第2話プロローグ②鉄塔
風が鳴り、青い海が見えるーー黄金色に染まる夕日が、山の向こうに消えていく
旅館である、
ガラスの外から見える景色というのはキレイだろうなとも思うが
さっき、お風呂に入ってきたので、体が冷えるといけないのである
ーーそこに、二人組がいる
「うわぁ~きれいな景色」
二人とも浴衣であり、7時に会食となっている、夕食場にいくまで時間がある
まぁ、といっても20分くらいであるが
「すごい、私、、、何度も夕日見てるんだけど、でも、やっぱり何度見てもいい
、、、夕日は」
そんな、茜色に染まる景色を横目にみつつ、のびをする人間
ーー
男にも女にも見える肢体を持ち、声は少年という感じだが、くりっとしために
口元がニヤッとした人間である
性別?の異能持ちである
「うん、そうだね」
ちなみに、プロローグのため主人公はいないんである
「-今度妹と弟たちと一緒に来たいな」
「、、、、、ぼくは、あなたといきたいけどね」
スタイルの人間である
その問いに、桜色の頬を染めて、そっと下を向く
ーーうれしい、やはり、うれしい、わかってはいたがうれしい
「なら、今度いこ、、、」
「あ、もうそろそろご飯の時間っすね、早く行きますよ」
「むう~~」
なんとなく、はぐらかされたみたいで面白くない
ーー9時に豪華なお膳を食べ終わり(なんせ、コース料理のため時間がかかった)
パンパンになったおなかで、帰ってくる
「--ん、と」
定時になるまで、根気よく(というか、結はじれてた)テレビを見て
ーさて、寝るかって時に、結は布団の中で埴岡に話しかける
「ねえ、あの「実験」しません」
「いいのか」
「はい、あなたとともにいられるのなら、この先どうなっても良い私はそんな覚悟です、あなたはどうですか?」
「--僕も、そんなつもりだよ」「はい、ではやりましょう」
結のおなかに手を当てるーー青く体が発光する、
「ん、、、、」
そして、康広の手が結の体のいたるところにはりつきその手で見えない呪文を
描き続けている
この術の危険性は分かっていた、それでも「本能」が叫んでいた
この術をしたいと、それはある意味でいうなら理性だったのかもしれない
真に叫んでいたのは、したいと。やりたいと叫び狂っていたのは
「--来たりませい」
ふわふわとした何かが、結に体に入る、入っていく
天から落ちるーー白きモノ
それが終わり、虚脱感でいっぱいの二人だったが、まだ終わってはいない
ーー結は薄く、微笑んだ
「確か、僕の方から契約してきたんすよね、あのこと、、、一緒にしようって」
「はい、昼間は忙しかったですね、、、でもうれしかったです
私、初めての経験でしたし、その、」
思い出すだけで、恥ずかしいのか結は顔が紅くなる
ーー実際、昼間は結は主役だったといえる、ある意味
康広からすれば、趣向を凝らしたそれも(というか、ほぼ康広の趣味)受け入れてくれた
ー「でも、もう、「 」なんですよ、だったらすることななんですか
一番初めにしなきゃいけないことは何ですか?」
そのまま、二人とも起きてそっと結は康広を抱き寄せた
「ーもう、絶対離さない、、、離さないからね、、、絶対、絶対だよ」
「うん、ああ、わかっている」
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