだ


その心を何も言わずーー

11人目の攻略に向かって構えた



11人目は今までとは違いやたらめったらに暴力をふるってはこない


彼のことを熟知している、天王寺ならそれを知り尽くしている


さがるか


だから、こそm、油断なく構えながら動くのだ

もし、そうでもしなければーーここで負けてしまう

11人目の頭の良さを知っている、

とくに、それは地頭からくるものであることも当然知っていた


ーーーだから、覚悟する

彼女の「良心」を封じ、彼女の地頭の良さと回転率を持つ怪物にかたなくては

19人全員は救えない


救う19人にあなたもはいっているんだからな

「、、、「11人目」、、、治療開始」



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