第3話プロローグ③連結

ーーそれは、ある日のことだった


「おぎゃーおぎゃーー」


森の中のコンクリートでできた実験室ーここに、結は住んでいた


だがーーもう、もう、逃げださねばならない


「んちゅーー愛してる」

後ろには、50歳くらいの大女もいれば、瘦せっぽちの男もいる


この建物の中でじいたげられ、実験に参加させられていた「日本人」だ


その大半が今そこにいいた


結は、指をくわえ、手を叩いている首の座らない赤ん坊を抱えると

左手に、7歳の赤ん坊の腕を取った


「,、、囮になってきますっすね、それより、、、大丈夫っすか

戦いを終えたばかりでしょ」

確かに、いろいろあって結の消耗はこの中で一番激しいだろう


ーーだが、追手を本当なら相手にしなければいけない立場であることは百も承知してる

結だが、ちょっと今はいけそうにもない

「-悪い、すぐ、回復するだけど、追手を相手することはできない

私じゃないとこいつらはまとめられない」

それは、その通りだ、第五実験棟から抜け出たばかりの彼らをまとめることができるのは、結だけだ

それとーー大人たちに混ざって小さめの子供もいる、おそらく、妹だろう


小学生くらいの妹もいれば、高校生くらいの子供もいるが

全員に共通して言えるのは、結ぐらいしか命令を聞かせられないということか

(男もいる)


「そうか、わかったっすーーなら、ぼくが相手してる間に」

「ああ、頼んだ」

手をつないだ子供が絶望的な視線で見てくる

「?どうして、どうして、二人で戦えば」


それにたいし、「足手まといになる今いっても」

と正直に答える結衣

「体力と精神力があるうちならいってもよかったけど今は無理

ーーあんなのとやりあってたら、最悪全員死ぬ」

「だったらおじさんは」

「おじさん一人の方が、あしでまといを気にしなくていい分強い」


そういうと、みんなで動き出す

「いやだからねーおじさん、おじさーーーん、絶対生きて帰ってこなくちゃだめよ、

だめだよーーー」


にっと笑いおじさんは手を振るそしてーー奥から現れた

首輪をつけられた、巨人というかロボというかを相手に目を細める

「---哀れっすね、それをつけられているということが

ーーー本当なら、こんなことしたくないんだけどな、でもしょうがないか、くるっす

ロボをアやってる相手に対し宣戦布告する


それはーーはじまりにすぎない

ちなみに、プロローグはもう2回続く(今度は別な人の)

埴岡は笑い、そして結たちの無事を祈りつつ戦闘に加わった

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