可能性に目を瞑ってきた結果が
あと、この世の中のいろんな問題の大元になってるのが、
『暴力で解決できる』
ってのと、
『言いたいことを言えないのはおかしい』
って考え方だろうなと私は思ってるんだ。
だってそうじゃん。
<正義>の反対は<悪>じゃなく、<別の正義>ってことが分かってきてるじゃん。
ということは、
『正義の名において暴力で問題を解決する』
のは、あらゆる、
『自分達こそが正義だ』
って思ってる人らが暴力を振るっていい根拠になってるじゃん。
この世にはね、自分の思う<正義>だけが存在するわけじゃないんだよ?
しかも、<暴力による解決>は、自分より弱い相手にしか通用しない。
はっきり言っちゃうとさ、暴力で問題解決しようってのは、
『自分より弱い相手にイキリたいだけ』
なんだよ。
自分より強い相手には手も足も出なくなっちゃうだけだし。
で、ここからが今回の本題なんだけど、<暴力>の中にはさ、
<言葉の暴力>
も含まれるんだよ。
その<言葉の暴力>に、
『言いたいことを言えないのはおかしい』
って理屈が組み合わさって、今まさに起こってることがあるよね?
思い当たることがあるよね?
<言葉の暴力>によって、『言いたいことを言う』ってのがさ。
しかもそれって、
『自分達が虐げられてきたことをやり返す』
っていうのも動機になってるんじゃないの?
『やられたらやり返すのは当然』
『暴力で問題解決』
『言いたいことを言えないのはおかしい』
ってのが見事に合体して、すっごいことになってんじゃん。
良かったね。
『やられたらやり返すのは当然』な、
『言いたいことが言える』、
『暴力で問題解決を図る』、
世界が実現されたよ。
え? 何?
『こんな世界が正しいわけないだろ! 常識で考えろ!!』
って?
だってさあ、やってる側はそれこそ、
『自分達こそが正しいことをしてる』
って思ってやってるんでしょ? あなたの思う<正しさ>とは別の<正しさ>を信じてさ。
<自分の思う正しさだけが正しいと考える世界>
なんて、こんなもんだと思うけど?
声高に、
『やられたらやり返すのは当然』
『暴力で問題解決』
『言いたいことを言えないのはおかしい』
って言ってきたことを、自分のとは違う<正しさ>を信じる人達が実行してるってだけじゃん。
自分に都合のいいことだけが起きるとか、どっかの<異世界>じゃないんだからそんなわけないじゃん。
『正義の反対は別の正義』
っていう現実と向き合わなかった結果がこれじゃん。
自分にとって都合の悪い人達が、
『やられたらやり返すのは当然』
『暴力で問題解決』
『言いたいことを言えないのはおかしい』
っていう考え方を利用するっていう可能性に目を瞑ってきた結果がこれじゃん。
私はこうなってほしくなかったから、自分の子供達にこんなやり方をしてほしくないから、その危険性を理解してもらおうとしてきたんだよね。
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