卑劣極まりないよね

自分の親には不平不満をぶつけられないからってそれを赤の他人に向けるとか、卑劣極まりないよね。


私は自分の子供達にそんな卑劣な人になってほしくない。


自分の勝手でこの世に送り出した我が子の不平不満すら受け止められない情けない大人でいたくない。


私のこの考え方が納得できなくて、それで関係ない赤の他人に自分を鬱憤をぶつける人でいることに、そして、自分の子供が赤の他人に鬱憤をぶつけるような人間になってしまうことに何の疑問も持たないのなら勝手にしててくれていいけど、それで他人とトラブルになってもそこは当人が招いたことだから、私は手助けしたりしないよ。


申し訳ないけど。


私は決して博愛主義者じゃないから。




で、現実世界を舞台にすると、必ず、そうやって考え方の違いによる衝突が、物語の本筋とは関係ないところで起こったりするはずなんだよね。


事件の当事者じゃない第三者が好き勝手なことを言うっていうね。


で、そっちの方が話が大きくなったりするってこともある。


リアルな描写が大事っていうのなら、そういう、話の本筋とは関係ないトラブルについても描写しないとおかしいよね? そういうのが起こらない起こってないってするんなら、それがもうご都合主義じゃん? 読み手にとって都合のいいことしか起こらないとか、ご都合主義以外のなんなの?って話。


そんな都合のいいことしか起こらない世界なんて、もう<現実>でもないし、<現実を基にした世界>でもないでしょ。完全に、


<現実世界風の異世界>


だよね。


<読み手にとって都合のいいことしか起こらない世界>


だよ。それ、


<中世ヨーロッパ風の異世界>


と何が違うの?


たとえば、血の繋がらない子供を引き取ることになって疑似的な親子になって、でも最終的に結婚する、みたいな展開について、


『倫理観的に受け付けない』


とか言うのがいるけど、いやいや、現実でも十分にあり得る話だと思うけど? 数は少なくてもさ。


倫理的に問題って、どこに? 子供が成人して、血が繋がってない相手に恋愛感情持つことのどこに倫理的な問題が?


まあ、確かに、義理の親の方が最初からそういう目で見てたってんなら、さすがに気持ち悪いけどさ。


でも、子供の側からすれば、血も繋がってない自分をこの世の誰よりも愛してくれて守ってくれた人に惹かれても、そんなにおかしいとは私は思わないよ。


だって、冷静に考えて<超優良物件>じゃん。子供を養える程度の経済力と器があるってのを、ずっと傍で見てきて、しかもたぶん、その人の裏も表も見てきて、その上で好きになれる相手ってことだよ? そうじゃなかったら結婚したいとか思わないでしょ。


相手の取り繕った上辺だけ見て結婚決めるよりも、結婚した途端に豹変したり一方的に依存してきたりする奴と結婚するよりよっぽど堅実じゃん。


ましてや子供の方が最初から<親>として見てなくて、そもそも<恋心>を持っててそれで自分が結婚できる年齢になったからその気持ちに素直なっただけだったら、何で赤の他人がその気持ちを否定できんの? 何の権利があってそんなことすんの?


そんな難癖が通用する世界なんて、現実にあると思ってんの?


そんな難癖が通用する時点で、とんでもない<ご都合主義>だよ。


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