僕はサメに生まれ変わったってこと~っ!!?
なわけで、考えてみた。
『主人公は、クラスメイトに遊泳禁止のところで無理に泳がされて溺れて亡くなった高校生』
『それでもって、気が付くと普通に海の中を泳いでて、ぜんぜん苦しくないことに戸惑う』
『なのに海から顔を出すと逆に呼吸ができない』
『自分の姿がどうしても見えなくて状況が掴めない』
『でも、時折、視界の端に魚のひれのようなものがちらちら見えて、自分が魚になってるかもしれないことに気付く』
『しかも、自分が近付くと他の魚がものすごい勢いで逃げていく』
『どうやらかなり大型の魚類のようだ』
『そこに、サメが現れる』
『慌てて逃げようとする主人公。でも、サメの方もこちらに気付くと逃げていく』
『まさかと思いつつ陸地を目指そうと、浅くなっている方へと泳ぐ』
『はっきりと海底が見えるくらいのところまで来た時、そこに映った特徴的な影に気付く』
『まさか……サメ……!? 僕はサメに生まれ変わったってこと~っ!!?』
『しかも、水中であればおよそチート持ちと言っていい、体長約五メートルの巨大ザメ。だから二メートルくらいのサメはビビって逃げた』
『溺れて生まれ変わったのがサメとか……何の因果だよ……』
『途方に暮れつつ泳いでいると、その視界の先に捉えられたもの』
『瞬間、『美味そう!!』という感情に支配され猛然と襲い掛かってしまう』
『けれど、近付いた途端、『無礼者!!』と叱責され、同時に鼻っ柱に衝撃が』
『正気に戻った主人公の目の前にいたのは……人魚!?』
『主人公が『美味そう!』と思ったのは人魚のお姫様だった』
『え!? ここは僕は生きてた世界の海じゃないの!?』
『そう。主人公が転生したのは、人魚が普通に存在する異世界だった』
『サメの本能に従い人魚のお姫様を食べようと襲い掛かって、警護の人魚に、電気を放つ槍を向けられて撃退された』
『サメは強い電気に弱い』
『おろおろする主人公を見て、人魚のお姫様が、『どうしたの?』と気遣ってくれる』
『警護の人魚達が『おひいさま! このような下賤の輩に声を掛けるなど…!』と諫めるも、人魚のお姫様は『彼は明らかに困っています。そのような者を気遣えないで何が王族ですか!』と返す』
『お姫様の名前は<レオーナ>。人魚の王国の四番目の王女だった』
『会話は、どうやらそれぞれが持つ専用の器官で行われるらしい。この世界の人魚と一部の魚には備わっている器官。かつ、この世界のサメはイルカ並みの知能を持つ。特に大きく育ったサメに転生した主人公は、元の人間としての知識が融合して<超頭のいいサメ(従来比)>に』
『ちなみに<会話用の器官>は、サメが持つ<ロレンチーニ器官>の一部が変化したもの。実は電気信号によってデータ通信のような形で会話している』
『なお、イルカやクジラも独自の言葉を持つものの、こちらはメロン体を用いて会話するので、魚類とは言葉が通じない』
『ただし、人魚は、イルカやクジラと魚類双方と会話ができる』
ってとこかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます