私が異世界物を書く理由

世の中にはさ、似た系統の作品があると、すぐ、＜劣化○○＞とか言って貶すのが現れるんだけど、正直、それを言ってるのって、ネタ元とされる作品のファンかどうか疑わしいって気がするんだよ

世の中にはさ、似た系統の作品があると、すぐ、＜劣化○○＞とか言って貶すのが現れるんだけど、正直、それを言ってるのって、ネタ元とされる作品のファンかどうか疑わしいって気がするんだよね。

だって、そんなことすれば、ネタ元とされる作品自体の印象が悪くなるじゃん。そんな狂信的なファンがついてるってだけで敬遠したくなる人もいるんじゃないの？　実際、私も、あるアニメが騒動になった時、＜ファンとされる人達＞のあんまりな行状に嫌気が差して、その作品自体避けるようになったってことがあったんだよ。

てか、それ以前にも、私は中学の頃、「仮面ライダー響鬼」のファンだったんだけど、熱心な＜昭和ライダー＞ファンの人に、

『響鬼に親でも殺されたの？』

ってな勢いでボロッカスに貶されたことがあってさ。それ以降、かなりの長い期間、＜昭和ライダー＞に対してトラウマを抱えてたんだよね。なにしろ、その人が私に仮面ライダーを勧めてきて、それで「仮面ライダー響鬼」にはまったって経緯があったから、余計にショックだったんだよ。

その人としては、＜昭和ライダー＞の布教のつもりで私に仮面ライダーを勧めてたのかもしれないけど、結果として

『＜昭和ライダー＞そのもののイメージを悪くした』

だけだったんだ。

こんな風にさ、

＜他の作品を貶（けな）す行為＞

そのものが、本来の自分の好きな作品自体を貶（おとし）める行為になるんだよ。

だけど、そういうのは今じゃ知られた話じゃん？　だからまともな人間だったらそれが分かるはずだから、自分の好きな作品の名前を出して他の作品を貶すなんて行為はしないと思うんだよ。

だとしたら、今、そういうことをしてる人間って、実は＜その作品のファン＞じゃなくて、＜ファンに成りすましたアンチ＞なんじゃないの？って思ってる。

だって、自分の好きな作品の印象が悪くなるんだよ？　ホントに好きだったらそんなことできないじゃん。

そういうことが分からなかった頃ならともかく、今でもそんなことしてるとか、おかしいでしょ？

こんな風にさ、＜他の作品を貶（けな）す行為＞すなわち＜攻撃＞なんてことをしてて、誰が幸せになんの？　他人に嫌な思いをさせて、傷付けて、自分の好きな作品の印象を悪くして、誰も幸せになんないじゃん。

そして何より、そんなことをしてる自分が他人から信頼されない。信頼されないどころか嫌われる。自分に同調してる相手からは評価される気がするかもしれないけど、そんなの、＜まやかし＞だからね？　ちょっとした＜解釈違い＞で容易く敵に回る存在だよ。信用も信頼も欠片もできない、ね。