本当にずるい……
っと、なんか異世界物書く理由じゃない話しになってきてるかな。
まあでも、そういうこととも関係なくはないかな。
書く側として書き易いっていうのもそうなんだけど、そもそも単純な話として、
『市場に求められてる』
ってのは事実あるんだよね。
『また異世界物か!?』
みたいなことを言う人も多いかもだけど、現実問題としてそれが売れる限りはまだ当分、異世界物は作られると思うよ。実際の市場がそうなってる以上は、
『異世界物なんてダサい!!』
とか言い張ったって、所詮、ただの、
<逆張り>
ってヤツだしさ。
ホントに売れなくなってくれば自然と作られなくなるよ。
私も、今はたまにOK出してもらってるけど、商品として売れないとなってくれば、
『ボツです』
で切り捨てられるだろうし。
もっとも、商品にならなくなっても、異世界物はなんだかんだと時々書くかもね。
やっぱ単純に創作として楽しいからさ。
で、今、考えてるのが、異世界の<神様>の話で、でもその神様自身は、自分が人間から祀られるのが嫌で引きこもっちゃうの。
ちょうど人間の方も割と神様のことを軽く見るようになってと言うか、信仰心が薄れちゃってあんまり熱心に崇めなくなってたんだけど、ある時、とんでもない干ばつがあってそれまで廃れてた<生贄>を再開して神様に雨を降らせてもらおうとするんだよ。
そのために<生贄>として、飢饉で両親を亡くした女の子が選ばれて神様がいるとされてる山に連れてこられるんだけど、当の神様からしたらそういうのが嫌だから引きこもってたのに、
『なにしてくれとんじゃ~! 人間!! もう知るか~っ! 勝手に滅べやアホンダラ~っ!!』
って感じで無視を決め込んでるにも拘らず、生贄の女の子は、自分が村に帰っても、せっかく減った食い扶持がまた増えるから村の人が困るってんで頑なに村には帰ろうとせずに飲まず食わずでただ祈り続けて、それでとうとう神様の方が根負けして女の子を助けて。
でも、要求してもないのに生贄を寄越した村人に対してはまだ怒ってて、
「僕は何もしない!」
と言い張って。
だけど生贄の女の子が、
「私一人も見殺しにできないあなた様が、どうしてたくさんの村人を見捨てられましょうか?
村では私よりも幼い子供らも苦しんでおります」
と女の子に諭されて、
「だから人間は嫌いなんだ……!
非力でずるくて浅ましいくせに口だけは達者で、本当に業腹だよ……!」
とか言いながらも、雨を降らすんだよね。
それから神様と女の子は一緒に暮らすんだけど、女の子はただの人間だから、当然、先に亡くなっちゃって、残された神様は、
「……だから人間は嫌いなんだ……
僕を残してすぐにいなくなる……
本当にずるい……」
と泣くんだよね。
こういう話も、現実世界を舞台にしたらいろいろな信仰とかの兼ね合いで書き難いかもだけど、異世界だったら関係ないしさ。
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